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魔弾転生  作者: 藤本敏之
第4章
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第97話

久しぶりに更新です。

風呂に入って一時間後、皆が大きな部屋へと案内される。部屋にはお膳が並べられており、各自が席へと着くと、レイジがやって来た。

「待たせてしまったかな?」

「いえ、我々も今来た所です。」

フィリスがそう言うと、レイジは安堵し上座に胡座を掻いて座る。

「さて、各々がた。改めて名乗らせてもらう。レイジ・ミカヅチ、この国の長で、ここにいるカスミとリョウの父親だ。」

「カスミ・ミカヅチです。」

「リョウ・ミカヅチです。」

「侍大将、アサギ・アマツカです。」

「フィリス・ヴォルファーです。」

「バーバラ・ヴォルファーです。」

「エンレンです。」

「…スイレン。」

「ライファです。」

「ランファですわ。」

「マリアーナじゃ。」

「ミロだよ。」

「わふぅ、ハクアです。」

「マティーナ・ティルです。」

全員揃うのはこれが初めてなので、名前を言う。

「此度の病気、フィリスとマティーナ殿が治療を行い、エンレン殿達4人によるヒュドラの討伐、マリアーナ殿の料理の普及、ミロ殿とハクア殿の速やかなる人員、物資の移動によるものだと聞いている。また、バーバラ殿、歓迎する。先ずは礼を言う、有り難う。」

レイジはそう言うと、頭を下げた。

「レイジさん、頭を上げてください。我々は当然の事をしたまでです。」

「否。我々ではどうしようもなかった事であり、何より交流も無い我々を助けて頂いた。俺は一国王として、礼を尽くさねばならん。」

「…」

「フィリス君、その礼はしっかりと受け止めるんだ。」

「マティーナ先生…?」

「一国の王の礼とは重いものだよ。生半可に頭を下げるべきではないからこそ、国民全員の想いが込められているんだから。」

「そうですね。」

「解りました。」

「して、今回の件なのだが…先ずは冷めない内に食事をしよう。」

そうレイジがいい、しばらく談笑する。食事が終わり、お腹が満たされた頃、レイジが言う。

「フィリス、実は今回の件、犯人の目星はついている。」

「そうなのですか?」

お茶を啜りながらフィリスが返答する。

「我がミカヅチ王国にはこのミカヅチ王国その他に三つの集落がある。恐らく…」

「その集落の者の企みですか?」

「うむ。しかし…解らんのだ。どの集落の企みなのかが…」

「…」

「そこで、お主達に頼みがある。各集落の長に手紙をしたためたのだが、それを届けて貰いたいのだ。」

「解りました。では何処にあるのかを教えて貰えますか?」

「いや、まだ治療も終えておらぬ者もいるかもしれんので、フィリスとマティーナ殿はこの国ね残って貰い、エンレン殿とスイレン殿にはカスミと共に桃の集落へ、ライファ殿とランファ殿にはリョウを連れて梅の集落へ行って貰いたいのだ。そして、アサギには桜の集落へ行って貰いたい。バーバラ殿はこの国を知ってもらう必要があるし、マリアーナ殿には更に料理を教えて貰いたいのでな。」

「となると…桃と梅の集落はどちらが遠いですか?」

「桃だが?」

「ではミロはエンレン達と、ハクアはライファ達と行って欲しい。」

「解ったよ、パパ!」

「わふぅ!」

「済まないが宜しく頼む。」

「しかし、アサギ君は大丈夫なのかい?まだ完治とは言えないよ?」

「大丈夫です。桜の集落へはここから一時間程ですから。」

「解ったよ。でも、無茶はいけないよ。」

「マティーナ殿、感謝します。」

「うむ、これからの事も決まった事じゃし、妾の新作のデザートを振る舞うかの。エンレン、ランファよ、手伝ってくれぬか?」

「いいわよ。」

「勿論ですわ。」

そう言って、3人は出ていく。そこからは再び談笑しつつ、皆でマリアーナの新作ケーキを頬張った。

読んで下さっている方々、有り難う御座います。

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