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3匹の子豚みたいな話  作者: アマミ
9/9

多分ハッピーエンド編

大した怪我じゃなかったみたいで、案外早く退院できた。

久しぶりの我が家にやっと帰れる‥


少し気まずさはあるけどまあ安心だ。


「ただいまー」


「おかえりなさい」


案外普通に出迎えてくれた。

家族みんな揃ってる。

すると妻がいかにも作り笑いにような顔で近づいてきた。


「また一緒に暮らすのはいいけど条件があるの!私たちはこの家に住むからあなたは豚が建てた家に住んでくれない?それからいま仕事もしてないみたいだし、ずっとあたしの夢だったブタの保護活動の仕事、やってくれない?」


なんか大変そうだと思ったが、はいとしか言いようがない。


「うん‥わかった‥」


それから私は豚の建てた家に住み、余っている土地でブタの保護活動を始めた。ペットショップで売れ残ってしまったマイクロブタや牧場で弱ってしまったブタをたくさん引き取った。病気のブタを治療させたり、世話をしたりと毎日大変だった。


しかし数年後には沢山のブタを保護し、ブタ専用の牧場ができた。もちろん保護したブタだから食べたりはしない。ブタ牧場は瞬く間に観光スポットとなり、全国のブタのファンがやってきた。妻と息子たちが経営しているマイクロブタのカフェとも提携を結んだ。


私生活では3人の息子たちも見事結婚をし、孫も沢山できた。みんな一緒に暮らしている。しかし今だに私は豚が建てたあの家に住んでいる。


それでも毎日幸せな日々が続いている。


めでたしめでたし。





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