表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者として召喚された俺(17)嫁と娘を連れて帰宅します!  作者: 雪代ゆき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/132

第54話 手

 学校が始まった。

本当は旅行に行きたい所だったが、セレスの風邪やアリシアの誕生日会などで結局行けず仕舞いだった。

次の連休あたりで行きたいところ。


「そろそろ行きますよ」

「わかった、アリシアも」

「はい」


「「いってきます」」


10年ぶりの通学路、もう大分馴染んできた。

セレスもアリシアも迷わず進んでいく。


「二人も大分馴染んできたな」

「そうですか?」

「ああ、もう普通の高校生と中学生だ」

「ふふっ、それは良かったです」


校門の前にたどり着く。

中等部とは玄関口が違うのでここでお別れだ。


「それじゃあまた」

「はい、また」


残暑が厳しい中、ジリジリと減るのを感じるHPに耐えながらクーラーの効いた教室を目指す。


「おはよう」

「あ、おはよう」

「和也くんおはよー」

「セレスティーナさん聞いてよ! 二子山さんがさ――」


そうして俺たちは学校の仲間たちの輪に入る。

時々思う。俺たちは少なくとも10年、彼らより別の世界で生きてる。

このままでいいのか、異世界の話をした方がいいのだろうかと悩む時がある。


「――あ」


そんな時、セレスが支えてくれる。

俺の気持ちがそう傾いた時にそっと手を握ってくれる。

それだけでどれだけ俺が救われたか、きっとセレスはわからないだろう。



 若干重心が右によっている。

きっと難しいことを考えているのだろう。

彼が悩んでいるときは決まってこうだ。

そして決まって、自分を責めている時だ。


そんな彼に大丈夫だよというように手を握る。


私よりも大きな手。

戦場で幾度とこの手に救われた。

いや、戦場以外でもだ。


ふとした時に撫でてくれる手。

何処かに行く時に繋いでくれる手。


私を必要としてくれる手。


それがどれだけ私を救ってくれたか、きっとカズヤさんはわからないだろう。

読んでいただきありがとうございます!



下にある☆を★★★★★にしていただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ