キャラクター外伝#8 -楽園はどこでもない_重複投稿
もっと多くの方々が近づきやすい『フラットフォーム』でも活動を並行していきたいと思い、無理を承知の上で小説家になろうとの並行を決めました。 約束は必ず守るので見守ってもらえると嬉しいです。
「天にまさまる聖なる主よ、あなたの全能は我らにはあまる。」
神像の前でうなだれる二人の信徒よ懺悔と告白の瞬間、
なんじの視線の前には何が映っているのか、その罪の重さを告げ、
背負う巡礼の果ての答えを辿る者よ。
『我らを抱いた全能の主よ・天の門の向こうの楽園を父よ・
どうかあなたの未熟な生命の懇願をかなえてたまえ・
我・楽園の門を叩く愚者]なり・肉体の束縛から抜け出し
永遠の魂の栄達からの安らかを・死は生と裏返・繰り返される・
パラディソ•クェティス』
大きな舞台で,オーケストラを指揮している
誰かの後ろ姿を見た天の門を叩くような
うっとりした音色の経験が頂点を走っている時に気付いた。
「ここは...ここだけは、僕が来ちゃいけない、
もう遠すぎる過去の幸せなんか望んではいけないのだ...。」
という言葉を入れると、公演場の壁はほこりとなって消え、
いつの間にか舞台は消え、罪悪感を
問う鎖がアリアを締め付けた。
安らかで深い深海のような怒り、鎖から抗う力もすべも忘れた
アリアが苦しんで、死が己に触れたと感じた瞬間、
空気を吐きながら手に取られる机を見て安心した。
「おや?勤務中の居眠りで悪夢でも見てしまったのかな?
君は努力家だから、また無理して体調を崩したんじゃないの?」
夢うつつのアリアを皮肉るように呼んだのは悟だった。
アリアは頭痛と共に倒れる前に何が起こったかを彼の姿に思い出した。
「うるさい、僕が式でもないしこの時間帯に寝るはずがないだろ。」
「そうかー、ならば現地のガヴィと合流して
これは、〔羽〕からの依頼だから君たちが
行った方がいいでしょう?、はいー決定。」
悟の無理難題に反論を並べるのが面倒だったアリアは、
適当な返事で話を終えながらコートをひっかけて建物の外へ出て
合流先へ向かった。2時間くらいの移動時間の中依頼の情報を
読んで灰色地代の外の都市社会の辺境の〔羽〕の所属する
建物である教会でシスター・ガブリエルと出会えた。
「あ、聖ヨハン神父様、悟からの伝言は聞いておりました。
わざわざこちらまで 来なくてもいいんです。
こちらの状況は大体片付いておりますので...えへへ。」
「シスターガブリエル、何度も頼んでいますけど
僕は今ビショップとしての身分を捨てています。だから
敬語はおやめください。それにあいつがあえてこの時点で僕を
ここに送ったって事くらいの理由はあるでしょう。
先ずはこの教会の内部を見たいんですけど。」
「あ、でしたら私がご案内いたします。こちらへ。」
アリアとガブリエルの会話が終わる次第この教会を管理している
牧師と修道院長の案内について中央ロビーを
経て、図書館、礼拝堂、懺悔室などの教会建物の
地下と地上の構造物を案内し、続いて修道院の庭園を過ぎて
生活公館を見て回り、祈祷室と食堂、地下の情報室を見回った。
担当者の経験と年齢が感じられる素敵な教会と修道院はよく
管理されており、〔羽〕の本堂の建物でしか
感じられない独特の雰囲気さえ漂っていた。
「さすが大司祭候補ってとこですね。 中央塔の大神堂を
思い出すほど管理されている神堂は珍しいですから。
それはそうと、何か大規模の意識をご用意されているようですが、
その点に関して言われた事がないので、
もし良かったらご説明いただけますか?」
アリアの質問を予想したのか、それとも本当に事実を論じているのか、
ドレイク牧師は当然だといわんばかりに、ほぼ誇示に近いほど
隠さない意識をシチミの時であり、教会と修道院が魔力に溢れる理由は、
自分たちが常に楽園に至るため、主に許しを求め、知恵を願う
祈りを生活化しているためだと、言い訳をした。
辺境の教会に身を置いてはいるものの、の中で次期大司教候補に
取りざたされている人物の言葉に食ってかかるように反論を
再起するには、周りの見る目が多すぎる事を感じたアリアは、
シスター·ガブリエルと話を交わした。
数分後、ただの辺境の宗教施設にはふさわしくないと思った
魔境級に満ち溢れている魔力の空間密度と意図的に配置された物の
関連性だけで断定することはできなかったが、
何か気になっていたアリアは何日間留まることにした。
「さようですか、〔羽〕を捧げる聖人の一柱が
泊まって行くのはこちらにおいても光栄です。
こちらにあるシスターソフィアが、
修道院のお二人でお過ごしいただける部屋に案内します。」
シスター·ソフィアの案内で, 2人はそれぞれの生活空間に
荷物をまとめ, さっき交わした会話を思い出しながら
服を着替え、気配を消して約束先で出会った。
「確かに〔羽〕から規定した魔力の使い方
は祈り、そのやり方からは逃れてはいない、
でも祈りをこなして魔力をこなすのはいくら何千人
いや何万人がいてもこれだけの空間を全部満たせる事は不可能だ。
ガヴィさん確かにここ出身だといったよね荷物おいてから探ってみよう。」
地下空間をしばらく探っていたところ、周辺が騒然と
しているのを感じ、姿勢を低くした。 アリアとガブリエルは
さっきとは全く違う地下空間を目撃した。
「不機嫌なほど露骨な配置には理由があったのか、
ルーティンという流れを利用して意識をねじる。
認識させる幻想だなんて、きようのもんだな。
さて、ここからが僕たちが確かめなきゃならない教会の
真の姿のはずだが、貴方は嫌なら僕一人で行ってもいいですよ。
どうします?」
「あのさ、ここまで来て仲間外れにするの方がたちが悪いと
思うけど、それにアリアくんってよく道迷っちゃいますので、
ここはこの修道院出身の私がご一緒します。さ、こっちは見ない道だな」
ガブリエルはドヤ顔で物を言いながら先に中へ進んだ。
隠されていた階段を上っていったそこには、
まるで巨大な神殿のような空間があった。
翼の雰囲気とは全く異なる神聖を祀る祭壇がある
場所だった。
教会と修道院の全部を飲み込むほど溢れている
魔力の根源地を探し出したアリアは、
喇叭の音とともに耳鳴を感じたが、
ガブリエルのことを考えて精神を保とうと努めた。
冷たい冷気を感じながらも、実質的には教会全体の
中軸となっての大規模の祭壇を見て回ったところ、
気品が感じられる足取りが聞こえてくると、
二人は歩いてくる誰かに見えない角度で柱の後ろに身を隠した。
「それしきで身を隠せたと勘違いしては困るけどね、
全く知らせるつもりはなかったのに良くもここまでたどり着いた
なんて決まったセリフはやらないよだから、でもここにむやみに
入った罪は大いんどよ我が兄弟よ。」
『聖人を・刺しなさい・シスター』
新婦が自分たちが入ってきたことに気づいたのが当然だったが、
ぞっとした瞬間、【トズッ】アリアの後ろから鋭い痛みが
紙に染み込む水のように速く広がりアリアの手元に赤い雫
「よーし、『そこまでだ』。式お前また実力伸ばせたな、
なかなかいい感じに淝水の動きに付いて行く様になった。」
オフィスの地下にある広々とした鍛錬室、淝水と式の鍛錬の高まりは、
サトルの一言でその熱気が一瞬にして蒸発した。
言令で縛られた二人は訓練を終了した。
「あ、そう言えば、アリアは?そろそろ夕飯の時間なんだけど
今日の係あいつじゃん」
「悟がガヴィのとこに送った、さっきメール来たけど、調べたいことあるから
当分帰られないんだって。」
式の質問に淝水は悟を一瞬睨んでから淡々と話した。
「本当、なんで遣わせのよ?アリアが〔羽〕から気を外すのに
どれだけの時間がかかったのをわかっているくせに、
ガヴィは実家に行ったもの同然だからあえて時間をもって
接近するべき繊細な問題を...お前というやつはさー。」
「ま、確かに悪かったし、反省もしている。戻ってきたら
ちゃんと謝るつもりだけど今回だけはあいつが行くべきだったんだよ。
あいつは何気に頑固で成長の曲線がいつも揺れ動くが、
あいつの中の隙さえあればいつでもチャンスを逃さないということで、
今回のことはネジを締めなおすことを兼ねてアリアがまた星人の力を
扱えるように手助けするための過程だというわけだ。」
全身が刺す苦みと何かに固定されているような窮屈さに
アリアは我に返った。さっきの地下祭壇の奥の空間に
浮かんでいるようだった。 自分の体を見回そうと首を回して
確認したのは想像以上に最悪の状況だった。
「おお、起きたか。許したまえ、アリア、いや志雪くんと呼ぶべきかな。
そんなことはどうでもいい。本とはここまでする計画じゃなかったんだよ。
君の親を最前線に配置したのも、その後君たち兄弟をアルカトラズに入れたのも
博士くんが〔白の王〕になってしまったのは残念だったけどね。星人をうけいれ、
聖人と称えられる君があるようにした。ここまでは計画道理なんだよ。
それから器になった君の血を本の少しだけ頂けたらそれで満足だった。
でもここまで都合がいいとね、やるしかないよね?
そこからはよく見えないだろう、君が埋め込まれてる
そこは、天の扉だ、門を起動させるには
聖人の魔力がいる、だから君を作り今に至った。」
アリアは確かにドレイク神父の言う通り、体の奥深くに内在している
はずだがしばらく感じられなかった星人の魔力と自分の体力が
どんどん門に奪われていることを感じた。
「ガヴィさんは...お前の言霊に惑わされて...いたってことか...。
ふう…神父・ドレイクお前の罪が今ここに示された。依頼によってお前を裁く。」
神父の退屈な独白の柱の後ろに倒れているガヴィを見て、
安心したアリアは真剣な声に雰囲気が変わった。
目の前で迎えた自分の偽りの人生の真実をすでに経験し、
その絶望から立ち直ったアリアは、何故か思考が鮮明になり、
今すぐに何をすべきかを思い浮かんできた。その泡のような思考に
魔力を乗せた瞬間アリアを封じていた天の扉にひびが入った。
『神よ・ああーこの場で刻まれたあなたの名をお返しします・
あなたの楽園は・単なる命に過ぎない私たちには余る・
ここが地獄なのか天国なのかを決めるのは・
おそらく我々の役目だろう・天の扉をたたいて楽園を貪る者よ・なんじの
悲願を神聖 を侮辱する行為とみなす・我・時計を見つめるもの・
その手に青い花葉が舞い落ちた時・鳥籠から出て時を加速させる者・
色が移ろう世界に躍動を咲かせる罪人であれ・リズリーム』
「おお、神よ。生をいたう我が主よ。私はあなたの楽園に至るために
生を尽くしてきたあなただけの全能の在の景色を!」
ドレイク神父は全身を震えながら嘆くように訴えた。
その偽りなきただ、間違っていただけの一人の信念の猥雑さを見た。
切迫、それ以上の何かを経験したところに端を発した楽園への強い渇望は、
それなりの価値を持つ感情の産物だったが、アリアは自分の本分を忘れて、
個人の欲望のために偽りを積み上げたこの罪人を罰しなければならず、
彼自身にはそれを行う権利があった。
「人であれば、特に神に仕える、その輝かしい威光に目が
くらんで神道になることを選んだ私たちは堕落を試されているのと同じだ。
司祭よ私はあなたを裁く義務がある、だが私は何も行わない。
あなたには死ですら楽園に至る方法なの故、
この時の狭間にて永遠にのしつぶされるがよい」
時間が経つにつれ、周辺は再び元の色を取り戻し、
ドレイクと天の扉はまるできれいに消されたように亡くなった。
「さて、帰らなきゃ。」
という言葉を最後にアリアは体力が無くなり、ガヴィのそばで倒れた。
「あちゃ~こんなもんか。淝水、式ちょっと手伝って。
僕一人で二人を背負わせるつもりか!」
何時間後地下祭壇の秘密の入り口を訪れた悟たちは
倒れていたアリアとガヴィを発見して彼らは無地に帰宅して
翌日、二人が目覚めた朝、暖かい朝ごはんを一緒に食べた。
[終]
2021年11月からpixiv小説で活動始めたナメクジと申します。 以前から小説家になろうで活動することを考えていたのですが、アトリエ環境を見直しながら併行することになりました。
完全に並行が可能に慣れるまでは時間が少しかかると思いますが、多くの方々に私が製作するコンテンツを楽しんでもらいたいと思っております。
本作を持って20221月22日からやってきたナメクジの'オリキャラ外伝_重複投稿'は終わりとなります。現在pixivでシリーズ投稿中である
アルバンソサイエティ&ディプシー_ファーストシーズン・幽霊花嫁のセレナデが終わると'重複投稿'は再開の予定ですありがとうございます!