表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏の空

作者: 架空パンク


ビリー・ザ・キッドは、

幸せだったのだろうか。

彼はふと思う。


夏の空に、蝉は鳴いている。


ビリーはきっと、

神様にすら、その銃口を向けただろう。


「くだらねえ世の中だ」


そう決め台詞を口にして。


彼は人殺しだ。

彼は嫌われ者だ。


ビリー・ザ・キッドは、

幸せだったのだろうか。


幸せだったのだと、

彼は根拠のない結論を抱く。


人殺しの感性

自殺志願者の感性


彼は、

それが人間の素晴らしさだと考える。


河原のアスファルトを歩く。

暑い。汗をかいている。


夏の素晴らしさとは、暑さなのだ。


彼は感じる。

自分は感情を抱く。


何にも、どんなものにも則らない

掟破りな感情を。


殺してしまいたいほど人を憎み

死んでしまいたいほど人に恋する


なんて素晴らしい。


夏の素晴らしさとは、暑さなのだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ