悲しき過去
第2章
「悪かったわね、変なメイドで。」
メイドは壁に寄りかかるように立っていた。
カズマはメイドを挑発するような目で睨みながら質問した。
「俺が閉じ込めたのはメイドさん?」
メイドは壁に寄りかかった姿勢を変えないで、カズマを見つめ直し答える。
カズマにはその間がとても長く感じた。
「えぇ、そうよ。」
メイドはそっけなく、それだけ答えた。
カズマは相手の機嫌をそこねないように、顔色を伺いながら続けて質問する。
「俺を、どうして閉じ込めたんだ? 」
カズマは、先程言われた「人間が」と言う言葉を思い出しながら質問した。
メイドは「ハッ」と鼻で笑い答え始めた。
「人間がにくいからだ、人間はとても強欲であり、なんでも欲した財や権力や名声なども欲する者もいた、実に愚かだった、人間の欲望は次第に大きくなり、魔女の力も手に入れようとした。
普通の人間には使えない魔法を使える魔女達を次第に妬むようになり、最後は戦争になった。」
メイドはここで深く深呼吸をして、カズマを見つめる。その時「私も人間だった頃があった。」と小さく呟いた。
だが、カズマには聞こえること無く、話を続けた。
「戦争には、色々な種族が参加しただが、ほとんどは人間側に付いて戦った。人間の方が数も多く物など優れている物があったからだ。だが、人間はとても弱かった、とても脆く魔法1つで沢山の人間が死んだ、それでも人間は戦い続けた。何万の人間が死のうと魔女の力を欲した、次第に形成が逆転し始めた時、王の子供が立ち上がった。そいつ1人で魔女は一気に死んだ。そして、残った魔女達は人間に解剖される奴や、奴隷にされるやつ、体内の魔力を全て取られる奴もいた。
でも、少しの魔女達は逃げたその数は100も満たない数だが…それが今だ。長く話過ぎてしまったわね、要はね人間が憎いのよ。」
メイドは寂しげに話し終えた後何かを察知した様に階段上がり始める。
「それでも、俺は関係ない俺はお前達に害を加える気は一切ないからな。」
カズマはメイドを真っ直ぐ見つめながらそう言った。メイドは「ふっ」と鼻で笑った後地上に戻って行った。
「なるほどな……魔女と人間にはそんな過去が…そりゃあ人間は魔女に魔女は人間に嫌われるよな…」
カズマはメイドの話を納得したように呟いた。
「ガシャアン!」鎖がそう音を立てた、少し耳障りな音だがカズマは気にせず手を天井に向かって伸ばした。
「絶対に俺はこの屋敷で働いてやるからなメイドさんよ…ついでに人間と魔女の仲戻してやるよ!」
カズマは自信に満ち溢れたような顔で呟いた、その後急に眠気がし眠ってしまった。
メイドはアンデスの部屋に向かう前に1度自室に戻り、メイド服を着替え全身にこべりついた地下と人間の匂いを消し去るように鉱水を付けた。
(鉱水とは魔力のある石を削って液体にしたいい匂いのする言わば香水です。)
メイドは匂い消しまで終えると少し急いでアンデスの部屋に向かう。
「絶対、人間は殺す。私はそう誓ったのだがら
、シャリア様に。」
メイドは誰にも聞こえないような大きさでそう呟いた。




