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特殊クエスト[戦闘編]

今回少しだけグロテスクな描写がありますのでご注意ください

それとユニークアクセスが11000を超えました、ありがとうございます

森の中を疾走する大型のウルフを追いかけて進んで行くと広く開けた場所に出た。

広場の奥は高い壁になっていて洞穴が開いているのが見える。

その洞穴の前には大きな何かが居た。黒い毛並みをしたそれは2本の脚で立ち上がりこちらに近づいてくる。

「あれは熊型のモンスターか?」

目測で4メートルを超える位サイズで腕だけでも人間の胴くらいのサイズはありそうだ。

「俺が正面から攻撃を仕掛けるからアリスは援護を頼む、レニーとレンヤは遊撃でカナはボスに対して有効な火属性魔法で召喚獣と一緒に攻撃をしてくれ。」

そう言うとグレイは手に持ったハルバートで熊型のボスの正面から攻撃を仕掛けに行く。

「了解」の返事と共にレニーが駆け出し熊型の魔獣の後ろに回り込むと両手に持った手斧で背中を攻撃していく。

「彼の者達に水の守りを『アクアプロテクション』!」

アリスが呪文を唱えるとグレイの周りに2枚の水で出来た盾が浮かびあがり熊型の魔獣の攻撃を水盾が受け止められるたびにグレイのハルバートが熊型の魔獣にダメージを与えていく。

こちらもただ見ているだけで良いはずも無いので体にヒスイを憑依させ攻撃をしていく。

熊型の魔獣の攻撃は大振りだが速く重い一撃でありここにいるメンバーでは攻撃に耐えれるものはいないだろう。だが攻撃自体は腕を振り回すか咬みつくだけなので避けて攻撃をすることはできる。

それにアリスの水盾を使いつつ正面でヘイトを稼ぎながら戦っているグレイが熊型の魔獣の攻撃を受け止めてくれるので背後や側面からレニーと一緒に攻撃に集中していける。

たまにグレイに対してのしかかるような攻撃は大きく後ろに避け距離をとるたびに「眼前の敵に焔の一撃を『ファイヤランス』!」「眼前の敵に真空の一撃を『ウインドカッター』!」カナヤゴとアリスの魔法それに彼女の召喚獣(イシコリドメ)の口から飛ばす火球攻撃で熊型の魔獣のHPを大きく削っていく。

その上一定の間隔で大型のウルフの攻撃も入るので一撃は怖いがかなり楽に戦う事が出来ている。

攻撃を繰り返していくとグレイの攻撃で熊型の魔獣の右前脚を肘の辺りで切り落とした。

グレンの攻撃でバランスを崩した熊型の魔獣の左腕に大型のウルフが噛みつきそのまま引き千切った。その攻撃に顔をしかめる者がいたが次の瞬間には全員が驚愕することになった。

両腕の傷口から何かが飛び出してきた。「なんだよ、これ」それは全員が思ったことだろう。

傷口から飛び出してきたものは体節が連なりギチギチと音を立てながら動く歩肢が生えていた。その上熊型の魔獣の背中が裂け中から巨大な蜘蛛の脚のような物が生えてきた。

「気持ち悪い」

熊型の魔獣から距離を取り近くにいたレニーが呟くがたしかにその通りだ。いくら途中で姿が変わるとはいえ獣型の魔獣からいきなり昆虫のパーツが生えてくれば気持ち悪い以外考えられないだろう。

よく見ると右腕から生えてきている方にはムカデのような頭が付いている。背中から生えてきた蜘蛛の脚は動いているがその脚で歩こうとはしていない。熊型の魔獣の脚だけで近づいてくる。

「ここからが第2ラウンドってわけか。」

グレイはハルバートを構え直し、レニーさんも武器を構えるがアリスさんは顔を青くしてカナヤゴさんがそれを支えている状態だ。

それでもアリスさんはグレイに『アクアプロテクション』をかけ直している。だがあの状態では前半の戦闘のような支援は期待できないだろう。

今できる手札だけで戦闘を続行しないといけない。しかし増えた部位がどういう攻撃をするか判らないので攻撃することが出来ないでいる。さっきまでは熊型の魔獣だったから攻撃方法は腕による攻撃と噛みつきそれに巨体を生かした伸し掛かりくらいだったが、

今は両手に生えたムカデの部位と背中の蜘蛛の脚がどういう攻撃をしてくるかがわからないためにうかつに攻撃を仕掛けることができないでいた。

そのまま相手の出方を窺っていると大型のウルフが飛びかかって行った。

そのまま相手の首筋に噛み付くが胴体に左腕から生えたムカデの様な部位で体に巻き付き引き剥がした。

無理やり引き剥がしたせいか首筋の半分近くが引きちぎられていたが怯むようなそぶりは見せない。

どうやらあの蟲は熊型の魔獣の中に寄生していたが自分たちと大型のウルフによる攻撃で宿主の体がボロボロになったから傷口などから出てきたのだろう。

おそらく最初の時点で熊型の魔獣は死んでいたか死に掛けている状態で新たな宿主にするためにこの大型のウルフは襲撃を受けたのだろう。大型のウルフが負っていた傷はこの寄生していた蟲と戦っていたのが原因だというのも考えられる。

大型のウルフを捕まえている部位にグレイが攻撃をあてるが体節にはハルバートの刃が通らずに浅い傷だけ残す結果となった。そして攻撃してきたグレイに対して今度はムカデの頭が付いている部位で攻撃してきた。

その攻撃に対して剣で割り込みグレイが噛みつかれないようにすることはできたがこちらを噛もうとする力は弱くならない、もし力を抜けば自分が噛まれる状態だ。

レニーも攻撃を加えるが獣部位に攻撃を中てても怯まず昆虫の部位に攻撃をあててもはじかれるだけだった。

「グレイ!レニーさん!ムカデの目を狙って攻撃を!」

と叫ぶとレニーさんはすかさずこちらに駆け寄りムカデの右目に両手に持った手斧を振り下ろしグレイは左目にハルバートを突き出した。

言葉にならない何かの叫び声が響くとウルフの拘束は解かれ弾き飛ばされていたが綺麗に着地した。

ムカデの目にはレニーの手斧とグレイのハルバートの刺先が折れて刺さっていた。

やっと堅い甲殻に守られていた蟲の部位にダメージが入り暴れ始めた。

そこにカナヤゴさんの放った『ファイヤランス』が当たり後ろに倒れた。そして毛皮に引火したのか火だるまの状態になった。

それでもまだ息はあるらしくのたうつ様に暴れている。現状獣の部位に対してダメージがほとんど与えれていなかったが火などで蟲の部位に攻撃を与えればダメージが入るようだ。

あの甲殻を貫くことができるのは憑依召喚状態のカナヤゴさんの一撃だけだろう。

急いでカナヤゴさんの所まで走り寄り、

「カナヤゴさん、あの敵の甲殻に対してダメージを見込めるのは憑依状態のあなたの一撃だけの様です。今からあなたにイシコリドメを憑依させますのであいつの蟲の部分を殴ってもらいたいのです」

それを伝えるとカナヤゴさんは『お願いします』と答えてくれたのですぐに憑依召喚を行った。

ヒスイを憑依している状態でカナヤゴさんに憑依召喚を使うことは時間とともに消費するMPの量が一気に2倍に増えている。

「時間が無いので手短に言います、カナヤゴさんの攻撃であいつの蟲の部分の甲殻を砕き防御ダウンを狙うしか倒す方法しかありません、その攻撃のために自分たちはあれの動きを抑える必要があります」

暴れることで火が消えて俯せのまま背中の蜘蛛の脚で体を持ち上げてこちらに向かってくる。

それにグレイと一緒に攻撃を仕掛け動きを抑制する完全に動きを抑えることはできないがカナヤゴさんが攻撃をするチャンスはあるはずだ。

大型のウルフも動きを止めるのを手伝うつもりなのか背中に飛び乗り蜘蛛の脚に噛みつき引き千切ろうとしている。

アリスさんもさっきより落ち着いたのか『アクアプロテクション』をグレイにかけ直し援護開始してくれた。

まずはムカデの口に剣を突きだすと案の定噛みついてきたそこにカナヤゴさんの振り下ろした大槌の一撃により甲殻は砕け動かなくなった。

あ、これって防御ダウン狙いというより普通に攻撃してもらった方がいいや。

今度はグレイの側のムカデの部位に向かうとグレイがうまく水盾とハルバートでムカデの部位を取り押さえていた。

そのままカナヤゴさんが大槌を振り下ろすとこちらも同じように甲殻を砕くと動かなくなった。

それと同時にレニーが集中して攻撃していた蜘蛛の脚の一本が途中の関節から折れる。

熊型の魔獣はバランスを崩し倒れると背中に駆け上がりながらヒスイを『ヤタガン』に憑依先を変更して蜘蛛の脚が生えてきている中心に向かって剣を突き刺すように振り下ろすとそのまま体の中で『風刃』を発動させた。

残っていた蜘蛛の脚が真っ直ぐに伸び痙攣したかと思うと力が抜けるように地面に倒れ動かなくなった。

そして最後は通常の敵を倒した時同様姿が消えていった。どうやらボスの討伐に成功したようだ。

倒したことに安堵しアリスさんはグレイに抱きついて喜んでいた。それと大型のウルフは一声吠えるとそのまま踵を返して森の中に消えていった。

ヒスイとイシコリドメの憑依召喚を解くとイシコリドメはまだ元気そうだったがヒスイは疲労状態だった。やはりいくらMPが持つとしても長時間の憑依召喚は召喚獣とプレイヤー自身に降りかかるようだ

とりあえず疲労感は感じるがヒスイを召喚して抱きかかえることにした。

さて後は追加報酬を入手するだけだけどもしかしてあの洞穴の中にあるのだろうか?という訳でとりあえず洞穴の中を探索することにした。



洞穴の中はそれほど深くなくすぐに奥に到着した。ここはおそらく先ほどの大型ウルフの巣穴だったのだろう。

草木などで作ら手た寝床の中にアイテムが置いてあった、おそらくこれが追加報酬だったのだろう。

拾う事が出来たアイテムは『召喚石(未)』が一つと金属のインゴットが3つ、鉱石が6つに杖の材料にするには十分なサイズの木材が1つを回収することができた。

「とりあえず1つですが『召喚石(未)』が入手できましたね」

「そうだな、低確率とはいえ入手できたのは良かった、そいつはレンヤがもらっておいてくれカナもこのことに関しては了解済みだ」

「いいのですか?カナヤゴさんも召喚はお持ちでしょうに」

「大丈夫ですよ、今すぐは必要ないですしどちらかと言えばレンヤさんの方が必要とするでしょうから今回はそのままもらっておいてください」

「カナヤゴさん、ありがとうございます」

そう伝えるとカナヤゴさんは笑顔でうなずいてくれた。

「さて、アイテムを回収したことだしそろそろ街に戻るとするか」

後は報告するだけで特殊クエストが完了する、今回は得るものが多かった憑依召喚の検証結果、『召喚石(未)』はみんなの協力があって手に入れることができたことは本当に感謝することしかできないな。

そう思いながら森を抜け街への帰路につくのだった。

『レンヤ』冒険者LV13 EXSP15 ギルドカードランク E 所持金 120MGマギー

『片手剣』LV14  『片手銃』LV6 『両手持ち』LV11 『軽鎧』LV9  『気配察知』LV6

『憑依召喚』LV12 『召喚』LV8  『魔力操作』LV7  『遠視』LV10 『回避性能』LV7

 控え

『調合』LV5 『ガンスミス』LV6


 『ヒスイ』アルキュオネバード LV9 

『水属性魔法』LV4 『風属性魔法』LV6 『飛翔』LV6 『風の加護』LV8


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