2/6
帰り道にて…
第1話
学校帰りにて
『ジュンジュンじゃーねー』
「おう、またな」
『純またな!』
「おう、また明日」
僕は自転車に乗り、いつもの様に帰路を歩む
信号待ちをしてる時だった
電柱の近くに、何やら見慣れないダンボールが置いてある。気になって中をのぞき込むと、そこには小さな子猫が座っていた
(捨てられたのか?)
子猫はこちらを見ながら弱々しくニャーニャーと泣いていた
(弱ってるな)
知らぬ間に、周囲の視線がこちらに集まる
(まあ、一日だけなら)
それが"こいつ"との初めての出会いであった