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第四章~その後 What´s up?~


そして、俺は目覚めた。


天井だ。しかし、どこかで見たことがある。

「ああ、俺の部屋か」

周りを見渡す。たくさんのライトノベルが置いてある本棚。この部屋に入るためのドア。『勉強』と、名が付いているが、勉強した試しがない勉強机。髪の毛の白い女の子。窓。小さめのテレビ。物置部屋。どれも変わってない。


ん?


「す~ぴ~、く~す~」

そこに、フェーリーはいた。寝てた。

勉強机用の椅子に座りながら寝てた。

まあ、いいか、と、思いながら、時計へ目をやる。いつも、無くさないように、腕に付けている。

今の時間は、十時七分。

次いで日付を見る。七月二日、水曜日。

そして気づく。


ね、寝坊した‥‥‥。


「遅刻だああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「ふわっ!‥‥‥にゃんですか。まだ十時じゃないですか」

「うるせぇ!学校は八時四十分だぞ!昨日に引き続き、今日も遅刻じゃねえか!」

「そんなことは知りませんよ~。それより~、もうちょっと寝かせてください~」

これはもう終わったな、と、自分の運命を呪った時。


「おはよ。起きてたん‥‥‥」


部屋の入り口にいたのは、ふわっとした女の子らしい髪型、こげ茶色の髪、最近、いろんなところが『小さい』ことで悩んでるらしい妹。

つまり、最悪なタイミングで俺の部屋に入ってきた妹がいた。

瞬間、周りの空気が凍る。物理的な意味で。

ガキガキ!!と、部屋のあちこちから氷の柱が生えてくる。

「お兄ちゃーん。今回は(・・・)能力が暴走しても文句は無いよねー」

「怖いわ!や、止めろ。一体何に怒っているんだ!」

その時、フェーリーが、俺の首筋をなめた。

「ふひゃあ!‥‥‥何やってんだお前!誤解を発生させるような行動は止めてくれ!」

耳元で、フェーリーの寝言が聞こえた。

「ふふぇ~、でっかいあいすくりいむだ~。食わせろ~」

「このッ、おおおおおぉぉぉぉぉォォォォォきいいいいいぃぃぃぃぃィィィィィろおおおおおぉぉぉぉぉォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

その日、十時八分二十七秒。周りの家は、あまりの声の大きさに、巨大な怪物が日本に攻めて来たと思い込んだらしい。

実際、紫蘇野家には『げんこつ』の怪物が現れたらしい(フェーリー談)


誰かは知らないが。




鏡に、ボサボサの寝癖がついた自分の姿が写る。

黒い髪があちらこちらで立っている。

これは元に戻すのはキツい。風呂に入った方が早いな。


と、いうわけで、シャワーを浴びる。熱湯が、体の疲れを流しているように感じた。

『疲れ』で思い出した。

一体、昨日のあいつ(デモン)は何だったんだ?あいつは今、どこにいる?

昨日の記憶が無い。その事が、何か嫌な予感を感じさせた。


タオルで、体の水滴を拭く。そのあと、持ってきていた服に着替える。 パンツとズボンを着ると、今度はTシャツを手に持つ。

「お兄ちゃん。‥‥‥あっ、ごめん、着替えの途中に入って来ちゃって」

愛唯が、顔を赤くして入ってきた。‥‥‥別にいいのだが。もう愛唯も十二歳になったんだから、兄の裸(しかも上半身だけ)で恥ずかしがるなよ‥‥‥。


「アイス食べる?」

愛唯は、タオルで顔を隠しながら聞いてくる。

‥‥‥そのタオル、さっき俺が体を拭いたやつだぞ。

「ああ、食べるよ。フェーリーにも一つ、お願いな」

「あの子『フェーリー』っていう名前なんだ。昨日、お兄ちゃんが血を流して気を失っている時はびっくりしたよ。あの子が、お兄ちゃんをここに引きずって来たんだよ。‥‥‥昨日、何があったの?私のせいでいじめられたの?」

ドキッと、心臓が痛んだ。愛唯の心配してくれる優しさに、ではない。


血を流していた?


「いや、ケンカはしてないよ。大丈夫だ。心配すんな」

一応、嘘をついたが、あの心臓の痛みは取れなかった。

血を流していた?つまり、俺は奴と戦ったのか?

と、いうことは、俺は勝ったのか?奴との勝負に?

ありえない。ただの高校生が、魔法使いに勝てるはずがない。

デモ、ドウシテ?

何かが、頭の中で引っかかる。

「‥‥‥駄目だ。思い出せない。‥‥‥愛唯、戻ろう」

「うんっ」

嬉しそうに廊下を歩く愛唯。見るだけで和む。


まあ、いいか。


生きてりゃ、いろんな事があるさ。

どうも、五月雨度巳(さみだれたくみ)です。

今回は、バトルのあと、という主人公を書きました。


え?何?短すぎますか?


スイマセン。何か、バトルのあと、という主人公(●●●)の話を書いたので。

神成「そうだ、短すぎだ」

貴様、神成!?どこから入った!?まさか、あとがきの壁ぶち破った?

神成「んな訳ねえだろ。というか、『あとがきの壁』ってなんだよ」

知るか。

まあ、とにかく。次の章では第二話になります。

第二話の第一章、という面倒くさいポジションなので、皆さん気をつけて。

神成「何に気をつけるんだよ。あと、武器の説明をしてくれ。何がなんだかわからん」

それは、次の章で。

それでは皆さんこの辺で。

神成、作者『また次の章で、お会いしましょう』




愛唯の能力が明らかに!?


今回の章で書いて置けばよかった。


五月雨度巳



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