序章
北海道の真ん中あたり、大きな広い土地を持った家族がいた。これは母と3人の30代の息子3人の物語。
大きな広い土地もあるし、他にも土地をいくつか所有してて、働かなくても生きていけるような家庭だったが、何もしないで生きていくのも勿体無い気がして、家族みんなででマイクロブタのカフェを経営していた。
大変なこともあったが、割と優雅に暮らしていた家族だった。しかし、息子がみんな30代になった事で、このままでいいのだろうか。と母親が心配になってきた。
そこで、母親は考えた。
ある朝、母親が3人の息子の前である発表をした。
「みんな、聞いてほしい。私は正直あなたたちが心配。このままこんなに楽に生活してていいのかしら。あまり厳しいことは言いたくない。でも一度この家を出て、少し独立っぽいことをしてほしいの」
長男は言った。
「え?うん‥別にいいけど‥」
次男は鼻くそをほじくりながら
「ええええなんかめんどくさそう‥」
と言った。
三男は
「わかった!」
と言った。
続けて母親は、
「ここの土地も広いし、この大きな土地の中でみんなそれぞれ自由に家を建てるといいわ。そこで1人で生活しなさい。」
長男は
「なーんだ。庭に住むだけか。案外楽勝じゃん」
次男は
「えええええ。なんかめんどくさそうなんですけどー」
三男は
「わかった!」
と言った。