風に加護されし娘
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これからもがんばっていきます
目を瞑り体に打ちつけるような突風に飛ばされないように耐えていると風が弱くなっていくのがわかった。
物理的な痛みは設定で押さえられているが体中が痛い。それにHPも残りわずかにしか残っていなかった。
死に戻りしてもおかしくなかったが元々隠れていたこともあってHPが残ったのは運が良かったということか?
そういえばあの場所にいたPKたちはどうしたのか?と思い、体を引きするように先ほど隠れていた場所に戻った。
建物自体は破壊不可オブジェクトだったせいでほとんど元のままだが先ほどまでいたPKたちは居なかった。
あの突風に吹き飛ばされたのか?と思っていると何処からか悲鳴がそしてそれがだんだんと近づいてくる。
次の瞬間、金属と何かがつぶれる音が聞こえた。
2体の魔導鎧は手足が無く丸みのあった胴は捻じれ裂けており身動き一つしない。
そしてだんだんと輪郭が透けていって消えていった、おそらく地面にたたきつけられた時点でHPが0になって死に戻りしたんだろう。
ここで考えていてもしょうがない。もし、またあの鳥が戻ってきたら自分も死に戻りすることになるだろうし。
インベントリからポーションを3つだしてHPを回復させてここから離れることにした。
廃灯台から離れ水洞窟に続く石段に何とかたどり着いたがどうやらあの鳥はここから離れていったみたいだ。
しかしまあ、PKたちに追いかけられたのは大変だったけど、そのPKたちは他界他界で死に戻り、一方こっちはHPが残りわずか残って生き残る、悔しいでしょうね。
さて、石段は壊れてたりするらしいから気を付けて降りていかないと。
石段の壊れ具合は全体的には壊れてはなかったが1か所だけ大きく崩れており下からは登り辛くなっていたがなんとか降りることはできた。
降りた先にはいくつかのPTがこちらを見ていたどうやらさっきの鳥が通った時に大きな音がしてここまで聞こえていたようだった。
「なあ、あんたそこの階段から降りてきたのならさっきの音何か知ってるか?」
ぼろぼろな状態で音がした方から降りてくればそう聞くのが普通だろうな。
「この上の林の中にいたのですが突然の突風で吹き飛ばされてしまっていったいどうなったのかは分からないです。ただ林の中に入ってくる光が一瞬さえぎられたようなので何か巨大なものが通り過ぎたのかもしれません。」
「そうか、大変だったようだな。ところであんたはソロでここまで来たのか?」
「ええ、ソロでここまで来ました。例のPKには逢う事は無かったですがそのかわり謎の突風に遭遇でした。危く死に戻りするとこでしたが。」
「なんという無茶をする、ここまで来れたの運が良かったのだろうな。そうだ、情報代わりに回復してやるよ。アリスこいつに回復魔法使ってやってくれ。」
「助かります。」と伝えると両手杖を持った『アリス』と呼ばれた女性が魔法でHPを回復してくれた。
「あんたは水洞窟洞の奥に用があるんだろ、ここにはモンスターは現れないで一番奥でイベントが発生する、それと戻ってきたら一緒に町まで戻らないか?
例のPKが帰りに現れないとは限らないだろ?それをわかってて見捨てていくのはちょっとな。」
「いいのですか?回復までしてもらった上にそこまでしていただいて。」
「まあ、そこの階段から降りてきたってことは何か上にあるってことだ、それを教えてくれるなら、だがな。」
タダより高い物はないというがそのくらいのことなら伝えるのは問題ないだろうし、町の人であればだいたい知ってるって言ってたからすぐわかることだけどまた襲われるのは勘弁だな。
「わかりました、上にあるもの情報と交換で町までの護衛をお願いします。」
「厳密には護衛というのとは違うがな、契約成立だな、俺の名前は『グレイ』だ。よろしくたのむ。」
「レンヤです、もちろんですよ。さすがに情報のお礼で護衛してもらうのは心苦しいですから。」
「この辺で待ってるから戻ってきたら声かけてくれ。」と言うとグレイはPTメンバーの方へ歩いて行ったどうやら彼のPTは4人組らしい。
ボルフェア水洞窟は洞窟内の水と海が繋がっており壁側に通路があって奥まで歩いていけるようだ。
通路は二人並んでいても肩が触れない程度の広さはあるが落下防止の柵はないのでもしここで戦闘は難しいかもしれない。
通路には松明が壁に備え付けられており、炎が洞窟内に入ってくる風で揺らいだいた。
5分ほど通路を進んでいくと奥には広場が広がっていた。
広場に近づくと中央には祭壇のような場所に大きな炎が燃えて部屋全体を明るく照らし壁には人が通れる穴がいくつも開いていてさらに奥に進めるようになっていた。
おそらく選んだ穴の奥で召喚獣と契約ができるんだろう。とりあえずここは直感で選ぶしかないな。
適当に選んだ穴を降りていくことにした。が暗くて足元さえ見えないとりあえずいったん広場に戻り何か無いかと探してみると祭壇に火のついていない松明が何本も置いてあった。
そこから1本(所持制限あり)の松明を取出し祭壇の火を使って火をつけて改めてさっきの穴に入った。
穴の中は普通に立って進めるほどの高さと少々足元はでこぼこしているが進んでいく分には問題はなくここも一本道なので道に迷うこともない。
そのまま進んで行くと広い空間に出た。だいたい4m四方の部屋だが不思議と明るかった。
部屋の中央には40㎝位の石筍のようなものが1つあり何かを置くことができそうなへこみがあった。
もしかしてここに『召喚石(未)』を置くといいのか?とおもいインベントリから『召喚石(未)』を取出し置いてみると『アイテムを捧げることができます』というメッセージと捧げることのできるアイテム一覧が出たが
選択できるものは『松明』と『大きな風切羽』が選択できた。
なぜこのアイテムを捧げるのかと思い説明文を見てみると
『松明』イベントアイテム
ボルフェア水洞窟の祭壇の火をともした松明
かすかに魔力を感じる
※ボルフェア水洞窟以外に持ち出すことはできません
『大きな風切羽』
かすかに魔力を感じる風切り羽
この二つのアイテムの共通点は『かすかに魔力を感じる』の一文だけだけもしかして魔力を感じるアイテムを一緒にささげると召喚獣の種類が変わるのか?
特定のアイテムで召喚獣が変わるというのなら『松明』より『大きな風切羽』のほうが良いかもしれない、せっかくシュライさんに教えてもらった廃灯台で手に入ったアイテムだしな。
『大きな風切羽』を選択すると召喚石の中に吸い込まれるように消えていくと
『召喚石』
そよ風のような魔力を感じる
石筍に置いていた『召喚石(未)』は『召喚石』に名前が変わっていた。
へこみから取り出してみるとメッセージ画面が開き
『契約の済んだ召喚石を触媒として一度『召喚』又は『憑依召喚』を行う事で召喚獣を入手することができます。
※なおこの説明は初回入手時のみの表記となります。
後で確認される際はヘルプにてご確認ください』
なるほど、これを触媒にして召喚することで初めて召喚獣が手に入るってことか、だったら
『召喚』
触媒から召喚獣を召喚する事ができるようになる
スキルLVに応じて召喚できる召喚獣の数が増える。
召喚中はMPを消費続けるので注意が必要、スキルLVに応じて消費MP現象
今までスキルLV上げれなかったこいつの出番だな。
『我と共に歩む者よ、呼び声に答えよ!』
いや、ちょっと待て召喚を起草したら勝手に口が動いて喋ったんですけど!?これ毎回あるんですか!?
その言葉の後、右手に持っていた召喚石が光だし目の前に1匹の青い鳥が出てきた
『名前を決めてください』
どうやらこの子がこの召喚石から呼び出せた召喚獣みたいだ。
さて名前はなんにしよう?青い鳥だからブルーとかは安直だし、凝りすぎた名前は恥ずかしいし、
そういえば昔見たカワセミがこんな綺麗な青だったな、そうだな
『ヒスイ』
安直だけどこの羽根見てるとその名前がいいと思える。
『我が名はレンヤ、汝の名はヒスイ、今ここに契約が結ばれた!』
名前を付けるとヒスイは目を開けてこちらを見つめてきた。
「ヒスイ、これからよろしく。」と声をかけると右肩に止まりキュイと一鳴きして顔を擦ってきた。
毎回こんな風に契約をするのかと思うと恥ずかしい・・・運営め。
そして一旦召喚を解くと右手に持っていた召喚石にすうっと消えていった。
『召喚』 特殊スキル
召喚石から召喚獣を召喚することができる
召喚獣は戦闘に参加できますが戦闘中は常にMPを消費します。
召喚獣にもHPはあります、HPが0になると一定時間再召喚できません。
任意で戦闘をさせない設定ができます。その場合消費MPは0になります。
※ただしその場合は戦闘させた時よりスキルの経験値は減ります。
戦闘させない設定にしても敵に通常通り攻撃されます。
召喚獣はプレイヤーと共に冒険をするパートナーと設計されている。戦闘の補助だけではなく生産に関する補正になるスキルを持っているものもあると公式サイトには記載がある。
つまり魔法職は召喚のスキルがあると火力が上がり、生産職は加工などに補正が入るということだ、むろん魔法も生産のスキルを持っていなくても戦闘時に補助する魔法を使う召喚獣もいるので持っていて損はないスキルなんだが、
召喚魔法というイメージが先行して召喚=魔法職という構図ができてしまいβテストでも魔法職以外取る人が少なかった。
とりあえず戦闘に参加しない設定で再召喚してヒスイを再召喚すると今度は左肩に止まった。
そのままヒスイのステータスを確認してみると
『ヒスイ』アルキュオネバード LV1
『水属性魔法』LV1 『風属性魔法』LV1 『飛翔』LV1 『風の加護』LV1
どうやら水と風の魔法が使えるようだが『風の加護』ってなんだろう?あの羽根を使ったから覚えたのか?
『風の加護』
風属性の与ダメージが増え被ダメージが減る
また一定確率で風属性を無効にする
やっぱりあの羽根はあの鳥が落とした物なのかもしれない、がやっぱりあの鳥はいったいなんだったんだろう。魔力を持った羽根を落とすんだからそれなりの存在なのか?
「お前のお父さん?はすごいのかもしれないな」
ヒスイの頭を撫でるとくすぐったそうにくぅくぅと鳴いている。
さて、グレイたちが待っているから早く戻らないと。
『レンヤ』冒険者LV7 EXSP10 ギルドカードランク E 所持金 55MG
『片手剣』LV9 『片手銃』LV6 『両手持ち』LV7 『軽鎧』LV6 『ガンスミス』LV5
『憑依召喚』LV1 『召喚』LV1 『魔力操作』LV1 『調合』LV3 『遠視』LV6
『ヒスイ』アルキュオネバード LV1
『水属性魔法』LV1 『風属性魔法』LV1 『飛翔』LV1 『風の加護』LV1
『召喚石』
召喚獣『ヒスイ』との契約がされている




