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旅立ち

「はあっ、なんで金にもならないことしたんだろ」


独り言を言い先程走ってた場所を逆走する。


途中走っていたルートを外れ小道の奥の小屋に入る。


小屋の明かりを付けて少女を呼ぶ。


「おいっ起きてるか、あいつら追っ払ったぞ」


すると小屋の奥から綺麗な容姿や端麗な顔立ちの少女が現れた。


この町の服装ではないことはすぐにわかる、とても豪華だ。


「とりあえず、今日はここで泊まっていいが一体何やらかしたんだ、あいつら相当怒っていたぜ」


「・・・・・・」


「まぁいいか、話したくないなら別に」


「・・・・・・ぃ」


「え、何か言った」


「まだわからない馬鹿ノア」


「なんで俺の名前・・・・・・あーもしかしてアリッサ・・・・・・まさかな」


「・・・・・・そうよ」


これは驚いた。


アリッサ・アルフォード、子供の頃よく遊んだが、今となっては俺とアリッサじゃあ住む世界が別だ。


アリッサは王の一人娘で手厚く待遇されていた。


子供の頃はそんな王の娘とか言われても平然と遊んでいたし意味が分からなかった。


ただ今は違う。


「大変失礼致しましたアリッサ姫、お怪我などはありませんか」


深々と頭を下げる。


態度も改めないと駄目なことぐらいわかる。


見習い騎士をしていた俺なら尚更だ。


「度重なる暴言どうかお許しを」


「ぷぷっ、変なとこだけ真面目になるのは相変わらずね馬鹿ノア、でもそんな堅苦しくしなくて別にいいわ、子供の時のようにアリッサでいいわよ」


「しかし・・・・・・」


「あーもう、じゃあ命令よ、命令」


「承知しました・・・・・・で、何か用かよ」


「順応速すぎでしょ」


持っていた煙草に火を点けもう一度じっくりアリッサを見る。


何一つ成長しているパーツが無いことに気付く。


「何ジロジロ見てるのよ」


「顔もそうだけど胸も全然成長してな・・・・・・」


すぐにグーパンが飛んでくる、ごろつきの攻撃よりも速かった。


そして痛かった。


「本題話すわよ、私がここに来た理由は馬鹿ノア、あなたに会うためよ」


「はぁっ?」


「あなたは知らないと思うけど今東のアルフォードは荒れていて無法者達が国を襲っているの、当然持っている能力を悪用して」


「いやいや、それでもアルフォードの聖騎士団はかなり屈強で有名だぜ、そんなならず者の集まりで劣勢になるか?」


「それが、なるから困ってんでしょ」


アリッサが嘘を付いてる様には見えなかった。


だが信じられない、アルフォード聖騎士団は俺の子供の頃からの憧れでいつか聖騎士団に入りたく騎士の訓練学校まで通ったほどだ。


「たぶん、その無法者集団の中に高レベルの能力者がたくさんいると思うわ」


「そして俺に白羽の矢が立ったって訳か」


「そうゆうこと」


「・・・・・・金にはなるのか?」


「・・・・・・弾むわ」


「しゃーねぇ、いいぜ行ってやるよ、団長やレジーナにも会いたいしな」


「決まりね」



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