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精霊と助け人、怜華  作者: 水葉
15/30

新たな仲間

 地界に戻ると、起き上がってリビングに行った。リビングにはお父さんとお母さんがいる。

「おはよう」

私が言うと

「おはよう」

と返してくれた。

「怜華、これ運んでくれない?」

お母さんが両手にお皿を持っている。サラダと卵焼き、パンなどのっかっていた。美味しそうだ。私は返事をして受け取り、テーブルに運び座った。

 お父さんたちが座ったことを確認して、私は口を開いた。

「知ってたんだね。私が精霊の、主様の娘だったってこと」

下を見てつぶやいた。2人は驚いたようだったが、落ち着いた声で

「楓さんに聞いたのね」

とお母さんが聞く。私は頷いた。少しの沈黙が流れたあと、お父さんが話し始めた。

「隠しててごめん。楓さんと約束してたんだ。だがたとえ、向こうの世界に両親がいるとしても、私たちはこの世界の怜華の親だよ。それは変わらない。怜華はこれから両親が2組いるんだ。私が言うことではないけど、どちらも大切にしなさい」

と微笑んだ。

「覚えておいて。これから先、どんな選択をしても私たちは見守るから。怜華がやりたいように生きていきなさい」

「はい。ありがとう」

と笑顔で言った。"怜華の親"この言葉が聞けてよかった。

「食べようか」

みんなで食べようとしてると

ピンポーン

玄関のチャイムが鳴った。

「なんだろう」

お父さんが立ち上がり、玄関に向かう。話し声が聞こえ、戻ってきた。

「怜華。お客さんだよ」

「わかった」

誰だろう。私は立ち上がり玄関にいった。

 ドアを開けると、1人の女性が立っていた。私より身長が低く、紫色の髪の毛が腰の当たりまで生えている。

「あの、どなたですか」

その女性は巻物を取り出した。

「翡夜様。私は楓様の侍女でございます。楓さんの命でお使いすることになりました。こちらは楓様からです」

私は巻物を受け取り開いた。

『翡夜様。ご無礼を承知で書かせていただきます。今、目の前にいるものは私の侍女になります。1番信用できる精霊です。翡夜様に姫ということをふせてほしいと頼まれましたが、仕える上で大事なことだと思い、伝えております。地界での身の回りの世話や護衛をしてくれます。人型の姿の時は一般の方にも見えるので、会話内容に注意してください。よければ側においてくださると嬉しいです。

楓』

こんなものを渡され、本人が直接来ては断れるわけがなかった。

「わかりました。よろしくお願いします」

巻物を閉じて、お辞儀した。この精霊はイリスといい、アヤメの精霊だという。イリスさんは心を読むという術が使える。そのため、なにも言わなくても欲しいものを取ってきてくれた。ありがたいけど、申し訳なくなる。

 お母さんたちにもイリスさんのことを話した。反対されるかなと身構えたが、了承してくれた。お母さんとイリスはすぐに仲良くなり、お皿の片付けを手伝っている。よく働く子だった。イリスには主にお母さんの家事の手伝いをお願いした。護衛は、行きと帰りは途中まで結と一緒なので大丈夫だと判断した。結に紹介したいので今日だけ帰りにきてもらうことにした。

「行ってきます」

 楽しそうに話してるのを見ながら、私は学校にむかった。

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