このはな
まだまだ未熟ですが、古文好きが高じて自ら書くことに挑戦してみました。温かい目でお読みいただけると嬉しいです。
昔、女ありけり。
わづらふ時、いと苦しくて、
「いざ、師に言はむ。」
と思ふも、師の前に立ち、もだしわたりけり。
心づくしはそのもだにありければ、更に苦し。
え言はざりければ、
「さらば、詠む」
とて、詠みて曰はく、
荒るる海
つゆ開きもせぬ
貝のもだ
押し寄する波
君は知らじな
と。
師なる人、櫻田となむ言ひける。
「さてしもあるべし。押し寄する波は詠むべからむ。」
女、泣きて詠める、
このはなの
もとに立ちつつ
感ずるは
君の言の葉
さてしもあるべし
文法事項など、間違いがありましたら教えて下されば幸いです。