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可憐な華でも、姫でもナイッ(仮)  作者: 桜雪りか
Ⅰ.英エリカ、モブキャラの謎編
1/33

Ⅰ-1



『―――ぁ…エリカ!目が覚めたのね!?』



(ん…?)



 気がつくとそこは見知らぬ部屋で、見知らぬ女性があたしの横で、あたしを心配そうに見つめていた。



『学校の近くで倒れてたって聞いたから心配したのよ…ねぇエリカ、どうしちゃったの…』



 ………まって待ってマッテ。



『隠し事をしているみたいだけど、何かあったんじゃないの?』



 ねえッ……

チョットマッテストップWait!!!!!



「いや、えっと…」



 ねえねえエリカって……誰?

 てかてか、アナタは……誰?



『家族にさえ言えないような嫌がらせか何か、されてるんじゃないの?』



 いやいやナニ...言ってるの?

 はたまた、ここは……ドコ?



「やっ!だか…―――ら…」



 ふと、寝ていたベッドの正面にはドレッサーがあるということに気づき、鏡に写し出されたその姿を見て、あたしは言葉も発せなくなる。


 そもそも、あたしは一体誰なのよ。



「あの、そこの鏡…壊れてない?」



 だって、でなかったらおかしい。



『え…?何よ突然、壊れてないわ。ほらね?』



 ほらね、とその女性はドレッサーの前に立ち、固定部分を触って確かめた。

 その女性はちゃんと映し出されているし、おかしなところは何もない。

 じゃあ、これは一体……?


 ハッ!と突然、あたしの脳内に一人の名前が浮かび、口にする。



「エリカって…英、エリカ?」


『? 当たり前でしょう。混乱してしまっているのね。問い詰めてしまって、ごめんなさい…もう少し横になっていましょうか』



 一瞬怪訝そうな表情をした女性はやはり心配そうにそう言った。あたしはというと、今度は黙って、コクリと小さく頷いた。

 それと、ほぼ同時くらいに―――



 あたしの脳内に、電流が流れるような―――いいえ。

 もっと、稲妻が走ったような衝撃で、先程まで疑問符を付けてきた全ての謎が、解けた。



「ぁ…ぁ…」



 その答えはあまりにも恐ろしく、ハッキリと。

 そして考えて考えて脳をつかいすぎたことが原因で、あたしの頭はキャパオーバー。



『え、エリカぁ!しっかりして頂戴…エリカぁぁあッ!』



 ヒステリックな金切り声を最後に、オールショートしてもう一度あたしは意識を失った。



(―――I'll be back.……)




――――

―――――




 あたしの名前は宮間(ミヤマ) 瑛梨沙(エリサ)

 25歳。えっと……独身。


 25歳のあたしは、わりと有名な某ゲーム会社である、【株式会社ラヴィダヴィ】という所に勤めていた。



 『何を言ってるかわからない!』という、そこのあなた!とりあえず先程までの出来事を忘れて下さい。

 一から整理しますからっ……。




 ともかく事の始まり……(いや、終わり?ややこしいな)は、あたしがいつものように会社を後にしたある日の帰り道。あの日は雨だった。


 前日の夜に、親とは電話で口喧嘩をして。

 恋人とはなかなか会わない日々が続いて。

 上司とも、あまり上手くいってなかった。


 そんな絶望的三拍子が揃った状況で、悲劇は起きた。



 青信号が点滅し、赤に変わる前に走り出したあたしの視界を覆うヘッドライト―――あたしはトラックに撥ねられたのだ。



 それから先の記憶は定かでない。

 けど突きつけられた現実が、今。



「エリカって…英、エリカ?」



(ハナブサ…エリカって―――!)




 皆さん、もう思い出していいですよ。さっきのアレです。


 それは紛れもなく、あたしの勤めていたゲーム会社で大ヒットの功績を残した……

 乙女向け恋愛シミュレーションゲーム、

【ハナコイ~学園王子とヒミツの華恋~】の登場人物の名前だったのだ。



 しかも、それだけじゃない。


 英エリカはこの作中で、ヒロインの某攻略対象様にボッコボコのギッタギタにされて散る、かと言って悪役ボスでも何でもないザコみたいなサブキャラだ。真の悲劇のヒロインだ。(サブだけど)



 漫画化もされた作品だから勿論情報に間違いはないし、何より会社に入るために夜な夜な攻略し続けたゲームなんだから。



.

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

皆様、初めましての方は初めまして桜雪りか(サユキリカ)と申します(*´p`*)システムがわからないまま書き始めてしまいました、恐縮です……ガタガタ


まずは軽く私の傾向やその他について記させていただきますね!



その一、始めっからですが謝罪させてください。

更新率は非っっっ常に!!悪うございます!!!(土下座)

自然界ではカメでもなく、まりもの成長速度と毎度のことながら言ってます。


その二、「慣れ」なのか、1話制度に慣れておらず1部の文字数が他の方より短いことに気づきました。ちょっと長くして何とかページをくっつけてもあの長さです…スミマセン…

ご理解いただけたら幸いですm(_ _)m


何卒宜しくお願い致します!


―――――

桜雪

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