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勇者として召喚された俺(17)嫁と娘を連れて帰宅します!  作者: 雪代ゆき


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第56話 八月の昼食

「暑くない?」

「ちょっと暑いですね」


残暑が容赦なく降り頻るこの頃。俺たちは一つの問題に直面していた。


 それは暑さである。

まだまだ夏の陽気が衰えぬ今日、昼食を家族で取ろうといつもの中庭に来たは良いものの、いかんせん暑い。

じわりと湧き出る汗を体感する中アリシアを待つ。


「どうします? 屋内に行きますか?」

「食堂は人でいっぱいだろうなぁ」

「ですね」


屋内でご飯が食べられる場所はきっと先客がいることだろう。

さて、どうしたものか。


「お待たせしました」

「お、来たな」


トトトと駆けて俺たちの元にやってきたアリシアもまた汗ばんでいる。


「なあアリシア、暑くないか?」

「……はい、少し」

「だよなぁ……」


屋内で食事ができそうな場所を思い浮かべては消えていく。


「あ、一つ心当たりがあるかもしれません」

「本当か!」

「なんのお話です?」

「暑いから屋内に移動しようって話だ」


セレスの心当たりを頼りに俺たちは高等部の棟へ向かう。


少し歩いた先にあった部屋は第三生徒会準備室。こんな教室があったのか。


「この教室が穴場だと二子山さんたちから伺ったんです」

「へえ、知らなかったな」


教室を開けると程よい冷気が頬を撫でる。


「あれ? セレスティーナさん?」

「二子山さんに葛西さん」


教室には先客として二子山さんと葛西さんが昼食をとっていた。

さもありなんと言ったところか。


「なになに? 三人ともお昼ごはん?」

「はい、外が暑いので中で食べようかと」

「外暑いよね〜、ほらおいでおいで」

「ありがとうございます」


手招きせれて着席する俺とアリシア。


「紹介します、む……妹のアリシアです」

「アリシアちゃん久しぶり〜」

「二子山遥です。よろしくねアリシアちゃん」

「よろしくお願いします」


ちょっぴり緊張気味に挨拶をするアリシア。その様子が微笑ましく、思わず口角が上がる。


「一緒にご飯食べよー」

「アリシアちゃんセレスティーナさんに似てるよね〜よく言われない?」

「よく言われます」


そんな会話をしながら弁当を広げる俺たち三人。


「前々から思ってたけど。お弁当全部セレスティーナさんが作ってるんだよね、すごーい!」

「うわ。ほんとだすごっ!」

「それほどでもありませんよ?昨晩の残りも詰めてたりするので――」


彼女たちの会話を見守りながら食べ進める。

たまにはこういうのも良いものだ。


「あ、アリシア。ちょっと動かないでくださいね」

「お、お姉様?」

「はい、取れた。口元にソースがついてましたよ」

「あ、ありがとうございます」


少し恥ずかしそうに俯く姿もまた微笑ましい。


「なんだかあれだよね、セレスティーナさんとアリシアちゃんって姉妹というより親娘みたい」

「んぐぅ」

「カズヤさん!? 大丈夫ですか?」

「ゲホッ、大丈夫」

「親娘……そう見えるんですか?」

「似てるのもそうだけど、なんだか空気感が、ごめんね?」

「いえ、全然! ……嬉しいです」


いつもより大人数での昼食。これもまた良いものだ。


読んでいただきありがとうございます!



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