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アストリネの一族  作者: 廻羽真架
第一章. 白雷は轟き誕辰を示す【暁煌】
31/56

予想外にして理想的

ローレオンが案内した先は、第七区のエンブリオ設置場所。外観は他の混凝土と同じ灰色の鉄筋性建物ではあるが、内部は白を基調とした建設デザインの診療所となる。


クモガタがローレオンに運ばれて手続きを行い、緊急医療だと病練内が立て込む中――。


他の面々はロビーチェアが九つと並ぶ人気が掃けた待合室にて待機していた。

「………」

「………」

姿勢正しく座り込む吏史と両膝を抱え込むように座り俯く朝海の距離は遠く、互いから距離を取るよう対角線上の位置に居る。

「………」

そんな二人を交互に見ながら確認するジルは二人の間に割り込むよう中央の長椅子に足を組み座り、カミュールは当然のように吏史の隣に座っていた。

「さあ、白雪。お疲れ様です。どうぞ、待望のご飯ですよ」

「ァウ!」

足元に丸まった白雪に対し手を伸ばし頭を撫でた後、診療所から提供された無塩チーズを一口サイズに千切ってから口元に寄せて与えている。

――特に、漂う空気の重さを気にする様子はない。カミュールとしては別に継続されても構わないのという態度が見てとれた。

額を手で押さえて重い溜息を吐いたジルは、視線を二人から通路側に向ける。


そこには小鳥姿から人型に戻ったイプシロンが居た。

手配された――質素な紺色の和装姿で腕を組んで佇んでいるところを必死に目配せを送る。

金色の星が浮かぶ翡翠瞳と視線があった後に、ジルは何度か頷きや瞬き、ウインクなどのアイコンタクトを必死に送り交わしてから対話の意を伝えた。

その意図自体はイプシロンに届いたのだろう。

イプシロンは肩を竦めてため息を吐き、異能を発揮する。隠しながら手袋を脱ぎ、手肌を晒せば皮膚は次第に羽毛に覆われ金色の翼に変化する。翡翠瞳が煌めいた。


〔――オルド。ちょっと、この気まずさ解消のために……手を貸してくれないか?〕


発揮した超心理の異能で聞こえてきたのは腰低い調子のジルの申し出だ。

脳内に響いた声に対しイプシロンは億劫そうに片目を閉じ、秒で首を横に振って拒否を提示する。

断る理由はあった。何故ならイプシロンには二人の争いの経緯がわからない。此処は余計に拗らせる要員にならないよう、どちらにも傾斜しないのが正解だと判断していたのだ。


〔そこをなんとか、頼む!交渉下手な私だと…余計に捻れさせかねないのは昔から知ってるだろ!?〕

慌てふためき縋り付く声が脳に響くものの、イプシロンは動じない。不動の姿勢に徹した沈黙、完全無視を決め込む。

我関せず、争いは深めさせぬという意思表示だ。


〔オルドぉ…!『平定の狩者』の保護者役なら、若者達のカウンセリングも務めてくれよ…!〕

「いや保護者役ではない。勘違いはやめてくれ」


誤解は困るという主張こそは声に出てしまうが、ともかく己は干渉しないのだとイプシロンは頑として動かなかった。


「……失敬」

そんなアストリネたちと二人という空間に、ローレオンが重い足音を立てて割って入った。


「開口早々だが、報告からさせてもらう。――クモガタは長い治療になるらしいが一命を取り留めた」

そうしてローレオンは待合室にて待機する面々全体に対し、存命という結果を報告した。

「エンブリオを利用している者がいなくてよかったよ。そういう意味では、運が良かったと言える」

「確かにな」

同意するようにもイプシロンが神妙な顔持ちで頷く。生きているのならば異能を使い繋げ、手心を与えた意味があるものだ。

「此度の凶行理由を吐くまでは生きてて貰わないと困る、生かした意味がない。そういう点で運が良かったよ。……俺たちのだが」

「……先に捕獲した武装兵だが。どうやらきみ達が出兵許可を下ろしてない人物だったらしい」

「だろうな。彼等は任務に対して感情を表に出していた。その時点で俺たちの手がかかってない兵であるのは確かだ。大体想像はつくが……必ず真意を覗き見るとしよう」

「頼む。……しかし、時に、イプシロン」

「なんだ?」

「なんというべきか。これは私の心証なんだがね。きみがここまで動くのは久しく…珍しいな」


ローレオンに顔を向けるよう振り返った拍子で、イプシロンの臙脂色交じる金色髪と長い袖が微かに揺れていた。

「…冷徹な行動に徹するように成長したきみが、己の身だけで来るとは思わなかったよ」

緊急事態だったとはいえ、イプシロンは『門』を潜ることのみを優先して武器やHMTも持たずに身一つで飛び込んできたのが、「とても意外だった」とローレオンは呟く。

そうすれば、イプシロンは翡翠瞳を据えて、小さなため息を吐いた。

「それは、今するべき話か?」

絶対に不要だろうと責めるような目だ。反感を買ってしまったのかもしれない。

「確かに、それはそうだな。大変失礼した。いらない戯れだった」

それは勘弁願いたいと、ローレオンは売る喧嘩はないと意気を込めて両手を上げる。

「…ネルカルには、きみの無事と服の問題を確認されていたが…一先ず無事で合流したことだけを伝えるとしよう」

「……」

年上の、しかも重役を務めるアストリネに態度の横柄さや厚かましさを晒してどうする。代表管理者として己の恥とならぬようにしろ。

心から言いたくなったが、叱責対象のネルカルはここにはいないため、イプシロンは堪えて息を呑み想いを嚥下してやり過ごす。


それから暫し思案するようにトンと黒革に覆われた指を動かして組んだ腕を軽く叩いた後に、改めてローレオンに追求した。


「それで。これからどうするつもりなんだ」

「…発電所に案内する。『リプラント』に於いて、うってつけの活動場所ではあるからな。それと…悪いが、()()()()で間陀邏を宥めていてほしい」

「冗談だろう?ただでさえ君がジルを解放した影響で、苛烈さが増してるというのに。着火済みの爆弾抱えた狼を俺が抑えろと?」

「寧ろ、きみしか無理だろう。きみにしか抑えられない。……彼等を守りたいならば、防波堤に徹してくれたまえ」


上手く使えとばかりにローレオンが懐から予備の量産型HMTをイプシロンに手渡す。心底面倒な依頼を受けさせられたものだと、イプシロンは低く抑えた舌打ちを零しては受け取った。

嫌々ながら依頼をこなす承諾でもあるだろう。

それに満足した様にローレオンは頷いて、吏史たちを改めて向き直る。

「…さて、まずは謝らさせてくれないか」

そのまま一番手前の席に座る吏史の目の前まで歩み寄り近づいた。


「私の側近であるブランカに第一区の警備体制を任せてからすぐに動いたとはいえ、きみ達の迎えが遅れてしまったことを詫びたい」

「…元々、迎えや助けなんて期待してませんでしたよ。貴方が敵かも分かりませんでしたもの」

「今なら、どうだ。イプシロンと交渉し話できていることでの信用は」


悪意があるならイプシロンにより異能で容赦なく看破されるだろう。

こうして彼と対等に話し依頼ができている以上、問題ないはずだとローレオンは主張する。

カミュールは薄目に見据えては、隣に居る吏史の――着替えとして渡された白色の羽織の袖を、くん、と軽く引っ張った上で意を尋ねた。


「どうですか?信用できます?」

「…オルドが…大丈夫なら。大丈夫」

「信頼度数オールインではありますね。ですが、僕は敢えてこの方の弱みを語ります。イプシロンのも教えましょうか?」

「…ん?」

「い、いや。それは大丈夫」


怪訝そうな声がイプシロンから聞こえたことに焦り吃りつつも、吏史はきちんと申し出を断る。

「何方も、とびっきりの代物ですのに」

どこか残念そうにしながらもカミュールが黙ることを選択したが――ローレオンが重々しくも口を開く。


「その弱みは、私にはかつて『古烬』の恋人がいたことかな?」


まさか、自ら赤裸々に語り明かされるとは思ってもなかったのだろう。平然としていた態度をしていたカミュールは目を丸くしてローレオンを見る。

彼は毅然と佇んでいた。


「それとも…『古烬』の恋人と赤子を殺した人々を裁けず、仇を取れなかったことに萎縮し切って代表管理者争いを放棄した。そのように多くの期待を裏切った点だろうか」


ローレオンの身の上に起きた事件を知っていた二名は、口を噤む。

ジルは泳がすようにも目線を横に逸らし、イプシロンは硬い面持ちで押し黙る。

それぞれの反応や気まずさは気にすることなく、カミュールは自身の髪をいじりながらも呟いた。


「……自虐的に自ら申し上げることは予想外でした」

「事実無根ではなく変え難い真実だからね。否定する気にも、恥じる気にもならない」

「そうですか。これは大変、失礼しました」


弱みとなるような恥ずかしい過去ではなく、自らの咎として重く抱え込んでいるのが窺えてしまう発言だ。カミュールは謝罪を口にしながらローレオンに頭を下げる。

それには及ばず構わないことを示すように、ローレオンは片手をあげた。


「いい。クオーレについては…私の弱さが生み出した結果だから非難されて当然で、手厳しく対応されるのも仕方ない仕方ない話でもある。きみは何も悪くない、正解の対応だ」

「…そうですか」

「……ひとまず、私が『古烬』に悪意を与える気はないことは、わかってくれただろうか?」

「はい。まあ、吏史君には嘘をつく気はないことはなんとなく窺えますよ。…それで、僕の警戒心を解こうとするのに必死なご様子ですが。何を仰りたいのですか?」


何も目的もなく自虐を披露したわけではないだろう、と。片眉を吊り上げるように歪めつつ、カミュールは意を尋ねる。

問われたローレオンは己にかかるモノクルに触れ、軽く上下させる形で起動させた。

青色の光が漏れ出し、やがて改造したHMTからは立体地図が宙に映る。

「周囲には人はいない…な。此方の手配通りか」

これなら問題ないだろうと頷いた上で地図を閉じ、一度ジルの方に視線を向けた後、ローレオンは告げた。


「きみ達『平定の狩者』に私から改めて、『リプラント』の破壊を正式依頼したい」

「なんでしょうか、その物言い。【暁煌】では破壊を望まれてない方もいらっしゃるみたいな」

「そうだ。恥ずかしながらね、『リプラント』がないと困ると騒ぐ輩もいる。クモガタもその中にいた。今回の暴挙も『リプラント』の破壊を阻止しようとした可能性が高い」


一体どういうことなのかと朝海や吏史は同時に息を呑んで伏せた目を開き、思う。だけど、互いへの気まずさから発言できずに再び沈黙してしまうため、それを見かねたようにもカミュールが主軸となってローレオンに切り込んだ。


「つまりそれが、先ほどイプシロンと会話した際に出てきた発電所の件と繋がっているのですね」

カミュールの発言の後、全体の注目はローレオンに集まる。

集中砲火のように舞い込む視線の中で、ローレオンは沈黙した。今、この場で語ることはないという示しに思える立ち振る舞いである。

それを感じ取ったカミュールが淡々と告げた。


「……何が有るかは、実際に見てみろという事ですか」

「そうだ。そうなるな。運が良ければ、鎌夜にも会えるやもしれない」

「……」


瞼をゆっくりと下ろしたカミュールは、肩の力を抜いて座り込む座椅子の背に凭れては、勢いのまま仰け反り待合室の天井を眺める。

「まあ、囲んで騙し撃つという気は無いのでしょう。イプシロンが容認してるのが信用証拠として、ここは大人しく従いましょうか。何より……ジルさんもいますしね」

実力が六主に匹敵するジルに加えて、生半可なアストリネ相手では圧倒する吏史が居るのだからまとめて一掃なんて発想はないはずだ。

何より、カミュールの中でローレオンという男は、自らを過信した無鉄砲な愚者ではない。


「ではここでの話は以上とする。明日朝にでも『ルベライト発電所』に向かおう。そのための『門』は私が承認して開くので移動等に不備はない。そこは安心したまえ」

「解決したのですね」

「……一時的の応急手当のようなものだがな」

「…そうですか。となると、此処は解散って事ですかね。朝…となれば、残り五時間ですが…」

「此方としては七時以降でも構わないよ。イプシロンや私は兎も角、きみ達は疲弊しているだろうからな。…その前に、一つ」


ローレオンは吏史に対し、手首についたHMTを指差す。


「吏史。きみのHMTは、今夜中に私が直しておく。おそらく私にしか直せまい」

「え。…そうしてくれるなら…助かるけど…」

HMTに触れながら、吏史はローレオンの申し出内容に戸惑う。少し視線を泳がせた後に、おずおずと控えめに質問をした。

「…父さんから必要だからって渡された物。だったんですけど。これって…特別なやつだったんですか」

特に黙秘を取ることなく、ローレオンは質問に答えるようにも語る。

「『古烬』は人体の電流の流れが他の人間とは異なりHMTを用いれない。しかしきみはそれを使える。同条件である月鹿ですらHMTは使えなかったというのに、何故か」

その答えは単純だと、指してた指で上に示す。


「それが改造済の特別性だからに他ならないだろう。サージュ=ヴァイスハイトが、きみに合わせたHMTを製作したのさ。…わかるんだよ。私は彼の数少ない盟友で、物作りし合った仲だから。…そのHMTに彼の手がけたものの印が分かりやすく残されている」

「…因みに、何が、残っているんですか」

しかし。その質問にらローレオンは身を強張らせ、どこか気まずそうな調子で小さく何度か咳き込んでしまう。


「………いや、…あまり、…そう、…実際は、彼のよくない癖で一面でもある。知らない方がいいだろう…」


濁しまくった物言いは酷く一抹の不安を煽るものだ。

真意を看破できるであろうイプシロンの方をすかさず振り返って見たのだが、イプシロンは既にそっぽ向いており吏史と視線を合わせないようにしていたし、何ならジルも目を泳がせて口を歪めている。

一体なんだろうか、サージュに何があるのかと余計に気掛かりが生まれてばかりだが、その中で横に居るカミュールがポツリと呟いた。


「理想の父親と思われてるようなら絶対早めに崩した方がいいと思うんですけどね。その像。残酷ですよ、隠すのは」

「え。うん……うん?」

「まあ、今し方吏史君が傷心中なところがありますし。そこに塩を塗りまくるのも良くないですね。ここは一旦自重しますよ」


納得したようにカミュールに頷かれるが、吏史には一ミリも理解できない。本当に何があるのかと疑問符を頭上に浮かべまくった。自身の父親、サージュに何か問題があったのかと。


だが、今『一旦』と言われたように。カミュールは後で語る機会を作るのだろう。意を確認するため、こっそりと隣に居るカミュールに耳打ちながらに尋ねる。

「…それ、今度教えてくれるか?」

「ええ。構いませんよ。では、そうですね。約束した第十七区に向かう時にでも」

了承を得た吏史はそれならば問題ない、と此処は無理強いせずに一つ頷いて引き下がった。


「…とりあえず、直せるようなら是非。HMTは直してほしいです。お願いします」

目先の問題解決を優先した吏史は、着用していた腕時計型のHMTを外し、ローレオンに手渡す。

「………確かに受け取った。ちゃんと直すとも。任せてくれたまえ」

受け取ったローレオンはそれを懐にしまい込んでから、身を翻すよう背を向けて立ち去ろうとする。


「それでは、皆。また明日に……此方の手配は既に済ませたのでベッドは各自空いてる病室を使用してくれて構わない」

最中、ジルの方を一瞥していたが、長らく直視することはない。完全に背を向けたまま、ローレオンは釘を刺すようにも告げた。


「……各々、備えてくれたまえ」

あらゆる意味を含めてるであろう忠告を送って、重い足音を立てて進み始める。


「おやすみ。――きみたちに深き良き夢世界が在らんことを」

眠りに対しての祈りめいた挨拶を送り、振り返ることなく去っていく。



彼の後を追い問い詰めるものは誰もいない。ジルは目を伏せ、イプシロンは目で追うこともせずに口を閉ざしたまま遠くに立ち去る音を静かに聞いている。吏史はそれぞれの師匠の顔を交互に眺めるが、朝海のことがどうしても引っかかり、自らの発言を憚らせて押し黙るばかりだった。


――以降、その場は就寝優先という運びになり、結局吏史は沈黙を貫いた朝海と一言も交わすことなく一同は解散と至る。



解散してから、二時間は経過しただろう。

「…………」

あれから就寝のために水色の入院着に着替えた吏史は病室の出入り口近くのベッドに横たわっていた。しかしずっと目は冴えている。瞼が自然と降りることなく、ずっと宵色に染まる白い天井を眺めてしまうばかりだ。


静寂で思考を巡らせて思い続けるのは、やはり。――朝海のこと。

透羽吏史では何が間違いだったのかはわからない。あの状況に於いてはあれが正解で、いっそ、クモガタを殺しても仕方ないとすら思っていた。だから斬り捨てた全然、大事じゃなかったから。

会話状況下において非があるのはクモガタであるのは明白であるからこそ、ローレオンが仲裁し保証したように多くのアストリネが合理的な判断だと認められるだろう。


『ひとでなし』


それがきっと、朝海の感情論的に認め難いものだった。

朝海は、死を知らない。理不尽に奪われてしまう赤一色に染まった世を見渡したことはないのだ。

吏史と違って『持っている』『持たされることを許された』人生を過ごしてきた『人間』。

人生が違うから感性もが違う…とは、なんとなく分かったつもりでも。


「…。友達になれたと思ってたんだけどな」

自分から仲良くなりたいと近づいて、いいことをしてきたつもりなのに。全面否定されて拒絶されたのは、流石に。堪えて下唇を噛む。

「何がいけなかったんだろう…」

やはり自身には難しく持つことをすら望んではいけないのだろう。

掛け布団を抱き寄せて、自ら胎児のように丸まって目を瞑り、訪れた瞼の裏の暗闇に誘われようとした。


―――その時、忍び寄るよう小さな足音が聞こえてくる。


「!」

息を呑んで瞬時に瞼を開き、素早く飛び起きた。


「どうもです。吏史くん。眠れないんですか?」

ベッド横に浅葱色のマグカップを片手に持ち、肩には黒のストールを羽織ったカミュールが佇んでいる。

彼女は持っているマグカップを口元に寄せて傾き煽り、湯気たつ中身を呑む。呆気に取られる吏史を置いてふぅと息を吐いた。


「…カミュール…?…何呑んでるんだ?」

「シナモン入りのトマトジュースです。ほっかほかで美味しいですよ。飲みますか?」

「え…いやぁ…別にいいかな…」


何となくそれが真夜中に飲むものじゃないと思いつつ、吏史は片手をあげて丁重に断れば、「そうですか」と、遠慮されたことを特に気にせずにカミュールはトマトジュースを飲み続けていく。

しかし急に何事だろうかと真夜中の襲来に対し、頭上に疑問符を浮かべていれば、カミュールがポツリと呟いた。


「報告をしました。ジルさんたちに。貴方が持つ『ゴエディア』は所有主への恩恵があると」

「…恩恵?」

「はい。お腹…今は治ってますよね。クモガタにつけられたところ。肩の傷も、平気でしょう?」


指摘されて思わず、その箇所に触れていた。改めてそうだと吏史は実感してしまう。激しく進む緊迫状況が続いた影響で気にしてられなかったが、指摘されて触れた拍子で漸く理解できたのだ。

「―――ぇ?」

思わず疑問を孕む母音を溢す。起きる痛みはなく、宝石に抉られた傷も前足で貫通された傷も、塞がっている。

喉から疑問が迫り上がる中、カミュールの藍白瞳が見据えた。


「大丈夫。悪いことではありませんよ。予想以上で理想的です」

結論から物申す。それは決して最悪ではないのだと。


「寧ろ検証の甲斐があった。透羽吏史は『ゴエディア』を顕現させて[核]を一部でも食らえばアストリネ同様、超回復力を備えることができる。…三方とも、その事実をお伝えされた際は相当驚かれてましたよ」

当然だろう。現に当人ですら狼狽える情報だ。

身体能力の向上だけにならず、取り込んだ異能を一時的に発揮し更にアストリネに並ぶの超回復力を発揮するなど…。


あまりにアストリネに並びすぎている。兵器としての脅威の片鱗を見せてるではないか。


きっとジルやイプシロン、ローレオンも同様に思ったのだろうと吏史は否応にも想像ができて表情が曇りかけるものの、――カミュールだけがそうは思わないらしい。

「僕は素晴らしいと思いますがね」

軽く手を合わせて、鳴らした。

彼女の藍白瞳には翳りはない。寧ろ、淡く灯る夜空の星のように双眸が期待に煌めいている。

胸元の白百合は甘い芳香を立たせながら、花弁が揺れていた。


「だから今日、貴方は生きれたのです。空から降りた貴方はその特性のお陰で無事でいられた。つまり同様の理由で……五年前の十三区『恵』壊滅事故にて、貴方が憎む月鹿もヴァイスハイトを食した直後が故に特性を発揮して高所落下しても存命していたのでしょう」

「……。…月鹿と同じにされるのは、正直。嫌だ」

「ああ。これは大変失礼しました。……浅慮でした。申し訳ありません」

カミュールはすぐに失言の謝罪を送り、後に空になったマグカップを側の机に置いてからベッドの端に座り込む。

拍子で身が揺れて、ベッドには藍白髪が流れて行く。ギシッと体重でスプリングが沈み軋む音が立つ。

何事かと思っていれば、吏史はカミュールに至近距離まで近づかれており瞳を覗き込まれていた。

「貴方を称賛したい気持ちでうっかり。ふわふわと浮かれてたようです、許していただけませんか?」

近い、と言って離させる気にもならない。

目と鼻の先にあって、夏空の瞳で彼女の藍白瞳を見返し続けた。一点の曇りもない朝の空気。空の色がそこにある。

「……なぁ。カミュールはオレに何を期待してるんだ?」

思わず、聞いた。何も目論見もない行動ではないはずだ。

見た目は空からこぼれ落ちたひとひらの欠片めいた儚い印象を与える彼女だが、藍白瞳の奥には強烈に輝く意思が見える。

味方するという発言や自身の一部を損なおうか構わない言動も大きな目的があってのことだろう。

「カミュールはオレに何をさせたいんだ?…なんか、間違い犯すようなやつにさ」

特段秘める素振りも見せなかった。一先ずはすっと息を吸い込んだ。


「いいえ。寧ろ、アストリネであろうとも正しきを守ろうとする姿勢は良かったですよ。彼女は混乱しながら憤慨してましたが、僕は肯定的ですけどね。ですがそのまま貴方に罪があると騒ぎ続けそうだったので……いっそ僕が被るつもりでしたよ」

「なんで、そこまでするんだ?」

「僕にとって利があるから」


そう踏まえた上でカミュールは「僕の目的は伝えておきます」と、特段隠すつもりはない姿勢で己の胸内を明かす。


「僕は『古烬』を、忌々しき兵器を、全て滅ぼしたい。命をも賭けてでも成し得たいのです。『古烬』に実験を繰り返されて早き死を迎えさせられた亡き母の――空の墓前に誓いましたから」


感情の機微を感じさせぬ能面のような真顔。しかし当時抱いた慟哭が痛いほど伝わり、胸が傷む。同じように『古烬』で親を失った立場だからこそ同調できる、過酷な過去でもあった。

きっと、そのように失ったからこそ彼女は普通の生き方なんてあっても選べなかったのだろう。

彼女とて五十代目カミュール。世界を管理し平穏を保つ役目を担うアストリネ。例え離されたとしても背負う立場から逃げずに寧ろ奮起して、あの狭い世界の中でどう足掻くかを練っていたに違いない。

吏史でもきっと、そうした。そうしないと折れて泣き続けて奮起できなかったのだ。


「だけど、僕の異能は僕自身だけでは上手く扱えない。――だから、僕は強靭なる味方を欲しました。利害一致している貴方にしようと決めたのです」

そう言葉を失い続けている吏史の手の上に、小さな手が重なるが、どうにか手段に苦しみ悩んだことも痛いほど気持ちがわかるせいで――手を払うなんて拒絶はできやしなかった。


白い雪のようにシミひとつない肌、血色が悪い弱そうな皮膚。歌を歌うように透き通る声、開けた胸元から漏れ抜け切る不十分な吐息。細くしなやかな手、未発達で壊れやすい脆く幼い非力な体。


頭から足先までをカミュールという少女を瞬きしながら視認して、改めて。確信を得たように吏史はつぶやく。


「そっか。本当なら…カミュールは自分の手で。自分だけで成し得たかったんだな……」


簡単に壊れてしまう脆弱な器であろう。だが、それでも諦めきれない。折れる理由にしてはなるものかと強烈かつ苛烈に輝く閃光を垣間見たが故に、気づいてしまったことを呟いた。

「どうしても、そうできなくて悔しいけど。誰かに頼るしか、なかったんだな」

アストリネは異能の全盛期に合わせて成長が止まる関係上、どう鍛えてもカミュールは強くなれはしない。ジルやネルカル、アルデのような強さには、決して追いつけないのだろう。

その上て秘匿にされて閉じ込められ続けたのだから、どれだけ歯痒い時を過ごしたことか、彼女の過去は吏史の想像を絶する。


「…僕は最期まで貴方の味方しますよ。決して裏切りません。絶対不動の信頼でお応えしましょう」

否定せず、肯定するように、カミュールは改めて打算含めた献身を紡ぐ。


「凡ゆる手を使ってでも、貴方を生かし貴方の道を進ませます。…最期まで」


それには、無意識に頷いた。もはや断る道理すら吏史には感じられない。

『古烬』を滅ぼしたいのは同じ、カミュールの申し出を断る理由はないのもあるが…――彼女の想いの強さを前にして焚き付けられたのだろう。

この鮮烈さはうっかり、欠けていたものだ。イプシロンたちと過ごした時間は優しくて愛おしくて、大事なものだから気が、緩んだのかもしれない。それが悪いとは絶対に思わないが。

「わかったよ、カミュール」

胸中にて気を引き締めるように定めていく。サージュを奪いダインラスを亡くさせた『古烬』やその兵器は滅ぼすと。

粛々と命じられる通りにこなす兵器を用いる兵士としてではなく、今ある大事な者達のためにも。透羽吏史はこの忌々しい武器を奮う。

それが最後に『羽ばたいていくといい』と巣立ちを暗に伝え見送る言葉を掛けてくれたサージュへの示しにもなる筈だ。

…だから、やはり、今日のは何も間違えてない。吏史はクモガタの魔の手を跳ね除け、ジルという世界の損失を阻止した。

そう、思い直せたが為に。

今度は吏史から――小さくとも激情を秘めたカミュールの手を優しく握り返す。

「わかった。なら、オレも止まらない。元々今のオレを続けてくれた皆のために動きたくて、始めたことだけど…その目的を前にして悩んだり、止まらないようにはする。…けど」

確かな思いを受け止める代わりに、とある条件を突きつけた。

「……カミュールは……お母さんと早く会おうとしないでくれよな。こう、ちゃんと対等に話したり、色々言ってくれる子はあまりいなくて。きっとできなくて。カミュールとは知り合ったばかりだけどさ、たった一日だけど。……カミュールがいなくなるのは。オレ、結構…正直……辛くて、堪えると思う」

朝海に拒絶された今でも傷ついてしまってるから。カミュールがいなくなった後は、心にぽっかりと虚空が空く気分に陥るのだろう。守れなかったことを後悔するに違いない。


「だから――カミュールは最後の兵器が滅ぶその時までは、……生きて、しっかり見届けてくれよ」


終わるその時まで、と。生きることを懇願した。頼み込むように眉尻を下げて、緩く困るように微笑みながら。


「ええ。いいでしょう。カミュールの姓に賭けて、約束致します」

それに応えるよう、カミュールは微かな柔らかい笑みを返す。

浮かべた笑みもまた、とても儚いもので。窓から差し込む一筋の月光を浴びるだけで簡単に消え入りそうな、微かなものだった。



数秒後、ベッドに乗り込んでいた姿勢を正すよう。カミュールは繋いでいた手を絡んだ紐を丁寧に解くようにも離していく。


「……それでは。そろそろお暇させてもらいましょうかね。夜分遅くに急な訪問、失礼しました」

足を床に下ろして立ち上がり、崩れたストールを羽織り直した。

「一応報告した件と内容を共有したくて。…あ。後、これはしておかないと。かな」

乱れた藍白髪を肩に流してから、空のマグカップを指にかけるよう掴んだが――不意に空いてる片手を伸ばされる。

「うん?」

瞬きを繰り返すのみで逃げずに受け入れ態勢でいれば、ポンポンとカミュールは吏史の頭を軽く叩くよう撫でていた。


「どうでしょうか。人間に人でなしと言われてかなり落ち込んでいられたご様子だったので。……少しくらいは気分。変われましたか?」

どうやらこれがカミュールなりの慰めらしい。

軽く小首を傾けられながら尋ねられ、何度か目を瞬かせる。

「……」

黙って目を丸くしたら、慰めが足りなかったのかと思われたらしく。

「よーしよし。よーしよしよし」

左右に擦られるように撫で回されてしまい、髪が大きく乱れていた。


「っごめ。ちょ、もう大丈夫。あ、ありがと」

「本当ですか?無理してませんよね?」

「してない、してないよ。さっきのやり取りで少し思い出したというか。……たかが自分のことだけで、此処まで落ち込んで止まってる場合じゃないなって……思ったしさ」


本心だ。なぜなら先のカミュールとの対話で、もっと大事なことがあると気づかさせてもらった。

一つの友達関係で悩んでる場合ではない。そんなことより目の前の『古烬』、『リプラント』の問題から見据えるべきだろう。

再会を喜ぶ間も無く聞きそびれてしまったが、【暁煌】のアストリネたちがなぜ不当にティアを集めていたのかイプシロンにも聞かなければならない。それ自体は口頭ではなく、HMTが直った際にメッセージで尋ねなければ。

だから指摘された目を丸くして沈黙した理由はまた別だと、吏史は眉尻を下げて頬を掻く。


「なんか、カミュールにこうして撫でられるとは思わなくて…っうわわ…」

もみくちゃにする勢いで吏史の白黒髪を乱してやったカミュールは、その物言いに首を傾げた。

「おや?ジルさんに死ぬほど撫で回されてないんですか?あの方、スキンシップが結構多い方と思っていたのですが…」

「それは……されてるけど。偶に抱きつかれたりと。……カミュールは、ほら、すごく綺麗だけど接触を好まなさそうだし。人もそんな…だったろ?」

だから触れ合うイメージがなくって、と素直に明かせばゆっくりと手が離れていく。

カミュールは相変わらず真顔のまま、通達するようにも告げた。

「それ。絶対に間陀邏には言わないようにしてくださいね。ぶっ殺されますよ」

「…え?」


実に不穏な忠告を送られたが、この場においての話は、ついで含めてこれで終わりなのだろう。

「じゃあ、おやすみなさい。吏史君」

すぐに背を向けて、その場から立ち去ろうとした。


「…因みに余談ですが。僕の力は……歴史上では『焼却』と語られておりますけど。実際には『消滅』、らしくて」

その間際、独り言のようにもカミュールは何気なく明かす。


「なんでも次元干渉の特殊な異能で、名の通り対象を『消滅』させるのだとか。正直、概念的すぎますし。誠かも怪しい眉唾級の異能なのですが、実際その通りだからこそ、このように認識されるのかもしれません」

返答は求めてない、ただの共有を兼ねた発言なのだろう。カミュールは吏史に振り返ることなく病室の開けた窓から僅かに吹く風に、藍白髪を靡かせるだけだった。

「誠に残念ながらクモガタは消滅しなかった。おそらくは花一本程度では……効力を発揮しないのかもしれませんね。今後、要検証としましょう」

「なあ、オレ、カミュールには生きてて欲しい。……命を無駄にしてほしくないって、言ったばかりだろ」

「まあまあ。そこは一本残ってたら大丈夫だと何となく思うので。状況によっては使わさせてくださいな」

クスリと微かに笑うような声が、風に紛れて聞こえた気がした。表情に乏しい人形のような彼女が笑ったかどうかは、宵闇の風だけが知れるのだろう。


「……さて。吏史君。これは去り際の僕が送る軽い提案です。まだ、眠くなかったらなんですが。息抜きかねて軽くお散歩してみるものいいと思いますよ」


立ち去った後、病室内には静寂が再び訪れる。カミュールが訪れたという証拠に、花の芳香がほんの僅かに香っていた。





カミュールにオススメされた…のは理由として大きいが。聞いて悪くない提案だと思った吏史は、あれからベッドから起き出して病室を出て通路を歩く。


数十メートルほど歩く。偶に視野に映る通路の外、第七区の明るい照明を眺めるのを交えて進んでいれば、どうやら吏史同様眠れなかった人がいたらしい。


「う……」


顔を合わせた途端、窓外を眺めていたらしい乾鮭色の入院着に着替えていた朝海は引き攣ったような声を漏らして身をすくめた。

遭遇した吏史から顔を逸らし、即座に去っていこうとする。


「……オレ。何が悪いのかわからなかった。だけど、やっぱり悪いことしてなかったと思う。今日クモガタにしたことは何も間違ってない」

そんな逃げおおせるような背中に対し、吏史は静かに告げた。


「明日もこの先もずっと、オレはやるべきことをやる。自分が正しいと信じた、認めてくれたアストリネたちのために、動くよ」

思いの外スラスラと言葉が流れる。

カミュールと話して整理がついたのも大きいだろうが、……何よりもこの一日を経て何を軸にするか決めたのだ。

漠然としていた大きすぎる目標を前にして、揺れていた心が盤石になったとも言える。

「だから、ごめんな」

吏史は向き合おうとしないで逸らす朝海に対し、素直に謝れる、突き放せるのだ。


「朝海にとってオレは人でなしかもしれないけど、これから先『平定の狩者』としては頑張ってほしい」

「……ッ!」


ギリッと歯軋りが鳴った。『頑張れ』という言葉は、今の彼女にとっての琴線にして地雷。

「おまえに!――――ッ、」

朝海は象牙色の髪を乱しながら振り返るが、目が合った瞬間、息を呑んだ。

吏史はそれ以上の言葉はないと提示している。口を噤み夏空の瞳で静視するのみ。


「なん、…なの…ッ」

行き場のない鬱憤を抑えるように、手を戦慄かせて拳を握る。彼女の発散先はなく、これで吏史を責め立てても一方的なものだろう。

「なんなの、…もう…ッ」

下唇を噛む。こうなるのならいっそ、吏史に憤慨されて怒鳴れた方がマシだった。言い争いの大喧嘩になってくれれば、吐き出せたというのに――。


「二人とも、まだ寝てないのか?」

どうしようもなく埋められないような、亀裂が走りかけてたところを割り込むようにジルが現れる。

絹白の髪を揺らしながら、目の前の距離まで近づいて腕を組んで佇み、赤の隻眼が二人を据えた。


「ごめん。少し、寝れなくて。散歩してただけだ」

正直に返す吏史に、朝海は黙って目を逸らす。ジルとも目を合わせられないその様子を何度も瞬き見つめていたが、色々と察したのだろう。

フーッと深く息を吐いて天を仰いでいた。


「……あーあ。私はオルドのように心が読めないし、ヴァイオラのように口が上手くないからなぁ……」

イプシロンは干渉しないと決めてるのは、二人の仲違いの経緯を知っているジルで解決しろというお達しでもあるのだろう。不得意であろうとも、仲裁したいのならば責任を押し付けてはならないと。

だから、此処はジルなりの得意分野でどうにかしないといけないわけだ。

「……こうするしかないか」

決行するのを決めたよう、ジルは顔を正面に戻してはニッと笑う。


「なあ、ふたりとも。寝れないならこれから少し付き合ってくれないか?」


クイっと手招いて動かそうとした。

「……ええっと」

「…でも、私は…」

しかし、揃って各々が誘いに乗るべきかと躊躇いが生じている。

だがそこで、ジルは二人の手を握って強引に引いていく。


「いいから。むしろ来い。久方ぶりに稽古つけたい気分なんだ…よな!」

「――ぅ、えっ?」

「のぉえぇ?!!」


目を見張り素っ頓狂な声を上げてしまうのは構わずに、ジルは問答無用で二人を目的地に連れて行った。


向かう先は開けた場所。――この診療所の屋上だ。

……………………………カミュール

・元素法則を凌駕した次元的干渉の『消滅』の異能を持つ胸元に咲く十数本咲く白百合の核が特徴となる一族。

先代まで過去『古烬』に囚われていたアストリネであり、継承は最多の五十代目まで続いている。

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