第二話 第二章~始まりはこの場所で for the first time~
宮崎 ビーチ
たくさんの観光客がにぎわう中で、ひときわ目立つ白い髪。
‥‥‥と、ひときわ目立つ露出の高い水着。
俺は、愛唯とフェーリーと一緒に、宮崎のビーチへ来ていた。
俺は別に泳がなくてもいいのだが、二人のプレッシャーに負け、海水浴場へ来たのだった。
「お兄ちゃん、この水着‥‥‥似合うかな?」
横からいきなり話しかけられたのでちょっとびっくりしたのだが何かものすごく可愛くて露出の高い水着を着ているエンジェルが目の前にいる‥‥‥。
「お兄ちゃん?ちょっと大丈夫?なんかボーってしているけど」
‥‥‥はっ、なんか頭がバグった。なんだこれ。
「もう一回聞くよ。似合う?」
また天使降臨。なんか頭がかんgaerukotogdekinakっdvfv、dv、jっsksdせrylsbgldんっs、っsdfvsbwbsl‥‥‥。
「‥‥‥大丈夫。復活するはず。お兄ちゃんだから(笑)」
「‥‥‥今馬鹿にされたのは気のせいか?妹よ」
「お兄ちゃんが馬鹿になってたんですー。ね、そうでしょ?フェーリーさん」
こんな会話のせいで、フェーリーが近くに来ていることがわからなかった。
正確に言えば、俺の背中に『抱きつく』形で来ていた。
背中に何か『むにゅ~』としたものが当たっていることは間違いない。
「せっかくです。海で一緒に遊びましょう、神成さん、愛唯さん」
この言葉に返事をすることは出来なかった。
なぜなら‥‥‥。
私は、ビルの壁に立てかけておいた『それ』を手に持つ。ズシリとした重さが伝わってくる。
私は、『それ』を使う前に『獲物』を見た。
海にプカプカと浮いている。だらけた顔。
なぜ、私は『獲物』の顔を見たか。
それは、あの顔が、『獲物』の人生最後の顔だから。
私は、『獲物』に対して『それ』を向ける。
『それ』のバイポッドをビルの床に突き刺す。
スコープを覗く。
まぬけな顔が近付く。
私は、息を整え、顔に狙いを定めて。
「Goodbye」
そう呟き、引き金を引いた。
銃口は、全く別の方向を向いていたけど。
『それ』から発射された弾丸は、カーブを描いて軌道を変え、海の方向へ向かう。
そして、『獲物』の頭蓋骨に乱暴に穴を開け、中の脳みそを貫通し、『獲物』の脳を使えなくする。
役目を終えた弾丸は、脳を貫通したあと、淡い水色の光と共に雲散した。
『獲物』は、海の上で赤い血の花を咲かせ、その人生をあっけなく終わらせた。
『獲物』は、人生最後の顔も、だらけた顔だった。
いきなり、目の前にいた人が死んだ。だらけた顔には弾痕があった。
遠距離からの射撃。
並大抵の人間ができることではない。
「神成さん!あれ!あの建物!」
フェーリーが、近くにある建物、ホテル『マリーンズ』を指す。
「ホテルがどうした?今はそんな状況じゃないだろう!」
「あそこから、『魔力』を感知しました。行きましょう狙撃者の元へ」
「はぁ!?」
と、言うわけで。
行ってきます、『狙撃者』がいると思われる場所へ。
死にたくね~。
どうも、五月雨度巳です。
海です。宮崎の海は綺麗ですよ!私は、初めて見たとき、あまりの美しさに。
喜んで濡れに行きました(笑)
今回、第二話には何人かの新キャラが。
出せてよかったです。
まだまだ出す予定ですので、楽しみに待ってください!
それでは。
狙撃者は、いったい誰なのか!?
もちろん新キャラです。新キャラの正体を知っている友達がいるなら、そうです、私が小説書いてるおじさんです。
五月雨度巳