第110話 アリシアの三者面談
「アリシアさんのご両親ですね、こちらにどうぞ」
いつも通っている高校の教室とは少し違う教室、前回の文化祭の時に入ったが、それとはまた雰囲気が違う。
そんな教室に入ると6つの机が繋がれた面談会場があった。
「アリシアさんを中心にどうぞ」
「失礼します」
「それでは三者面談の方進めて参ろうかと思います。まずはアリシアさん、日本の生活には慣れましたか?」
「はい、言語に関しては元々父から教わっていたので問題なく、文化や生活の面でも大きなギャップはなく、先生やクラスの皆さんが良くして頂いているので今のところ問題はありません」
「それはよかったです。アリシアさんはとても大人びているので殆どサポートする必要がなくて正直とても驚いています。れではアリシアさんの学校での様子についてお話ししますね」
先生の話を若干照れる様子を見せながらも話を聞く。
「アリシアさんの学校での様子ですが、周りをよく気を配り、何か問題が起こればささやかにフォローしたり、喧嘩が起こったらしっかりと中立に立ち仲裁をしたりなど、陰ながら皆の中を取りまとめてくれるような存在になっています。私共教師もとても助かっていますよ」
「それは言い過ぎですよ?先生」
「そんなことはありませんよ?本当の事です。続いてアリシアさんの成績についてですが、素晴らしいです」
先生はアリシアのテストの結果などを机に広げて見せる。
「テストは殆ど満点です。点数を落としているところも恐らくケアレスミスかと。小学校から中学への勉強の移行も問題ありませんし、提出物もしっかりと出ています。ノートも綺麗に纏めれていて、正直クラスの皆に見せたいぐらいです」
正直、勉強に関しては全く心配していなかった。
イースガルドで家庭教師をつけていた際、中学校卒業レベルの学力は身についていた。
やろうと思えば高校からスタートすることもできただろうが、年齢というところを鑑みて中学校からにしたのが真相だ。
「まだ一年生ですので進路についてはまだですが……アリシアさんは何か考えていますか?」
「今のところこのまま内部進学を考えています」
「アリシアさんのレベルならもっと上の高校を目指せるので、そこはご両親とよく相談してくださいね」
「わかりました」
「こちらとしては以上になるのですが、何かご両親からお聞きしておきたいことなどありますか?」
「特にありません。引き続き娘をよろしくお願いいたします」
「わかりました。今後ともよろしくお願いいたします。それでは本日は以上になります。お気をつけておかえりになってくださいね」
失礼します。
そう言って俺たちは教室を後にする。
「さて、この後どうするか」
「せっかくですから、ご飯でも食べに行きましょうか」
「いいな、そうしよう」
そうして俺たちは最寄りのご飯屋に向かうのだった。
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