ヒキニートが転生初めの悲劇
女神との別れた後謎の光に包み込まれ意識が無くなりきがついたら、異世界に転生していた!
第2の人生幕開けを喜んですぐ、悲劇に巻き込まれる…
第1章 1話異世界に召喚
俺は女神と別れた後果てしない道を歩き続けた。
周りには何も無く、ただずっと奥に何か光っている、俺はそれを目指してただただ歩いている。
不思議なことに全く疲れもしないし、腹も空かない。ただ光を目指して歩いている。
やっと光に近づいて来た、その光は俺を祝福するかのように優しく包み込んでくれる。
だんだん意識が遠くなって行く、最後に覚えているのは俺が光の中に入って行くと、体が空気のように軽くなっていき、だんだん光の粒になっていく所だ。
風が心地よい昔どこかで、同じような風が吹いていた、だがそれは、どこだったのかは思い出せない。光の粒になったはずの体がしっかりある、優しく包み込まれたはずの体が、今は太陽の日を浴びている。
あぁそうか始まったのか……
「第2の人生の幕開けだ!」
「おぉ! ここはこの国の都市部なのかもしれない」
「見渡す限り馬車っぽいやつと人だけだ。」
「建物はそれほど新しくないのか、それともこの国ではそれが普通なのか。」
「レンガを積み立てた家ばっかりだ」
「とりあえず、俺は何をすべきなのだろうか」
「先に仕事でも決めるか、それとも家か?」
「それより腹が空いたな、とりあえず飯でも食べるか」
「ん?飲食店はどこにあるんだ?そもそも、飲食店があるかどうかも分からない……」
「とりあえず適当に歩いてみるしか無いよな」
俺はこの国を少し歩いて気がついた事がある、それは物の名前などが違うことだ、スイカはスイガだったりメロンはメロガだったり、この国は物の最後にがでも付けるのかもしれない、俺としては伝わるが少し分かりにくいんだよな。
「おっ! 八百屋っぽい店発見行ってみるか」
「すいませーん、ここって何屋なんですか?」
「おっ兄ちゃん見ない格好だな、ここははっぴゃく屋だ。」
「は、はっぴゃく?」
「おうそうだ、兄ちゃんここには初めて来たのか?」
「あぁ」
「それなら、安くしとくぜ兄ちゃん。」
「それは助かるな、このオレンジは何円だ?」
「オレンジ?あぁオレンは1個20ベットだ。」
「ベット?」
「兄ちゃんベットも知らんとはとんだ田舎もんだな、この国のお金の事だよ、お金」
「あぁそうなんだな、そしたら3個くれ」
「あいよ、兄ちゃん」
「ありがとう、あれ?1つ多いぞ?」
「おまけだよ、おまけ」
「いいって事よお代もしっかり受け取ったからな」
「それと、兄ちゃん魔女には気をつけろよ」
「魔女?どうして気をつけるんだ?」
「どうしてって兄ちゃん何も知らないのか? 魔女に捕まるとその家族もろとも、呪い殺されるんだよ」
「そんなの、おとぎ話だろ?いる訳ないだろ魔女なんて」
「おとぎ話?そんな話は知らないが実際魔女は森の奥に住んでるぞ」
「この王国の中で1番魔力の高い男と金髪の吸血鬼と一緒に暮らしてるって噂だ」
「その魔女を退治したりしないのか?」
「退治できるならとっくにしてるさ、だが魔女の前に吸血鬼に勝てる相手が居ないだろうからな、誰もその森には近づきもしないぞ、例え動物でも。」
「そ、そうなんだなまぁ俺には関係ない事だろうがな」
「そうだといいがな…」
「? どうかしたか?」
「あぁなんでもない、また来てくれよな」
「あぁいつかまた来るぜ」
「魔女か、会ったら秘めたる力でも勝てなさそうだな、まぁ俺は会う事が無さそうだかなー笑、お! このオレン美味いな」
「待てー!」
「絶対逃がすな!」
「見つけ次第殺せ!」
「ど、どうしたんだ?」
「この辺りに魔女の子供がいたんだよ」
「魔女!? 追いかけて大丈夫なのか?殺されたり……」
「子供だから大丈夫なんだ、大人になったら騎士が何人いようが魔女1人殺せない。だから、今のうちに殺すんだ、お前も手伝え!」
「いたぞ! こっちだ!」
「魔女を殺せ!」
「お前! そっち行ったぞ!」
「捕まえろ!」
こんな小さな子を捕まえて殺す?まだ四五年生くらいの子供を、俺には無理だ……
だが、放って置いても捕まり殺されるだろな……
俺はどうしたら……
「何をしてる早く捕まえろ! そっちに行ったんだぞ!」
「クソが!」
その子が横を通り過ぎるとき咄嗟に腕を掴んでしまった、
あぁこの子の顔が恐怖で歪んでる。
ごめんな、ほんとにごめんな。
「いいぞ! 良くやった!
目の前でこの子が殺される、大人たちに子供が寄って集って……
1人の男が斧を振りかざした、この子の脳天目掛けて…
俺は咄嗟にその子を抱いて後ろに飛び除けた…
魔女の子供という理由だけで、追われている、女の子横を通り過ぎる瞬間その子の手を掴んでしまった。
女神から与えられた力が早くも発動!?
次回をお楽しみに!