第112話 話題にかけない日常
学校に到着すると、二子山さんや遼といったいつものメンバーが顔を揃えていた。
「あ、セレスティーナさん!おはよう〜!」
「二子山さん、おはようございます」
「和也くんもおはようー!」
「ああ、おはよう」
教室に入り、荷解きをする。
「聞いてよセレスティーナさん!」
「どうかされたんですか?」
「話題がないの!」
迫真に迫る気迫でそういう二子山さんに俺たちは微妙な相槌を返す。
「そうですか?いつもお話ししてくださるのでそんなことはないと思っていたのですが……」
「だってさ、文化祭も期末考査も三者面談も終わったから、もう冬やすみを待つだけじゃん?話題がさ、ないんだよ〜」
「確かに、学校としてのイベント事はもう冬休みだけだな」
今年も残り一ヶ月と少しで終わってしまうのか。早いものだ。
「話題ってなんでもいいのですか?」
「なんでもいい!セレスティーナさんからの話題ならむしろウェルカム!」
「今日の朝ごはんはエッグベネティクトを作ってみました」
少しだけ胸を張っていうセレス。
「あれって大変じゃないの?ていうか朝ごはんはセレスティーナが作ってるの!?」
「結構簡単でしたよ?ご飯は当番制?でして、お義母様と交代で作ってます」
「おかあさまって、和也くんのお母さんでしょ?嫁姑関係うまくいってるんだ、いいなぁ」
「お義母様とは……というよりカズヤさんのご家族とは良好な関係を築けていると思いますよ」
「ていうかあれだな。同級生が”お義母様”って単語を使ってるのなかなか新鮮だよな」
「まあ、いくら結婚できるって言っても同世代で結婚してるの芸能人ぐらいだもんね。だ〜か〜ら〜?」
そうすると、セレスに向かって手をワキワキさせる二子山さん。
「和也くんとの結婚生活について色々聞かせてもらおうか!」
「いいですけど……以前もお話ししましたよね?」
「それだけじゃないでしょ?ほらほら!聞かせてよ!」
「いきなり聞かせてよと言われても中々難しいですね……」
「あーまあそうか、じゃあ……最近あった和也くんの可愛いところ!」
「おい、本人がいるところでそんな話するなよ」
「それでしたら簡単ですよ?」
「セレス?」
「最近寒くなってきたおかげか、私にくっついて寝るようになりました」
「えー!なにそれ可愛い!」
静止虚しく暴露されてしまう。体温とはまた違う熱が昇ってくるのを感じる。
「他には他には?」
「そうですね……夜寝る前に――」
「セレス、やめてくれ、切実に」
俺の暴露話は先生がHRを始めるまで続いたのだった。
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