アルフォード訓練兵ノアの過去
数年前アルフォード
「素晴らしいレジーナ、アーク、それにノア、お前達はすぐに王直属の騎士団になれる器がある」
王直属の軍隊長ゴフェルは興奮した口調で言った。
「本来なら優秀な人材はすぐにでも使いたいのだが規律があるからな、三人とも今以上に訓練に励め」
三人「ハッ」
「ゴフェル隊長、訓練ご苦労様です」
「ああ、変わった様子はないか」
「特に・・・・・・あっ」
「ん、何だ」
「いえ、ゴフェル隊長が気にするまでも無いのですが南の小さな集落に見回りに行った兵がまだ帰ってきてないなと思いまして」
「む、そうか」
「規定の時間よりも大幅に遅れた場合また報告します」
そしてその夜・・・・・・
「おい、聞いたかレジーナ、アーク、調査兵がまだ帰ってきてないんだってさ」
「ええ、わかるわよ、さっき聞いてたし」
「ノアはこうゆうのに首突っ込むの好きだからね」
レジーナとアークが順番に喋る。
「ここだけの話、俺は南の集落に行こうと思う」
二人「ハッ?」
アルフォード騎士団の規律で訓練兵はその訓練が終わるまでは基本外出するのは禁じられていた。
外の世界の変化よりもまず国のためにこの身を捧げる為。
その期間は一年。
ノアは我慢が出来なかった。
「こんなトレーニングや模擬戦闘ばかりでこれ以上強くなれるわけないだろ、やっぱり実技だよ、隊長も俺達のこと褒めてたじゃないか、こうゆう何が起こるかわからない冒険ゾクゾクするだろ」
「でも僕は規律を破るのは駄目だと思うな」
「私もアークに賛成、そして訓練で疲れたから私は寝るね、おやすみ」
レジーナは後ろ向きに手を振り宿に帰っていった。
「くそっレジーナめ尻ばかり成長しやがって・・・・・・わかったよ、俺一人でもやってやる」
南の集落はアルフォードからそこまで離れておらず徒歩で一日もあればつくとこにある。
調査兵の失踪ということで国は大多数の人数をそこに向かわせた。
ノアも調査兵団に混じって探していた。
探していたというよりは久しぶりの外の世界に感動していた。
「おい、そこのお前サボってないで真剣に探せ」
「やべっ、ハッ」
だが捜索は難航しノアはおかしいと疑問を持ち始めた。
捜索する専門の能力者がいるのに何故こんな時間が・・・・・・
ガサッガサッガサッガサッ
ノア達の周りを囲むように全方位から草を掻き分ける音が響く。
現れたのは屈強なならず者達。
そして、後ろで能力箱が出現していた。