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精霊と助け人、怜華  作者: 水葉
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最初の異変

 「怜華(れいか)。でかけるわよ」

 2階にいた私に、お母さんが声をかける。

「はーい」

片付けをしながら返事をした。今日は家族でおでかけである。私の名前は今井怜華。高校生。とある小さな町に私の家がある。

 お父さんが、私とお母さんの前に遊園地のチケットをだしてきた。最初は乗り気ではなかったが、お父さんの熱に負けていくことになった。服を着替え、髪の毛を結び、ネックレスをした。革製の紐に、羽が生えた金色の龍が飾りになっている。龍の手にはラピスラズリという石が埋め込まれていた。大事に服の内側にしまう。これはお父さんに10歳の誕生日の時にもらったものだ。高いものだから、他人に見せてはいけないと言われ、このように首にかけても飾りは見せないように服の内側にしまっているのだった。

 車に乗り込み、遊園地にむけて出発した。遊園地は山の中にある。車道が整備されてないのか、優しくトトトン、トトン。不規則なリズムで揺れている。これはなんだか心地よくうとうとし始めた。

 ドン。という音で目が覚めた。前を見ると、2台先で事故が起きたらしい。そこはトンネルの中で、まわりが霞んでいた。事故の大きさが物語っている。

「事故か。これは長引きそうだな。まあ、待つしかないか」

お父さんはエンジンをきった。お母さんもそうねと言って、お父さんと話し始めた。私は2人の話を聞きながら、目を閉じうとうとし始めた。

「ミツ#〇△*‼」

かすかにズンとした声が耳元で聞こえた。声がしたほうを振り向くが誰もいない。気のせいかと思ったそのとき

「逃げろ」

車の外から声が聞こえた。それと同時にゴゴゴゴという地響きのような音を聞こえてくる。

「なんだ?」

お父さんが車のドアを開けたとき、私の意識は途切れた。

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