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運転免許証の更新で、ローカル線に2時間乗り、降りた駅からバスで1時間かけてたどり着いたその帰り道、もう一度、降りた駅にたどり着いて、観光をしたところ、異変に気付く。
歩いても、歩いても、歩いても、歩いても、見る人、いる人、出会う人、その全てが女子高生なのだ。
「そんなはずはない。何かの間違いに決まってる」
そう思って、男は50メートル。右折して50メートル。裏道に入って50メートル。それでも、出会うのだ。女子高生ばかりに……驚きよりも不安。
そしてその不安が高鳴る興奮へと変わったとき、男は気づく。
「あ、神様が願いを叶えてくれたんだ」
僕が、女子高生とお近づきになりたい、なりたいと、そればかり考えていたから。
男は興奮して、
そして男は左手の腕時計に注視する。その時刻は、4時をさしていた。