表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者として召喚された俺(17)嫁と娘を連れて帰宅します!  作者: 雪代ゆき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/266

第13話 年齢

 帰宅後の夕食は早速今日買った茶碗を使ったものになった。

初めての6人での食卓は些か狭く感じたものの、楽しい食卓になったのは言うまでも無い。


セレスとアリシアは流石に疲れたのか、早めに休むことに。

俺はリビングで妹らと共にテレビを見ていた。


「お兄、テレビを見るのも久しぶりなんだっけ?」

「そうだな、ちゃんと見るのは10年ぶりだ」

「私たちからすれば何も変わってないから不思議だわ〜」


身のない話に花を咲かせていると唯が聞いてきた。


「そういえばお兄」

「なんだ?」

「異世界に10年いたんだよね?」

「ああ」

「そこでセレスさんに出会って、結婚して、アリシアちゃんが生まれたんだよね?」

「そうだぞ」

「だったらさ、時間が合わなくない?」

「そうだな……」


唯が言うことは最もだ、異世界3年目にできた子供が12歳って言うのは変な話だ。


「魔王を倒した後って何が起こると思う?」

「うーん、パレードとか?」

「確かにそれもあるな。だが俺がやっていたのは戦後処理だ」

「それってどんなこと?」

「街の復興のための人員派遣や警備体制の見直し、他にもいっぱいあるが、何も多かったのは魔族の残党狩りだ」


ブレーカーの様に魔王を倒したら自動的に活動が止まるわけではない。

第二第三の魔王が現れるのだ。


「もちろん魔族全員が悪いわけじゃない。一部の過激派がまた人類を攻めようと企ててたんだよ」

「それがどうしてアリシアさんの年齢に繋がるの?」

「当時のアリシアは赤ん坊でもちろん何もできない。だったらどうなると思う?」


それを聞くと今まで閉口していた父が言った。


「まさか、人質か?」

「その通り」


勇者として名が売れてしまった当時、セレスやアリシア、屋敷の使用人たちを狙った犯罪が後を絶たなかったのだ。


「それを危惧した俺たちは精霊界ってところにアリシアを預けることにしたんだ」

「精霊界?」

「前に話した魔術を行使するときに手助けしてくれる隣人、精霊たちが住む世界さ」


精霊界は争いがない。精霊同士は他者同一なので争いが起こり得ないのだ。


「ただ問題が一つ。精霊界は時間の流れが早かったんだ」

「時間の流れが早い?」

「簡単に言うと、こちらでいう一時間が精霊界では二時間みたいな感じだよ」

「すごーい!異世界みたい!」


唯、異世界の話だよ。


「セレスとアリシアを精霊界に預けて、俺は現世に残った。人間である俺は精霊界では暮らせないからな」

「それはどうして?」

「エルフは精霊信仰があって、魔力的にも密接な関係だった。けど、人間には精霊界の魔力は長時間いると毒になるんだ」

「なるほどね、お兄が事を片付けるのに、精霊界で4年が経ったってことね」

「現世では2年弱ってところかな」


当時を思い返しつつ語るとふと母さんが聞いてきた。


「和也、今あなた何歳なの?」

「肉体年齢は17歳。だけど、中身は28だよ。変な感じでしょ?」

「なんとなくお兄の落ち着き様に納得いったかも、なんか大人の余裕って感じ」

「28の体で帰るとびっくりされるからって神様が体を元の年齢まで戻してくれたんだ」

「神様ってすごいわね〜」

「セレスたち二人の戸籍とかまで全部用意してくれたからな」


そんな話をしつつ夜が深まる。

自分でも突飛な話をしている自覚があるのだが、両親と妹はそれを受け入れてくれる。いつか変なツボを押し売られるのではないかと心配になりつつも俺は眠りにつくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
なるほど、ここで整合性を取ったのか。 でも魔王討伐に2年、討伐前に種付終えててスグに産まれたとしても、もぅ2年程整合性が取れてないなぁ……また何処かで語られるのかな?
 ほー……なる程……
なるほど、なんとなく理解した。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ