第四
・Killing Body
簡潔批評:ホラー風味のミステリー作品
感想:文中でもう超能力のようなモノと言ってしまってるあたりが特徴的。死体解剖の描写も細かくそこは良かった。老検死官は過去に同じようなことがあり謎に終わったと言っているあたりかなり古くまで視点は戻りそう。情報量は足りないがそれでも中々の出来だと思う。
・カルト•スクランブル
簡潔批評:正しく怪異。フィクションとノンフィクションの狭間
感想:スランプ打破の為に怪異を調べる、という起があり、怪異による事故が起きるという承がきて、『高揚している』という転で書き出し終了。次につながる力は非常に強いのだがこの作品自体が短そうに感じる。読みやすくもあるので作者さん自体が上手いのだと思う。
・残念ながら原稿は命より重いです。
簡潔批評:カイジよりタチの悪い取り立ての話。
感想:テンドンをコレでもかと突き出してくるような作品。ここまで一貫して出されると飽きても面白くなる。捕まること前提でどこまで逃げ果せるのか期待。
・ターミナル・ヴェロシティ
簡潔批評:示唆が過ぎて引きがイマイチな作品
感想:設定やストーリーは凝っているんだろうが文章力や誤字が多くて如何せんところ。もう一度再構成して書き直した方が作品としての完成度は上がると思う。全体を見ると濃いめだが、要素要素を見るとうすあじだからその点を重点的に。
・俺のギアスが世界を制す
簡潔批評:誓約。代償ある力はいいぞ。
感想:何やら設定は私好みそう。ただ最後の誓約は蛇足だったような。シリアスな雰囲気なのにその誓約は雰囲気を崩すようで私は好きでない。それに、他の誓約も永続なものばかり?そこらの設定がわからなかった。神の悪戯と思えば納得できるか?続きに期待。
・恋人たちの転生無双~異世界でもお幸せに~
簡潔批評:世界を超える純愛ストーリー…なんだよね?
感想:一つだけ聞いていい?…BLじゃないよね?主人公の一人称は僕だし本当に"彼"だと男×男になる気がするんだが。そこが気になって仕方なかった。あと心情も少し軽いような…細かいところを作り直せば良くなると思う。本当に導入なのでストーリーが分からないのが残念。
・バカは死んでも治らない! ~死ねない俺と、死んだあいつ。そして、死ねるお前~
簡潔批評:生命冒涜、思う存分やってしまえ。
感想:うーんこのダークギャグコメディ。本当によくやるよ。そして生命に関わる事だからこそ伝えられるメッセージとかあるので、是非是非ガンガンにルールに違反しないギリギリまで不謹慎やってほしい。そして役目を終えた最期にはキチンと死んで欲しいね。
・赤錆の雨
簡潔批評:自分語り、そして亡霊来れり。
感想:…最後の亡霊だよね?というか霊系のナニカ。続き物としては欠陥が多いが短編とみりゃ私はかなり好み。まぁ、共感できる点が多いってだけだが。物語として見るとやはりダメ…いや、ベターな選択肢はあっただろうという感じか。作品としてはいいが物語としては微妙、そんな作品。
・アダルティ・チルドレン
簡潔批評:ダーク…ローファンタジー。
感想:異世界と銘打ちながらスマホと堂々と言っているので文明レベルは我等が地球と同じくらいなのだろうか。いやそれにしては戦闘ができているが。まぁそこらは気にしない事とする。流れとしては素直。変に飛ぶ事なく視点も飛ばず。普通に良い作品だとは思う。普段じゃ完結できないだろう作品を描いてみたんだろうなぁ、という感じがする。
・青を飲み、死に向かう僕たちは、あの日観た映画に思いを馳せる。
簡潔批評:生死与奪の権利を交換した二人の関係。
感想:これは…私の想像の範疇を大きく超えている。まさにその発想はなかったというべきな。文章は上手く、情報の散りばめも良い。さては汝プロであるな?と言いたくなるくらい完成度がとても高い書き出しでした。
・風が通る道
簡潔批評:This is dark of society…(意訳:これ社会の闇だ…)
感想:マジでリアルの中世でありそうなストーリー。無知な子供を商人に売りつけていく家族とそこで出会った優しそうな兄ちゃん。いやー、うん、この先どうなるのかがわからん。文脈はこの作風に合ってると思うしケチはつけなくていいかな。
・レディ・ヴィランのたわわごと
簡潔批評:特撮風味のスペースオペラ(地球視点)
感想:好きかそうでないかで言えばそこまで。設定は魅力的だがね。とりあえず馴れ初めや日常のエピソードを見てから出ないとなんとも言えないなー、が本音。
・間取聖太郎と奇怪な日常。あと魔導書
簡潔批評:ライトな文学ノベル
感想:普段じゃ踏まないけどかなり作風が好きな作品。あらすじは書き出しから先の話の続きを書いているのだろう。どこまで続くかわからないが続くところまで追っていきたい。作品の完成度が高いのでこれもどうせプロだろう。プロの犯行。
・酒と肴とあれやこれ。
簡潔批評:酒を飲むおっさん二人(お江戸風味)
感想:宅飲み、ただ本当に古い。現代日本ではなく文明開花よりは前、江戸か戦国かくらいではなかろうか。短編な雰囲気がするがどうなのだろう。今宵の飲み明かしまでは読みたいところ。
・異世界トリックスターの苦悩
簡潔批評:トリックスターってよりはシーフ
感想:トリックスターと銘打つくらいなら怪盗方向に振り切っていた方が良かったと思う。往々しく名乗りフハハハハとしてからガバで事故って捕まって…で。その点以外は特に悪い点は見つからないのでこの部分だけがとても気になる作品だった。
・オルトロス〜双頭の番犬〜
簡潔批評:犬猿の仲のバディの話
感想:描写は良く、書き出しとしての質も良い。ただ、これも私の好みではない。警察内部は私の知識の範疇外であるし、何も言えない。とりあえず、きちんと書き終えられれば大したものだろう。
・世界から蝶が消えた夜
簡潔批評:錆の世界の果てで、蝶は踊る
感想:すごく単調だが逆にそれが良い。シンプルな目標が一つ、方法も一つ、ただ一つの事に妄執する(とはいえしなければならないという義務感ではある気もするが)二人の姿はとても好き。
・勇者のいない魔王討伐
簡潔批評:おお勇者よ、死んでしまうとは情けない
感想:ギャグテイストはないが書き出しの内容を見て思ったのはこれ。RPGで言うならBADENDかGAMEOVERの後のお話。好きだがあまり見ないコンセプトが読めて私としては嬉しい。とりあえずは3を選んだ後のお話も読みたい。
・一陣の疾風となりて
簡潔批評:宝石の卵、そして…イグアナ→ドラゴン?
感想:良くも悪くも本当に書き出し。設定の語りは最低限で、ストーリーも大まかな筋を示すのみ。纏めてしまうとうすあじな感じ。疾風と称するくらいだから、青空を駆けるのか地を疾るのかといったところか。
・七代先まで続く呪いを一身に引き受けたら、悪魔たちに呪術王として崇められてしまった
簡潔批評:ハーレムだ…ハーレムに違いない……
感想:とりあえず、シチュエーションに(今のところは)二人の相性も面白い。子孫がどうなるのかという疑問もあるが総じて面白そうと感じる。ただ不安なのはタイトルから推測するにこうやって悪魔に呪いをかけられまくって惚れられまくって…となってしまうのだろうという危惧。できればこの流れのまま二人で行ってほしい。
・侵略のち逆襲。あるいはときどきの探索。
簡潔批評:リアルダンジョン、ただし受け入れはされない。
感想:中々に興味深い作品。最初に先遣隊のハイライトを見せ、結果、そして二次突入の相談前で終了。構成が上手く設定も良い。そしてこれ、最後の『侵略』の部分は我等地球側から見た視点ではない気がする。おそらく『向こう側』の行う事だろうと推測する。途中でガラッと内容が変わりそうな予感。
・クオリアの書
簡潔批評:『私』は何と感じるのだろう。
感想:英単語だろうと"クオリア"を調べてみるとビンゴ。成る程、思春期の少年少女達にぴったりのテーマ。哲学的で私の大好物、続きを読ませてください。設定ください。ただ…事故が唐突すぎて『ん?』となったのでそこだけは改善した方が良いと思います。
・『ラックポイントバッファー』 超不運の姫をスキル【幸運値付与】でコッソリ助けます
簡潔批評:乱数調整どころか乱数操作。運命を狂わせた代償は何処に?
感想:転生前が不運で転生先では…の部分は理解できるが、転生後の彼のラック値が一つも出てきていないような。果たしていくらもらっているのやら。ご都合主義な展開を主人公が能動的に引き起こるように誘導しているから闇はなく普通の人でも読みやすいのではと考える。
・愛の形。
簡潔批評:待てや。待てや。整理する時間を頂戴?
感想:うーーーーーーーーーーん好き。狂った恋情、愛情、最上級に美味です。連載してくださいお願いします(切実)。最初の雪のように真っ白な肌だの真紅のドレスにつつまれてだの……比喩上手いし美味い。性癖にぶっ刺さりまくりです。ありがとう。
・花言葉は不老不死
簡潔批評:タイムループ、抜け出すまで進む事はない
感想:簡単に言えばトリガー型タイムバックか。自分の死ではないのでおそらく死に戻りには含まないだろう。最後にループを抜ける事は最初で明かされているのでハッピー?またはトゥルーエンドにはなるのかな。