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勇者として召喚された俺(17)嫁と娘を連れて帰宅します!  作者: 雪代ゆき


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第123話 タピオカ

「ねえセレスさん!駅前に新しくタピオカが有名なお店ができたんだけど知ってる?」

「そういえば、何か新しくお店ができていましたね。そんなお店だったんですね」


午後の授業休みに、セレスは葛西さんと他愛もない話に花を咲かせていた中、ふとそんな話題が会話の中に生まれる。


「よかったら今日放課後一緒に行かない?」


葛西さんの誘いに俺へと視線を送るセレス。

別に何か用事があるわけではないし、むしろ友達と一緒に出かけることは好ましい。だからその視線に対して俺は頷いて返す。


「もちろん、一緒に行かせてください」

「やった!あ、よかったら和也くんも一緒に行かない?」

「俺もか?」

「もちろん!色々聞きたいこともあるし!」


今度は俺がセレスに目配せする。

セレスが肯定の意を示したので俺は二人の輪に入る。


「二人がいいのなら行かせてもらおうかな?」

「一緒にタピオカ飲みに行こー!」


残りの課業を終え、放課後。

俺たちは噂の駅前にできたお店へとやってきた。


「機械でのセルフオーダーなんだ。何だかハイテクだね」

「系列店に行ったことあるけど、そこは違ったから新しい店舗だからなんじゃない?」


葛西さんにオススメを聞きつつ注文を進める。

俺は黒糖烏龍茶ミルクティー、セレスは抹茶オレを選んだ。勿論タピオカ付きで。


暫くすると注文した物が出来上がって来た。


「噂には聞いていましたが、本当に黒い球体ですね」

「早速飲んでみようぜ」


ストローを刺して一口。

甘いミルクティーと一緒にタピオカが口の中に入ってくる。


「ん~、食感が中々面白いですね」

「案外味がないんだな」

「でしょ?これが癖になるんだよね~」


ズズズッと吸うと続々とタピオカが送り込まれて来る。


「なんだか飲み物って感じしないな。食べ物を食べてるみたいだ」

「タピオカって結構腹持ち良いんだよ?元々キャッサバっていう芋なんだけどね」

「これがもとは芋なんですか?ちょっと不思議です」


吸うことに夢中になっているセレスは、なんだか少し子供の様で可愛らしい。

少し様子を見ていると、セレスと目が合った。


「どうした?」

「いえ、ちょっとそちらの味が気になりまして」

「飲んでみるか?」

「でしたらカズヤさんも」


お互いに交換して飲んでみる。


「ナチュラルにやるね、二人とも。家でもそんな感じなの?」

「家ではこんなことやりませんよ?マナー違反ですし」

「今回は特別だ。せっかくのタピオカだ。楽しまないと」

「それもそっか」


俺たちは他愛もない話に花を咲かせる。

そんな様子が何だか学生らしくてちょっと高揚する気を抑えつつ、今この時を楽しむのだった。

読んでいただきありがとうございます!



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