特殊クエスト[任務完了]
南東の森から帰還した自分とグレイ達は冒険者ギルドのシエラさんにクエスト達成の報告をした。
特殊クエスト『森の異変』の報酬はそれぞれに3000MGと皇都の冒険者ギルドへの推薦状をもらった。それと森の中で会った魔獣と昆虫の名前も教えてもらえた。いつまでも大型のウルフとか熊型の魔獣とか言うのは少々面倒になっていたからだ。
最初に遭遇した大型のウルフが『ジェヴォーダン』、クエストのボスとして出てきた熊型の魔獣が『ナンディ・ベア』それに寄生していた昆虫が『パラサイトミリーアポイダー』という名前の魔獣らしい。いちおあの昆虫も魔獣の一種だそうだ。
依頼を報告した際に今回の異変は『パラサイトミリーアポイダー』が『ナンディ・ベア』に寄生し新たな寄生先として『ジェヴォーダン』が襲われ傷ついて森の外に出てきたところを目撃されたのが真相だろうという話だった。
さて場所は冒険者ギルドの入り口に移り、グレイ達と依頼は終わったがこれからどうするかという話をした。
「さて報酬ももらえたことだしこれからどうする?俺はとりあえず装備の修理をカナに依頼するつもりなんだが」
レニーさんも装備を修理してもらうので一緒についていくらしい、
「私はちょっと疲れたから一旦ログアウトするわ、今日はお疲れさまでした」
アリスさんは休憩のためログアウトするようだ。
「自分はちょっと街を散策してみます。もしかしたらどこかで召喚獣の情報を知ることができるかもしれませんから」
とりあえず今日はここで一旦PTを解散することになった。
そういえばハスメのホットサンドの屋台を出してたNPCのおっちゃんは今どこにいるんだろう?また同じ場所で販売してるのかな?とりあえず港まで行ってみるか、それから道中で何か情報が無いかさがしてみよう。
しかし最初に船で降りた場所まで来てみたがここまで来るまでにはあのNPCのおっちゃんは見つけることはできなかった。
まあ、毎日一人で漁に出て店まで出すなんてリアルでも結構難しいらしいから今日は定休日だったんだろう。
そんなことを考えながら来た道を冒険者ギルドまで戻ることにした。戻っている途中にも何かないかと探してみたが目新しい物も情報も特になかった。結局、冒険者ギルドまで何の成果も無く到着したがどうしようか。
もしかしたら図書館に何かあるかもしれないな。
図書館で召喚獣に関する書籍は無いか?と尋ねたところ「未契約の召喚石は今お持ちでしょうか?」と聞かれたのでさっき手に入れた『召喚石(未)』を見せると「ではこちらのタイトルの本をお読みになるといいと思われます」と本のタイトルの書かれたメモ紙を渡してくれた。
『魔石坑の精霊』
さっそくこのタイトルの本を探してみると内容は魔導技術の燃料でもある魔石を採掘する坑道には精霊が住んでいてその数が多ければ多いほど純度の高い良質な魔石を採掘できるそうだ。
また、廃坑になっても稀に精霊が現れることがあるとも書いてある。おそらくこの本は次の召喚獣の契約を行うためのヒントだろう。どうやら次の目標はツォルフェアで2体目の召喚獣と契約をすることになりそうだな。
ただ、精霊に会って契約できるのは採掘されている坑道か廃坑道かは今のところこの本だけではわからないと言う事か。
似たような内容のものが無いかと探してみたが魔石坑で目撃される精霊は土属性に関係しそうなものらしいとしかわからなかった。これ以上の事は直接ツォルフェアの冒険者ギルドで調べるしかないだろう。
とりあえず調べ物は終わったがどうやってツォルフェアに移動しようか、陸路で行くか海路で行くか・・・
たしかグレイ達は海路を利用して移動したと言っていたな、夕方に連絡船に乗れば翌朝にはツォルフェアに到着すると。
船で移動すればお金はかかるがすぐに到着することができる。
一方、陸路で移動すればルスターヌを経由して移動することになるだろう。
だけど今はPTを組んでいるので一人で勝手にツォルフェアに行くわけにもいけないしカナヤゴさんに防具の代金も支払わなければいけないからな。現状少なくとも数日は依頼をこなして防具の代金とツォルフェア行きの連絡船に使うための資金を貯めるなりしないといけないな。
冒険者ギルドから『朝焼けの陽炎亭』に戻るとそういえば昨日作って置いた物を忘れていたことに気が付いたのでとりあえず回収をしておかないと。
「一晩置いてましたけど、これなんですか?」
「まあ、簡単にできるジュースのようなものですかね」
『リンゴ水』
切ったリンゴを水につけて作った飲み物
甘くておいしい
ありゃ、思ってたのと違うし効果無しのフレイバーテキストのみになったのか?
もう一つの方は
『レモン水』
切ったレモンを水につけて作った飲み物
少し酸っぱい
どうやらスキル無しで作るとフレイバーテキストのみのアイテムができるみたいだ。
回復効果も無し、材料としては使えるかもしれないか?
「果物の果汁が水に溶けていますからそのまま飲んでもおいしいですし、お酒で割ってもいいかもしれませんね」
飲み物としては成功かもしれないけどアイテムとしては失敗と言う事か。
前に廃灯台で作った松明もフレイバーテキストがおかしかったな。
料理やお酒に混ぜたりして使うのならこちらのほうが良いだろうと思い『レモン水』の入った瓶を渡し、自分は『リンゴ水』の入った瓶は引き取った。
ヒッツェさんは『レモン水』を少し飲んでみて「これを使って何か作ってみます」と創作意欲が刺激されたのだろうか足取りも軽く『レモン水』の入った瓶を両手で抱きしめて厨房に入って行った。
部屋に戻ると肩に止まっていたヒスイはベットに移動して休みはじめた。
さて、今のうちに調合を試してみようか。
そういえば最近、苦味の無い甘いポーションが売り出されたそうだけど売れ行きは最初だけすごかったが今は普通の苦いポーションと同じ位の売れ行きらしい。どうもあの苦味が気付け効果になるようだ。
そのせいで戦闘中は苦いポーション、休憩するときは甘いポーションを使うのが主流になってきているらしい。とはいえそれでも苦いのがダメな人は戦闘中でも甘いのを飲むらしいが。
さて、そんなわけだが『調合』のスキル上げとして通常の初級ポーションを作ってみることにした。
作り方としてはまず薬草一つを乳鉢と乳棒でゴリゴリと磨り潰しそれに少しづつ白湯を混ぜていき薬液を作りそれを冷まして瓶に詰めるとポーションの完成。
『初級ポーション』
HPを32%回復する
どうやら市販のものより少しだけ良い物ができたけどプレイヤーメイドの物であれば初級でもHPを40%回復できる位の商品だそうだ。ちなみに45%以上回復するポーションは中級になる。
さて、残りの薬草を全部初級ポーションにしておけばしばらくはもつだろう。
しかし、この工程のどこに工夫を加えたら甘くなるのだろう?
濃く作りすぎたコーヒーの苦みには塩をほんの一つまみ入れれば和らぐらしいけどね。でもこの場合は青汁になるのか?青汁だと果物などのジュースや牛乳を混ぜれば飲みやすくなるとは聞いたことあるけどポーションもそうやって作るのだろうか?と、まあ考えるのはいいけど今はこの普通のポーションで十分だろう。
出来たポーションはだいたい30~35%の間で同じ数値には揃わなかったが。
さて、手持ちの薬草を全部ポーションに調合するのが終わったのでそろそろログアウトすることにするか。
『レンヤ』冒険者LV13 EXSP15 ギルドカードランク E 所持金 3120MGマギー
『片手剣』LV14 『片手銃』LV6 『両手持ち』LV11 『軽鎧』LV9 『気配察知』LV6
『憑依召喚』LV12 『召喚』LV8 『魔力操作』LV7 『遠視』LV10 『回避性能』LV7
控え
『調合』LV6 『ガンスミス』LV6
『ヒスイ』アルキュオネバード LV9
『水属性魔法』LV4 『風属性魔法』LV6 『飛翔』LV6 『風の加護』LV8




