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力を合わせて Part2

あっという間に9月ですね。

台風10号が日本に何か恨みでもあるかのような挙動してますね……

夏バテとかリアルの忙しさもあってバタバタしてる間に色々と大変なことに……

ようやくひと段落したので、何とか普段通りの生活と投稿頻度に戻れそうです。

読者の皆様も、夏バテと台風にご注意くださいませ。

私は2人に支えられながら体勢を立て直す。

けど、魔力が底をついている状態で錬金を続けるのは絶望的だろう。

第一、手伝ってほしいとは言ったけど、私自身何を手伝ってもらえばいいのかわかっていない。

枯渇した魔力をどうにかして回復させないことには……


『どうですか?1人で立てそうですか?』


シーちゃんがそう問いかけてくる。


「なんとか……ね。……でも、このままじゃ……」

『大丈夫です。手はあります』


自信ありげにそう答えるシーちゃん。

手があるなら最初から使ってほしいんだけど……


『お二方、メルの背中に手を当てて、普段錬金するような感触で魔力を注いでください』


……シーちゃんは時々しれっととんでもないことを言い出す。

私の聞き間違いでなければ、私は今からラナさんとジャスミンさんの魔力を体内に注がれる、ということになる。

まるで雨水を溜める水瓶のような……

そもそも、2人分の魔力を注がれるなんて通常ならあり得ない。

まず魔力を注がれるって何さ。そんなの見たことも聞いたこともないんですけど。


ラナさんとジャスミンさんも少し困惑しているように見える。

それもそのはずだろう。

あくまでも私は”人間”。

人の体に魔力を注ぐなんてやったことがあるという人はまずいないはずだ。

というか普通、『人の体に魔力を注いでみよう』なんて考える人もいないはず。


そんなことを考えている間に、2人の手が私の背中に添えられる。


「え、ちょっ……待っ……」

「「行くよ!!」」


私が心の準備をするよりも先に、ラナさんとジャスミンさんの魔力が一気に私の体に流れ込んでくる。


「?!?!?!!」


声にならないうめき声のようなものが出る。

まるで突然の大雨のように、体に魔力が叩きつけられる。



……が、その苦しみは長くは続かなかった。


一瞬の苦しみが通り過ぎた後、私は今まで感じたことのないような感覚を感じた。

私の中に注ぎ込まれる2人の魔力が、私の体の隅々にまでしみこんでいくような感覚。

まるでスポンジのように、私の体がどんどん魔力を吸収していく。

さっきまであんなに苦しかったのに、今では注ぎ込まれる魔力が心地よくなってきた。


これなら、行ける。


「はあああっ!」


私は一気に魔力を錬金釜に向けて放出する。

自分でもびっくりするほど、今までとは勢いが全然違う。

例えるなら……川の下流と上流の流れる速さ……といったところかな?

それくらい、全くの別物。


あまりの勢いに、私の髪が風を受けたようになびく。

吸魔石のピースは今までよりも強く光りだし、すごい速さでくるくると回っている。

私は勢いそのままに完成を目指す。


「これならいけるよ!ジャスミン!一気に行くよ!」

「うん!3人なら絶対できる!メルちゃん!」

「はい!」


「「「いっけぇぇぇぇぇえ!!!」」」


私は残っている魔力を一気に錬金釜に叩きこむ。

錬金釜は今までにないほど強く光りだし、あまりの眩しさに目を瞑る。


やがて、『ぽんっ』と気の抜けた音が響くと、それと同時に光が一か所に集中する。

それを両手で包み込むと、光は一気に形を変え、取っ手付きのランタンの姿になった。


「で、できた……?」

「た、多分……?」

『お疲れさまでした。無事完成したようですね』


シーちゃんの声が響き、私たちは錬金が成功したということを確信した。


「「「やったぁぁぁあ!!」」」


私は勢いよく振り返り、ラナさんとジャスミンさんに飛びつく。

勢いが強すぎたのか、2人は私を支えきれずに倒れる。


ドタンッ!と大きな音がして、一瞬の静寂の後アトリエには3人の笑い声が響き渡った。

やっぱり継続するって大切なんだなって改めて思いました。

前の話と時間が空きすぎて私が内容を忘れるという意味の分からない状態で……

誤字等ありましたら教えていただけるとありがたいです。

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