第49話 男子会
セレスが風邪を引いてから一週間、無事に完治してすっかりいつもの調子だ。
今一度旅行の計画を練り直している中、俺は遼と電話していた。
『だからやろうぜ、男子会』
「男子会って、集まって何するんだよ」
『そりゃあ、恋バナとかか?』
「わざわざ集まらなくてもできるじゃねぇか」
『女子会だって似た様なもんじゃんかよ』
「それはそうだけどよ……」
『なあ良いじゃんかよぉ』
「まあ、やる分には良いけど。セッティングとか全部任せるぞ」
『よっしゃそうこないとな!』
そんなことで決まった男子会。一体何をするのやら……
◇
男子会当日、予約した喫茶店で俺と遼が集まっていた。
「それで、他のメンツは?」
「あと一人来るぜ」
「よう」
遅れて到着した人物が声をかけてくる。
「浪川銀……」
「なんだよ急にフルネームで、いつも通り銀でいいよ」
その人物は他クラスの生徒で、成績優秀スポーツ万能で知られていた人物。
異世界に行く前の一年ではクラスが一緒で、よく話していたが、クラスが変わってから少し疎遠になっていた。
「一年の頃以来だろ? このメンツが集まるの」
「そういえばそうだな」
「ほら、早速始めようぜ男子会!」
飲み物とみんなで摘める軽食を注文し、冷えた水で喉を潤す。
「と言っても何話すよ?」
「んー……最近どうだ?」
「なんだよ、父親みたいな切り出し方」
「だってよ!」
どう盛り上げたものかと一瞬困惑したものの、なんとかいつもの調子に話を持っていく。
それからゲームの話題などで盛り上がっていると、軽食が提供された。
「でだ、本題だけど……どうなんだよ、和也!」
「どうってなんだよ」
「結婚生活に決まってんだろ!」
「あー……」
「俺たちからあんま聞いてないけどよ、気になってさ」
どうと聞かれても困るな……。
返答に迷っていると、銀が助け船を出してくれた。
「そんな漠然と聞いてもよく出てこないだろ? ほら、結婚して変わったことってないか?」
「変わったことか……」
一番はアリシアが生まれたことだが、それをそのまま伝えるわけにはいかない。
「妹が一人増えたことかな?」
「ああ、アリシアちゃん?」
「その子、最近噂で聞くよ……この間の中間考査で上位一桁に入っていたとかなんとかで」
「へぇ、転校したばかりでそれはすごいな」
そんなこんなで始まった男子会、日はまだ天高く落ちることを知らない。
和也たちに聞きたいこと、募集します!
多分どこかで和也たちが教えてくれると思います
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