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グラウンド・ゼロ  作者: ゆう@創作漫画兼小説
ep.1 死して尚
2/3

ーーー

ジッ

〝静かに〟



会話を遮るようにしてルナが喋った


〝2F、PCのある部屋に到着。おそらくここが研究所全体の電気系統を束ねる管理室ね。

これより、回線修復の作業に入る〟


〝〝了解〟〟


俺以外の全員がルナの連絡に返答する

それから数秒して、俺は次の配置を連絡した


〝了解。じゃあ俺とマルは2Fエレベーターホールで合流後、ルナのサポートに入る。ユメとクロさんは引き続き研究所内の調査を進めてくれ〟


〝〝了解〟〟

全員が再び次の目標に向けて行動を開始する



〝それにしても……確かに変だね〟


そう、変だ。


ユメが感じている違和感は、多分俺が抱える不安感と似ている。


〝どういうことだ、ユメ〟


クロさんが珍しく慌てた声で聞き返した


〝だって、おかしいでしょ。この研究所との連絡が取れなくなって、私達に調査の指令が下されるまで2日。私達がここに着いたのがそれから1日〟


つまり、この研究所に何らかの異変が起きてから3日後、俺達が調査に来た


〝こんな短期間で、ここまで綺麗に人だけが消えるなんてこと、考えられる?〟


まさにユメの言う通りだった。


何か不測の事態が起き、外部との連絡が取れなくなるほどの状態に陥ったのならば、逃げ出した人や命を落とした人がいることも考えられる。


だが、生存者はおろか、人の居た痕跡だけを生々しく残し、人影だけがこの研究所から消えてしまったような印象を受けた


まだ調べ尽くしていない現段階では判断材料が少なすぎるが、明らかに違和感がある


そんな違和感が、俺の中の妙な不安感に繋がっているんだろうか……



〝如月博士の件と何か関係があるのかも…〟


ユメはボソッとそう付け足した。

それを聞いた全員が意味を理解し、緊張の糸は更に強く張り詰めた


ガタッ


「あっ…」

考え浸っていた俺は足元のガラス瓶に気づかず、思わず音を出してしまった


その瞬間、前方に何か気配を感じ

俺は咄嗟に銃を構え、引き金に指をかけた


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