プラスチックボール
今日は、庭に転がっている。
空っぽの空き缶。
プラスチックボール。
昨日はなかった。
あったのは、中身の詰まった空き缶と。
どんな言葉をかけてあげた?
ストローで一気に飲み干した。
空っぽに干された空き缶の口が、何とも寂しそう。
転々と残された、プラスチックボール。
拾わない限り、そこに残る。
空き缶は、朽ちる。
プラスチックボールは、残る。
きっと、誰も食べれない。
そんな言葉を、放っている。
かける言葉は見当たらない。
それより、自分と話しをしたら?
へこんだ空き缶が、笑った。
昨日と、一昨日と、一緒。
ありがとうございました、という言葉を。




