大好きだった日常
「また今日も徹夜になったか、、、」調べていたサイトを閉じ、明るくなってきた空を見つめながら独り言をつぶやく。
俺は異常だ
今頃俺と同い年のやつらはいつもと変わらず学校へ行くんだろう。
しかし、俺は違う。もう三ヶ月ほど学校に行っていない。要するに引きこもりである。
「何調べてんだろ、人を生き返らす方法なんてあんならとっくに有名になってるよな、、」
パソコンを閉じながら溜め息をつく。起きているときはひたすらパソコンにすがりつく生活をもう三ヶ月も続けているのだ。
「なあ、俺なにしてるんだろうな秋葉」
彼女が最後にくれたプレゼントであるシャープペンシルを握りしめながら俺はいつまでも続いて欲しかった日常を思い出す、、、、、
三ヶ月前・・・
あー蝉がうるさい七月のこのジメジメした感じと暑さは苦手だこんな時は川でも行って涼むのがいいんだろうが一人で行くのも気が引けるなどと思いながら教室で本を読んでいた。
「ねーねー空弥聞いてる-?夏休み前のテストのことなんだけど、、」
「ん、ああ、あったなそんなの数学と日本史だったっけ?それがどうしたんだよ?」
「だから、教えてほしいってお願いしてるんだよー空弥の取り柄は頭がいいことくらいなんだからー」
俺に話しかけているのは永野秋葉。中学からの知り合いでよく話してくる。明るくて、少し抜けたところのある女子だ。その天然なところが男子からの受けもよくかなりモテている。かくゆう俺も誰に対しても優しく接する秋葉のことが好きであった。
「う、うるせーな勉強ができるだけでいいだろ運動ができたからってこの先何に役立つんだよ!」
「え、えーと動物園からライオンが脱走しちゃった時とか?」
「え?なにそんなレアケースのために俺ら体育してんの!?」
予想外すぎる答えに俺は読んでいた本を落としそうになってしまった。
「とりあえず数学と日本史教えてよー私達もう高校三年生だし受験もあるし今回のテスト悪いと親に怒られちゃうんだよー」
「はいはいわかったよ教えりゃいいんだろじゃあ明日、数学から教えてやるから準備しとけよ」
「うん、ありがとね!あ、そーだこれ渡すんだった」
そういうと彼女は俺に小さな袋を渡してきた。
「ん、なんだこれ」
「中身はシャーペンだよ。ほら、空弥今日誕生日だったでしょ?だからなにかプレゼントしようと思って、どーせそのひねくれた性格のせいでお祝いしてくれる友達もいないんでしょ?だからプレゼントあげる」
「ありがたく貰っておくよだけど、ひねくれたは余分だ」
痛いところをついてきた。確かに俺はひねくれた性格なのだ。だから正直話してくれるやつなんて秋葉ともう数人くらいなのだが、、
「あ、あとパソコンでメールも送っておいたよパスワードつきだけど、、、」
「ハァ?パスワードつき?8桁の数字のやつだろ?じゃあパスワード教えろよ」
「パスワードは教えないよーそのシャーペンで勉強してたらわかるかもねー」
「なんだそりゃ!?全く、教えてくれるまで気長に待ってるよ」
「じゃあ、明日から数学よろしくね!私もう帰るけど空弥も一緒に帰らない?」
「あー俺はまだいいや今本いいところだし、誰かさんに数学教えるためにまとめとかないといけないし」
「う、本当に頭が下がります。じゃあ帰るね!また明日」
「おう、お前おっちょこちょいだから気をつけて帰れよ」
そんな皮肉交じりのことを伝えたのが最後だったもっと伝えたいことがあったのに、、、
初めて投稿しました。小説を書くってとても大変ですね(*^_^*) 文章が拙い箇所が多くありますが暖かい目で見て頂けるとありがたいです!