探し物を知る人
す第2章 すってんころりん
メイドは小さく息をのみながらアンデスの回答をまった。
「お前の妹とは人間を見ていないと言ってるわ、他のサチと……ミリアは外に行っていたアリスが人間を屋敷に入れた時はいなかったのよ。
後はお前ぐらいかしら。」
アンデスは自分が持っていた本に目を落として答えた。それはとても素っ気なかった、だがメイドを犯人と確信したように自信に満ち溢れていた。
「確かに、その2人は屋敷を出ているので有り得ませんが、他のエムリと見習いメイドのルシャナがいるじゃないですか、その2人には確認してないんですよね?」
「その2人は人間の事は差ほど憎んでなかったかしら、サチとミリアは多少憎んでいるけど、お前ら姉妹程でもないわ。
そして、お前の妹は知らないって言ってたからお前が犯人だと思ったのよ。」
アンデスは視線を本からメイドに向けて話した。
メイドは返す言葉が無いのか下を向いている。
「…………」
「お前が殺したのかしら?」
アンデスは相手を落ち着かせるように落ち着いた口調で話すメイドに同情するように。
メイドは突然顔を上げアンデスをにらむ。
「アンデス様に何が分かるのですか!? 私達姉妹の苦しみが分かりますか? 力に恵まれ、才能に恵まれ、努力せずにのこのこ這い上がって来た人には分からないでしょうね! 同情なんてしないでください……」
メイドは言い切るとアンデスに1礼して部屋を出ようとしたが、アリスがメイドの前に立ちはだかる。
「カズマさんはどこ!? 教えて!」
「アリス様どいてください、邪魔です。」
アンデスは2人の会話を目を細めながら見ていた。
アリスは首を横に振って動こうとしない。
「知ってるでしょ!? 教えてよ! 」
メイドはアリスの前に手をかざした直後アリスの顔が険しくなった。
首を締められたように、首に手を当て口を大きく開け何とか空気を吸おうとしている。
メイドが手を右側の壁に振るとアリスが壁に飛んで行き、勢いよくぶつかった。ぶつかった勢いで本棚から本が落ちアリスに降りかかる。
「がはぁッ!」
アリスはフラフラになりながら立ち上がる、アンデスはアリスに心配の眼差しをメイドには部屋を汚した事とアリスという友達に怪我を負わせた事に対して怒っていた。
だが、アリスはアンデスを一瞬見て微笑んだ。
アンデスはアリス伝えたい事を読み取り先程まで読んでいた本を再び読み始めた。
「アリス様良く立ち上がれますね。私いやエマ
は驚きました。」
メイドは今まで自分のことを私など呼んでいたがここで初めて名前で自分の事呼んだ。
それは、相手の事見下しているサインともとる事ができ、アリスとアンデスは一瞬驚いた表情を見せた。
「これから、私ではなく、エマ、と自分の事を自分の名で呼ぶ事にしたのでよろしくお願いします。」
メイドはまだ、慣れていないのか少し言葉を確かめながら話した。
「それより、カズマさんはどこ!?」
アリスは諦めずにエマに詰め寄る、だがエマは再びアリスに手を向け威嚇をする。
「これ以上エマに近づくなら、また痛い思いをしてもらいます、先程のように手加減はしませんので。」
アリスはエマから1歩下がりエマに質問した。
「カズマさん嫌人間を見たんでしょ?」
アリスはエマを怒らせないように優しく声をかけた。
「…………」
「どんな事でもいいの、見たの? 見てないの? 」
「…………」
「何か答えてよ…」
「…………」
エマはあくまで無言を貫くつもりなのかアリスを見たまま何も言わなかった。
「ねぇ、答えてよ! 何か知ってるなら話してよ!」
ここで、アリスの怒りが爆発した。アリスはエマに飛びかかろうとしたが空中で動きが止まった。
「うッ……ほ、本当は……し、知ってるんでしょ?」
「うるさい! うるさい! うるさい! 」
エマは頭を振りながら叫んだ。
「人間なんか、知るもんか! エマは……知るもんか…」
エマは叫ながら地面に座り込む。
整えは髪の毛はボサボサになり、メイド服もしっかり着こなしていたのに今では少し乱れている。
アンデスは2人の会話に興味が無いのかずっと本を読んでおり、アリスは空中で首を締められながら止まっている。




