第108話 セレスの三者面談
カズヤさんの三者面談の翌日、私の三者面談が行われる。
課業が終わった後、学校に来てくださった御義母様と合流した。
「わざわざすみません、御義母様」
「いいのよこのくらい。むしろもっと頼ってくれても良いぐらいなのよ?」
「いえ、そういうわけには……」
そんなことを話していると先生から呼ばれた。
「セレスティーナさん、入ってくれ」
「はい、失礼します」
教室に入り、私たちは先生の前に作られた席に着く。
「それでは三者面談を進めて参ろうかと思います。まずはセレスティーナさん、日本の生活にはなれたか?」
「はい、御義母様を始め同級生はとても良くしてくださいますし、文化のギャップはあれど、楽しく生活を送れています」
「それはよかった。私は留学生を受け持った経験がなくてだな、なにか不備や不満があれば構わず言ってくれ」
「ご配慮ありがとうございます」
先生は優しいまなざしを私に送りながら話を続けた。
「そしてセレスティーナさんは留学の他に結婚という大きな生活の変化が起きています。学校生活では特段問題はない様に感じていますが、ご家族からみていかがでしょうか?」
「結婚にはとてもおどろきましたが、新しく娘が一人増えたこと、和也に良い影響があって私どもとしてはとても良く受け止めています。家での生活は、良く料理をしてくれるのでとても助かっています。料理なんか私より上手くてどうしたものかと」
「それは御義母様の教え方がとてもお上手だからですよ?」
「本当にうれしいことを言ってくれるわぁ~」
「それはよかったです。続いて成績の方ですが、率直に申し上げますと申し分ないです。期末考査の点数886点と学校始まって以来最高の点数を記録しています。普段の宿題や授業の様子もしっかりと真面目に受けていますし、ノートは配って見せたいほど丁寧に作られています」
先生は期末考査の結果やノートを広げながら説明する。
恥じるようなことをは行っていないが、気恥ずかしさはある。
どう反応して良いか迷いながらも話は続く。
「それほどでもないですよ?私は出来ることを行ったまでですので」
「先生にそこまで褒められると私もうれしいわ~」
「なので成績は全く問題ありません。セレスティーナさんは進路どう考えているんだ?」
「夫から聞いているかとは思いますが、大学に進学希望です」
「それは和也くんと同じ大学へ進学するって意味でいいか?」
「はい」
「セレスティーナさんの成績だと和也くんのレベル以上の大学を目指せると思うが……」
先生は真っ直ぐ真剣な眼差しで私を射抜く。
「一緒の大学に行きたいのはわかるが自分の可能性を潰さないようにな」
「はい、分かっています」
先生の眼差しに私もまた誠意をもって返す。
「分かっているならいいんだ。よし、それじゃあこれで三者面談は終了です。おかえりの際はお気をつけて」
「はい先生。失礼します」
三者面談を終えて学校の駐車場にて。
「ありがとうね」
「何がです?御義母様」
「あの子と一緒にいてくれて」
「何をおっしゃいますか、私は好きでカズヤさんと一緒にいるのです。お礼を言われることではありませんよ?逆に私がお礼を言いたいぐらいです」
車に乗り込みながらそんな話をする御義母様。
「だとしてもありがとう。私の義娘になってくれて」
「私こそ、義娘にしてくれてありがとうございます」
私達は話を盛り上げながら家に帰る。
その内容は……御義母様との秘密です!
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