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勇者として召喚された俺(17)嫁と娘を連れて帰宅します!  作者: 雪代ゆき


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第53話 アリシアの誕生日会

 アリシアの誕生日当日、俺たちは何事もないように生活を送っていた。

そして昼が過ぎたころ、唯に頼んでアリシアを外に連れ出してもらう。


「アリシアちゃん! ちょっと服見に行かない? 新作が出たんだって!」

「……! いいですね、行きたいです!」


無事に連れ出すことに成功。

料理などの準備を始める。

今回用意するのは、ピザにフライドチキン、サラダ。最後にもちろんケーキだ。


用意と言っても殆ど外注なのですることは少ない。

付け合わせの料理たちを仕込むことぐらいだ。


飾り付けも忘れるない。

屋敷にしまってあった飾りを出しつつも、今回はこちらの世界の飾りを多用する。

因みに今回の誕生日パーティーは家で行う。

屋敷でやっても良かったのだが、今回こちらの世界に来て一回目ということもあって、せっかくなら家で行おうという話に落ち着いた。


そんなことをしていると、料理の受け取りの時間になった。

家族みんなで手分けして料理を受け取りに行く。

父さんはフライドチキンを、俺とセレスはケーキを、母さんはピザを家で受け取る。


「なんだか、嬉しいですね」

「何がだ?」

「アリシアのためにここまで準備してくださることがです」

「そうだな」


つつがなく受け取ることができ、家へと帰る。

他も無事に受け取ることができて何より。


そうすると、唯から連絡が入った。


『今から帰る流れになってきたけど、大丈夫そう?』

『大丈夫、ありがとう』


その旨をみんなに伝えて、準備も佳境に入る。

一体どんな反応をしてくれるのだろう。

そんな期待感で胸が膨らむ。



 しばらくして、玄関が開く音がした。

わざと暗くした室内に唯がアリシアを誘導する。


「どうしたのですか? 入れって……」


そんな声と同時にクラッカーを鳴らす。


「「アリシア(ちゃん)誕生日おめでとう!」」


「ふぇ?」


ポカンとした表情も可愛いが状況を説明してやる。


「アリシア、今日誕生日だろ? だからみんなでお祝いだ」

「お父様……皆さん……ひっぐ」


アリシアが次に浮かべたのは涙。場に少し不安な空気が流れる。


「大丈夫か?」

「だ、大丈夫……ひっぐ、大丈夫です……ただ、嬉しくて」


その感想に一同安堵する。


「今年の誕生日は貴族向けのパーティーの必要がないし、てっきりお祝いはなしかと……」

「いつもパーティーとは別に誕生日は祝ってるだろ?」

「で、でもぉ……」

「ほら、おいでアリシア。せっかくの誕生日に目元を腫らせたら勿体無いでしょう?」


そう言ってハンカチで目元を拭ってやるセレス。


なんとか息を整えて。アリシアはみんなに向き直る。


「皆さん……ありがとうございます!」


それにみんなは笑顔で応える。


「さ、ご飯を食べましょう? 冷めてしまうわ」

「すごい! 豪華です!」


アリシアを席に誘い、皆食卓につく。

そして改めて


「「誕生日おめでとう」」


「ありがとうございます!」



食事が一旦落ち着き、プレゼントをわたすパートになった。


「まずは私からね〜」


最初に切り出したのは母さんだった。


「可愛いネックレス……ありがとうございます!」


母さんが贈ったのは花柄を控えめにあしらった普段使いに向いていそうなネックレス。

贈り物に笑顔で応えるアリシアは早速つけてみる。


「どう……でしょうか?」

「とてもよく似合ってるわ」

「良かったですね、アリシア」


続いて渡すのは父さん。


「最近の若い子が好むものがわからなくてね……良かったらみんなで使いなさい」

「カフェのギフトカード……嬉しいです! 今度友達と一緒に行きますね!」

「喜んでもらえたようで何よりだよ」


続いて唯。


「私からはこれだよ!」

「これは……ネイルですか?」

「そう! ペリって剥がれるから使いやすくて便利だよ! アリシアちゃんに似合いそうな色を選んでみたんだ」

「ありがとうございます!」

「今度一緒にネイルしようね」

「はい!」


続いては俺だ。

皆のセンスの良いプレゼントに慄きつつ、自分のプレゼントが喜んでもらえるかという不安が少し大きくなる。


「俺からはこれだ」

「これは……なんですか?」

「このまま野菜を育てられる栽培キットだ。これはミニトマトだな。昔、何かを育ててみたいって言ってたろ?」


貴族としての外聞があった当時は土いじりをさせてあげれなかった。

今ならそれをやっても誰も咎めることはない。


「お父様……! ありがとうございます!」


軽くハグをしてくれるアリシアに応えて抱き返す。

喜んでもらえて何よりだ。


「最後は私ですね」


満を持してセレスの番。手のひらに収まる程の可愛らしいラッピングが施された箱を手渡す。


「これは……」

「時計です。今はスマホがあるのであまり使う場面がないかもしれませんが、普段使い用にと思って」

「ありがとうございます!」


そうして早速つけて見せるアリシア。

アリシアの華奢な手に小ぶりな木製の時計がよく映える。


「早速学校につけて行きます! ありがとうございます! お母様!」


またハグをするアリシアとセレス。この光景を見れただけでこのパーティーをやった価値がある。


「ほら、ケーキもあるぞ」

「……! いちごのケーキ!」


切り分けて配膳している様子から目を輝かせているアリシアに思わず笑みがこぼれる。

皆に行き渡りケーキを一口。


「……! おいひぃです!」

「それは良かった。これを選んだのはセレスなんだぞ」

「ありがとうございます! お母様!」


そうして誕生日パーティーは大成功に終わったのだった。


「ありがとうございます! 宝物がまた増えました!」


読んでいただきありがとうございます!



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