第101話 期末考査
101話 期末考査
「文化祭が終わって息をついているところに申し訳ないが、期末考査の時間だ」
担任の先生のその発言に一同は「えー」という声を漏らす。
「つべこべ言わない!明日からの一週間をテスト期間、来週初めに期末考査だ。頑張れよ」
渋々といった様子で皆も頷いた。
定期テストは学生にとっての天敵だからな。無理もない。
そんな感想を抱いている俺も学生。しっかり勉強しないといけない。
「気合いが入っていますね」
夜、屋敷のリビングにて。
勉強道具を広げている俺に向かってコーヒーを差し出してくれるセレス。
「学生の本分は勉強だからな」
いつかの俺に聞かせてやりたいセリフを吐きながらコーヒーを一口。
寒くなってきた今に嬉しい温かさが身を暖める。
「わからないところがあれば聞いてくださいね?」
「ありがとう」
流石はセレスと言ったところか、今回のテスト範囲はもう網羅しているらしい。
俺は流石に毎度頼るのは憚られるので、今回は自力で頑張ろうと思っている。
そんなことは口にしていないが、どこかわかってくれているようで、セレスも一緒になって勉強道具を広げていた。
「何だか懐かしいですね」
「懐かしい?」
「ええ、屋敷の執務室で一緒にお仕事に励んだことが」
「そうだな、たった半年前なのに随分と昔に感じるよ」
慣れない書類仕事に四苦八苦していた自分を思い浮かべて思わず苦笑する。
「最初の頃は様式が分からなくて散々怒られたっけ」
「そうですね、そんなこともありましたね」
シャーペンを走らせながらそんな他愛もない話をする。
こんなちょっとした時間が心地よくてたまらない。
夕食の時間まで俺たちは勉強に励む。
途中でアリシアも合流して互いに教え合いながら期末考査に向けて準備を進めるのだった。
◇
期末考査1日目。
学校に着くと皆教科書や単語帳と睨み合いをしていた。
みんな頑張っているなぁなんて感想を抱きながら俺も最後の追い込みを掛ける。
「はい、教科書とかしまえー。期末考査を始めるぞー」
「センセー、持ち込みとかだめ?」
「ダメに決まってるだろー観念しろー」
「そりゃないよ〜」
俺たち学生の戦いが今、始まる。
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