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襲いかかる狼〜豚二郎を添えて〜
寝てたのに、深夜に兄貴っちが突然俺っちの家に駆け込んできた。
「豚二郎ヤバいよ!泥棒!!!!俺スマホテントに置いてきちゃった。警察警察!!!!早く電話して!!!!」
と、兄貴っちが必死に言ってる。
「ああ。うんとりあえず掛けてみる‥え?え?ヤバいヤバい!スマホ充電切れてるわ!!!!」
まずい‥こんな時に何で‥
俺っちまで段々震えてきた。
ドンドンドン!!!!!
ドンドンドン!!!!!
外で誰かがドアを叩いている‥
まさか‥例の泥棒??
「兄貴っち!!どうしよう!!!怖すぎるんだけど!!」
小声で震えながら兄貴っちに訴えた。
「とりあえず!ドアと反対側の壁ぶち破って逃げるしかなくない?」
兄貴っちも、やや必死な感じでそう言ってきた。
俺っち達はギュッと手を繋ぎ反対側のドアに一緒に頭突きした。流石脆い作りのことだけあって、壁はぶち破れた。
そして俺っち達は必死になってすぐ近くの豚の家に走って行った。
気づけばもう明け方だ‥