第0話 始まり
「あ〝あ〝あ〝あ〝あ〝!」
真夜中、森で叫び声が響き渡る。
『あげるあげるあげるあげるあげるあげるあげる』
「やめろぉ!」
俺は右眼から血を流し、なくなった左手を右手で抑えていた。その場では俺以外誰もいないのに、『あげる』という言葉が繰り返され、全方向から聞こえる。
『あげるあげるあげるあげるあげあげあげあげああああ』
「くるなぁ!」
『…………』
「誰か、助けてぇ!」
俺は助けを求めるが反応は一切ない。さっきまで『あげる』という言葉が聞こえていたのに、急に聞こえなくなったので、痛みに耐えつつ、左眼をうっすらと開けた。
(いなくなった?)
そのまま後ろへゴロンと転がると、ぐちゃぐちゃになった人の顔のようなもの2つが目の前にあった。
「うわぁぁぁ!!」
『右眼』『左手』『『あげる』』
2つの『顔』にグニャリと穴が開くと中からそれぞれ目玉と左手を持った舌のようなものが飛び出した。俺はグシャリと右眼に何かが入った感触と左手に何か生温かいものが触れた感触を感じながら、意識を失った。
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