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エッセイ

私がホラー小説を書けないわけ

作者: いかすみこ

しいな ここみ様『冬のホラー企画3』に参加作品です。

ホラー小説が書けない言い訳エッセイです。申し訳ないです。


前回の純文学企画の時は純文学が書けない言い訳エッセイを投稿しました。


私が全く書けないジャンルは、まだ他にもあります。

二度あることは三度ある

私が言い訳エッセイを投稿する日が、また来るのでしょうか? (;'∀')


 

 今回は前作の『私が純文学を書けないわけ』と趣向を変え、実例をあげながら進めていきます。



 先日、私はシリアス寄りの恋愛小説をなろうに投稿しました。『幸せにしたい伯爵と、愛を手放した元娼婦は両片想い 』という、自分にしては長い52000字程度の中編です。


 2年という長きにわたり、小説講座の先生にご指導いただき完成できました。


 その際に先生に問われました。


「恋愛感情が無いのに、どうやって恋物語を創作出来るのですか? 」


 私は恋愛経験がありません。おそらく、これからも恋する感情は持つことは無いです。


 以前に少数派の苦悩を物語にし、投稿させていただきました。

 ※作品名 100人に1人からのラブレター(恋文)


 その作品も指導して貰って書いたので、私が恋をしたことが無い事を先生は知っています。

 だからこその問いかけでした。


 実際、私のような恋愛感情が無い人(Aセク)は、恋愛小説や映画の主人公たちの気持ちがわからず、楽しめないという方が多いです。


 恋愛経験がある人たちが読んでも、違和感が無い作品をどうやって創作するのか?


 私の返答です。


「恋愛小説や漫画を読むと、登場人物に同化するからです」


 私は子どもの頃から、物語を読むと頭の中に映像が浮かびます。絵本の熊がパンケーキを食べると、甘いと感じます。童話の男の子がドラゴンの背に乗ると、頬に風を感じます。


 ハイパーファンタジア(頭の中で鮮明にイメージを想像できる)という体質です。


 読書中は常に、VRのゴーグルを装着状態です。


 恋愛小説を読んでいる時は、恋をしているヒロイン、ヒーローと同じ感覚となります。


 女主人公の物語ならヒーローが心変わりを匂わせれば、身を引き裂かれるように辛いです。男主人公なら、ヒロインの笑みの描写を読めば胸が高鳴ります。


 書くときも、登場人物の感覚に身を任せております。


 もし私の書いた恋愛小説が、皆様の恋のときめきに合致するならイメージが正確だという事です。


 本を読むだけでその世界に行けるので、一見便利な能力に思えるかもしれません。


 しかし特異なスキルは、代償を伴います。


 登場人物に同化出来る能力は、痛みや悲しみ等もダイレクトに受けます。


 私はテレビは視聴しませんが、テレビゲームも出来ません。


 なぜなら、活字より能動的にキャラの痛みを感じるからです。

 格闘ゲームは殴られた気持ちになります。RPGは、倒したモンスターの焼け焦げた匂いが鼻を突きます。ゾンビ物なんて絶対に出来ません。


 そしてゲームやドラマ視聴より、リアルに体感するのが創作。


 哀しい場面では、文章を綴っているだけで涙が出ます。寒い場面では、夏でも凍えます。


 負担が大きいので1回につき5分、200~300字程度が今のところ限界です。


 そんな私にホラー小説が書けるでしょうか?


 痛みを伴わない恐怖小説ならと、なろうラジオ大賞用に1000字未満のライトなホラー短編を書きました。反動は来ました。


 気持ちを立て直すために、コメディとラブコメ2作を連続で書く必要がありました。


 なぜ、そうまでして創作をするのか?


 メンタルヘルスです。


 活字を読むだけで情報が溜まりまくる私は、定期的に頭から排出する必要があります。


 独り言をブツブツ呟いたり紙に書きまくったりは、日常的に行っています。しかし創作は、最も効果が高いです。


 しかも他人が読んでも整合性が取れるように綿密に書き込むと、非情にスッキリします。


 またシリアス展開の物語は書くのが大変な分、完成したときのデトックスは抜群です。


 なので、せいぜい1000字未満ですが毎日書いてます。


 そのうちホラー小説も書けるようになるはずです。純文学より近い将来にはきっと……



 小説講座の先生に、以上の説明をしました。


「なるほど。でも登場人物に同化って、幽霊が憑依するみたいですね」


 先生からの感想です。


「多分、近いです。霊感があるって言う人の中には、私みたいなハイパーファンタジアもいると思います」


 私は霊の存在には懐疑的ですが、スピリチュアルの本を読むのは好きです。自分と似た経験を持つ人を、見つけられるからです。


「ちょっと執筆中のなりきってるところ、こっそり観察してみたいです」


「あっ、見たいんなら今やりましょうか? 」


「出来るんですか!? 」


「文章を綴るより簡単です。学生時代は体質を生かして、演劇部に在籍してました。じゃあ、昔話の雪女の最初の場面を演じます」


 あらすじを思い出しながら精神統一。


「……そなたは、まだ若い……今回は見逃してあげましょう……但し……今夜のことを、他の人間に話したら……」


「ストップ!すと~っぷ!! もういいです! リアルすぎて怖いんでやめてください!! 」




 ホラー小説は書けませんが、怪談には自信があります。稲川〇二氏なみに盛り上げますので、ご用命ください。

 ※大抵は相手の要望により、最後まで語らせてもらえません。お子さんに怖い絵本を読むと、泣かれます。

実際は私が演じたのは自作のキャラです。『冬のホラー企画3』に参加するために、冬要素を足そうと雪女にしました。なのでエッセイですが、ここだけフィクションです。


ハイパーファンタジア、耳慣れない言葉だと思いますが人口の3%ほどが該当するそうです。

なろう界隈、お仲間が多いと考えております。いらっしゃいましたらぜひ~(*^▽^*)

※強弱はあるそうです。私はめちゃくちゃ強いタイプです。

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― 新着の感想 ―
ざまぁする幽霊の気持ちになればスッキリ爽快なのでは?(*´ω`*)……と、鈍感人間は思いました
なんとそのような事があるのですね! ……待って。お待ちになって?そしたらヒョウリュウジャーってどんな感じでお読みになられてたのか、めっちゃ気になるんですけど?特にグリーン砲・・・!
2025/01/12 16:49 退会済み
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