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No.1479.深遠へ導く
灼熱って言葉がフィットするこの暑さ
滲み出る汗はキリがないし
無造作に髪をかきあげても
意味のない滴がポタリと落ちる
わずか噴出した風は
ほのかに心地よいけど
どこか寂しさが同居してしまう
出口のない迷路彷徨い
入口に戻る事すらかなわないけど
駆け巡る激痛にうずくまり
身をよじって吐き出した暗闇
この部屋いっぱいにひろがって
俺を立ち直れぬ深遠へ導く
循環の悪い鼓動だけが高鳴り
煙草の煙が色褪せて黒くて
範疇をこえた傷みに喘ぎ
激鉄の音だけがさらり響き
あふれこぼれだした血液
わずかに濁りをおびてる
孤独になやまされ崩壊してきてる
答えでない思いまどろみ
本来の意識内すら制御できない
ふくれだす悲しみにうなだれて
身をよじって吐き出した暗闇
この部屋いっぱいにひろがって
俺を立ち直れぬ深遠へ導く




