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第一章 アイリーンと六人の子供たち
アイリーンは優しくて、少し気の弱い34歳の専業主婦である。彼女はもともと精神科医で一生懸命働いていたが、仕事の人間関係に疲れてしまい、結婚を機に仕事をやめてしまった。夫のサムと子供を作りたいという気持ちもあり、今は主治医のシルバーマン先生や家族と相談しながら薬を調整しているが、なかなかうまくいかない。
そんな中、彼女は六人の子供たちと出会う。この子供たちもみんなアイリーンのように優しく繊細で、向上心が高い。
フィリップは政治や社会に関心があり、子供サミットでは「貧困」の問題を担当している。アナベラは「環境」を担当し、彼女はフィリップと付き合っている。カナは高齢者や子供など広い層の人達と関わるのが好きで、「戦争・差別」を担当している。ジムは精神病を患っていて、「病気」の担当である。ミシェルはいじめを経験していて、「教育」の担当である。マークは「宇宙」を担当し、子供サミットの議長でもある。
アイリーンとこの六人の子供たちは、地球を良くするために、果てしない宇宙への旅に出る。マークの作った宇宙船で、最初に向かったのがピヨ星である。