二人の想い。
今回かなり短いです!すいません!m(__)m
なんとなくあそこで止めたかったのです(--;)
今回は最初三人称視点、途中から優斗視点となっております!
ハルノとティフィアが目を覚ましたのは、ほとんど同じタイミングの時だった。
そして、二人はすぐに、今自分達がどういう状況なのか、つまり、失禁してしまっているということに気がついた。
これでは恥ずかしくてまともに行動することが出来ない。
そう考えた二人は、しばらくは気絶したフリをして、隙をみて何とかしようと考えた。
丁度その時だった。
カールとユウトが話し始めたのがハルノ達には聞こえたのは。
二人は最初、「今なら隙をみれば気づかずにいける!」と考えた。
しかし、その考えは二人の頭から一瞬で消滅することになった。
ユウトがハルノ達が起きていることに気がついたから、ではない。
なら何故か。
答えは単純、二人もカールと同様、ユウトの言葉に心を打たれ、自分の状況すら忘れてしまっていたからだ。
そして更に、二人はユウトが自分達のことをどれほど考えてくれているのかも知ってしまった。
二人はユウトの言葉を鮮明に思い出す。
事情を聞いて、自分達を救うと言ってくれた。
少し話しただけなのに、自分達の大切なものを取り戻すと言ってくれた。
自分達の為に、この国を変えるとまで言ってくれた。
そして何より。
自分達の生き方を肯定してくれた。
自分でも寂しい生き方をしてきたという自覚はあった。
周りから、同情や嘲りの視線を向けられることも多々あった。
それでも、大切なものを守るためなら仕方の無いことだと、歯を食いしばって耐えてきた。
そんなどうしようもない生き様を、ユウトはさも当たり前のように肯定してくれた。
それを自覚した瞬間、二人の心に暖かいものが芽生える。
それの正体が何であるかに気づくのに、二人にはそれほど時間がかからなかった。
しかし、もしこの気持ちを伝えたとして、困るのはユウトの方だ。
ユウトにはマイという恋人がいる。
いや、もしかしたら若いとはいえ、既に結婚してしまっているのかもしれない。
だから、自分達の気持ちを受け取ってはくれないだろう。
だから何だ。
この時、不思議と二人の気持ちは一致していた。
ユウトには既に恋人がいる?
結婚しているかもしれない?
なるほど、確かに一番にはなれないのかもしれない。
だったら
((二番目を目指せばいいだけだ!))
生憎、この国では、いや、この世界では強いものに複数の妻が付くのはおかしいことではない。
ならば、それを目指そうではないか。
ユウトほどの強さがあれば、この世界で一番になることも夢ではないかもしれない。
なら、一夫一妻制を適用することが間違っているのだ。
もしかしたら、こんな考えをするのはみっともないと考える人がいるかもしれない。
お前らに恥はないのかと、言う人が出てくるかもしれない。
それでも
プライドを捨ててでも、手に入れたい者が出来たのだから。
そして、それを手に入れる方法があるのだから。
だったら、恥を偲んでそれに縋りつくのが道理といえるだろう。
こうして、二人の少女はこっそりと意気投合することになった。
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「……さてやるか」
俺は一瞬で二体の魔物の前に近づきそう呟く。
この二体の魔物がアマルーナが残してくれた魔物だろう。
確かにそこそこ強そうだ。
だったら、しっかりとそのことに感謝して
「仲良く眷族にしてやるよ」
俺がそう言った瞬間、金虎が俺に飛びかかってくる。
一見馬鹿そうに見えるが、サイクロプスの方が賢いようで、サイクロプスの方は動こうとしない。
俺はそんなお馬鹿な金虎の腹に
思いっきり蹴りをぶちかましてやった。
「ギャウゥウゥ!!」
鳴き声を上げて吹っ飛んでいく金虎。
その直後に頭に念が響き渡る。
[・Bランク 金虎を眷族にしますか?]
……………。
弱っ!
やばい、弱すぎて『いいえ』を選びたくなる自分がいる………。
いや、でも折角アマルーナが残してくれたんだしなぁ。
まあ、とりあえず眷族にはしておくか。
俺が頭で『はい』と念じると、吹っ飛んで行く途中の金虎がパッと消えた。
なんか面白い。
金虎が一瞬で倒されたことに、サイクロプスが少し怯えた様子を見せる。
………ふむ。
『召喚』“ライム”
俺はライムを召喚する。
理由は、Aランクとの戦いはカリンとライムの経験を積めるとおもったからだ。
もちろん、二体だけで戦ったら殺されてしまう可能性もある。
それだけは絶対に駄目なので、俺もきちんと援助することにしよう。
「よし、カリン、ライム、やるぞ」
『了解しました』
『こくり』
俺が言うと、カリンとライムは臨戦態勢に入る。
そして、それを見たサイクロプスも、俺に多少怯えながらも棍棒を手に構える。
そして、カリン達の戦いが始まった。
べ、別にハーレムでもリアルに充実してたらリア充だよね?(汗)
ということで、今回も読んでいただきありがとうございますm(__)m
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