乙女ゲームの悪役令嬢のイリヤ・マーティンに転生したみたいです(2話)
☆虐められていた女子高生は、悪役令嬢に転生したみたいです☆
☆百合注意☆
☆乙女ゲーム悪役令嬢転生物です☆
~2話~
私の家は、世界でも有名な金持ちでした。
そんな私を良く思わない人から虐められていました。
無視をされたり暴力を振るわれたり物をとられたりしました…………
「お、おはようございます、皆様……」
私は、教室に入ると緊張したように頭を下げて朝の挨拶をしました。
クラスメート達は、私が入ってきて挨拶をするとシーンと静まりかえて差別をするように私を見つめました。
私は、また挨拶を無視されてクラスメートから差別をされるのが悲しくなりました。
私は、自分の席に座り机の中を見るとノートとシャープペンとかがなくなっているのに気がつきました。
また物を取られるのが何でこんな目に合うのか解らなくて悲しくて泣きたくなりました。
そして体育の授業にも事件が起きました。
準備体操の為に2人のペアーを組むことになりました。
他のクラスメート達は、直ぐに2人組のペアーを出来ました。
でもクラスメートの中で1人に余った人を見掛けました。
「なんだ、桜も余ったのか。
それならば桜は、瞳とペアーになれ」
先生は、クラスメートの桜が余ったのを見て私とペアーになるのを命令しました。
「む、無理無理無理です!?
瞳様とペアーなんか組めません!?」
桜さんは、私の事が嫌いで慌てて両手を振り私とのペアーが嫌で本気で嫌がりました。
「先生、すいません、体調が悪いですから見学していて良いですか?」
私は、こんなにも桜さんに嫌われるのが悲しくて寂しそうに微笑んで桜さんの為に見学をするのをお願いしました。
「そうか、まあ、良いだろ。
瞳は、見学をしておけ」
先生は、私が見学をするのを許可してくれました。
「ありがとうございます、先生……」
私は、頭を下げて先生に見学をさせてくれる感謝を伝えました。
私は、クラスメートから離れて座り体育を見学しました。
それからその後もクラスメートから無視されてり避けられたりして虐められました。
そして帰る時に桜さんと他のクラスメート達が中庭で話しているのを見掛けました。
だから帰りの挨拶をしようとしました。
「み、皆様、ごきげんようですわ……」
私は、勇気を振り絞って桜さん達に別れの挨拶をしました。
でも桜さん達は、私に話し掛けるのが嫌そうに私を見つめました。
だから悲しそうな表情を浮かべました。
桜さん以外のクラスメート達は、私の表情を見て嫌そうにしながら去って行きました。
残された桜さんは、私の事が嫌いで嫌そうに私から視線を反らしました。
嫌われるのが悲しくて泣きそうになるのをどうにか我慢をしました。
そして私の家に向かいました。
私は、悲しみから反らす為に早く帰って乙女ゲームの乙女と王子達が繋ぐ恋の物語をしたいって思いました。
乙女ゲームの乙女と王子達が繋ぐ恋の物語の世界では、主人公になれた気がして主人公のヒロインみたいに皆様に好かれていましたから……
現実は、皆様に嫌われて好かれていませんでしたから……
だから乙女ゲームの世界だけは、夢を見ていてもいいって思いました。
ふと、子供の女の子が横断歩道に飛び出した時にトラックが突っ込んで来ました。
だから慌てて女の子を突き飛ばして女の子をトラックから護りました。
でも変わりに私がトラックに吹っ飛ばされて徐々に意識が失くなっていきました。
意識が薄れていきながらお父さんとお母さんに心の中で先に死ぬのを謝りました。
「う……んっ……あれ、私は、生きているのですか……?
確かトラックに吹き飛ばされて死んだはずでは、ないのですか……?」
私は、気がつくと知らないベッドの上で部屋の中は、異世界の何処かの貴族の部屋の中のように豪華でした。
「目覚められたのですね。
風邪の高熱で意識不明の重体だったのですよ」
部屋の中にいるメイドの服を着た女性は、私が気がついたのを見て慌てて私に近づきました。
「風邪の高熱ですか……?
心配をかけてすいません……」
私なんかの風邪の看病をさせて心配をかけた事を謝りました。
「っ!?
い、いえ、今は、ゆっくりと休んでいてください。
私は、少しだけ失礼します」
メイドの服を着た女性は、私の言葉を聞いて慌てて鼻と口を押さえて頭を下げて部屋から出ていきました。
「やっぱり私なんかの看病をして話し掛けられたら気持ちが悪くなりますよね。
メイドのお姉さんに悪い事をしました……
あれ、この顔は、何処かで見た気がします……
ってもしかして乙女ゲームの乙女と王子達が繋ぐ恋の物語に登場キャラクターの悪役令嬢のイリヤ・マーティンですか!?
確か乙女ゲームの中で嫌われて令嬢で有名でしたよね。
しかも傍若無人の暴力者でわがままでしたよね。
しかも乙女ゲームの主人公のヒロインを犯罪まがいの虐めをしていた為に国外追放かナイフで主人公のヒロインを殺そうとして逆に攻略キャラクターに殺されていましたよね!?
う、うん、今度こそは、虐められなくて平穏に過ごすように破滅フラグが発生しないように頑張りましょう」
私は、ベッドの横に置かれている鏡で自分が姿を見ると乙女ゲームの乙女と王子達が繋ぐ恋の物語にする破滅フラグ満載の悪役令嬢のイリヤ・マーティンだと解り絶望しました。
それから軽く両手を握り締めて破滅フラグが発生しないように気をつけるのを心に決心をしました。
ーTo Be Continuedー