どうしてこうなった? その1
設定考えていたら遅くなってしまいました……申し訳ありません……
そして、3年の月日が流れた。
メルは18歳になり、立派に成長していた。
……錬金術師として。
彼女は考える。なぜこうなったのかを。
きっかけは、2年前に遡る。
2年前の、春を少し過ぎて暑くなってきた頃。
彼女はいつものように魔法の練習をしていた。
そこに師匠が現れ、彼女に「自分の杖を作ってみないか」と問われた。
彼女は勿論頷いた。
杖があれば魔法が扱いやすくなるのは知っていたし、師匠の教えに反論する必要もなかったからだ。
そして案内されたのは、”大きな釜”が置いてある部屋。
師匠曰く、”錬金釜”というらしい。
旅をしているときに見つけ、以来この部屋に置いているという。
あまり使っていないとのことだったが、ホコリも蜘蛛の巣も見えないため、しっかり手入れされているのが分かった。
そして、師匠から一冊の本を手渡された。
表紙には”初心者のための錬金術 入門”と書かれていた。
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目次
錬金術の基本
1 〜5 採取について
6 〜9 調合について
10〜21 調合方法
22〜25 作ってみよう 初心者の杖
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ページをめくると、採取や調合までありとあらゆる錬金術に関する情報が載っていた。
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採取
近くの森や草原を歩くと、時々光っているものがあることに気がつくだろう。
これは”採取ポイント”と呼ばれるもので、錬金術をするうえでなくてはならないものだ。
だが岩や川など、道具がなければならない場合もあるので、注意が必要だ。
そして素材を採取しようとすると、素材は1つの”ピース”になる。
これは教えるよりもやってみたほうが早いのだが、おそらくパズルのピースのような物が入手できただろう。
これが、錬金術をするうえで最も重要と言っても良いもの。”素材ピース”だ。
これをどう錬金術で利用するかについては、6ページからの調合のところに書いてあるので、ぜひ読んで欲しい。
採取物は、場所によって”品質”や”特性”や”属性”が全く異なる。
例えば、”風龍の谷”では風に関する特性がつくことが多く、”氷の洞窟”では氷に関する特性がつくことが多い。
土地に応じた物が多いので、あちこち旅をしながら素材を集めるのも良いだろう。
また、特性や品質や属性についても調合で触れているので、良ければ参考にして欲しい。
採取する道具についてだが、現在確認されているのは、”ツルハシ”、”斧”、”ハンマー”、”釣り竿”、”虫取り網”、”鎌”の6種類だ。
市販されているものもあるが、錬金術で作った方が自らに応じた能力がつけられるのでおすすめだ。
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部屋に帰り本を熟読していたら、いつの間にか夜になっていたので、彼女はご飯を食べ、眠りにつく。
続きはまた明日読むことにしようと決めて。
彼女はこのときから、錬金術に少しずつのめり込んで行ったのだ。
次回も説明枠です。
調合システムについて、詳しくお話できたらと思っております。
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