イワキリ・サヤカ
ホラーが嫌いな方はすみません
「何だこの本?」
読書感想文 1年3組 岩切さやか
いやだけど、夏休みの宿題なので書きます。
感想文はキライだけど、書かざるを得なくなりました。
花火大会の帰りに拾った本です。タイトルには
『禁断の書』
とあり、開いてすぐの表紙の裏ににこのような警告文章がありました。
『開くべからず。読むべからず。もしも読んでしまった場合には必ず感想を述べるべし。
しかも最後まで読み終えてからすみやかに感想を文章にて述べること。
感想は必ず完結させること。
さもなくば、汝にこの世のものではない恐ろしき出来事が襲いかかるであろう……死よりも忌まわしき事が。
最後まで読み終えて速やかに感想を述べた者には、それなりの報いが与えられるであろう』
ああ、開くんじゃなかった、と最初に思いました。
そしてすみやかに、というのと報い、という意味が分らなかったので家で母に聞くと
「すぐに、って意味よ。あと、報いというのは良い場合でも悪い場合でも、やったことに対してのおかえし、みたいなものね。だいたいは悪い意味で使うみたいだけど」
と教えてもらったので、とりあえず感想は書くことにしました。
ちょうど夏休みの宿題だし。提出期限も迫っているし。
なんで8/15にわざわざ感想文を出しに学校に行かなくちゃいけないのか、分かんないんですが。まあそれはいいとして。
課題図書にすればラクだよーってよっちゃんは言ったけど、課題図書ってちょっとかったるいし、この本、ごっつい割にペラペラめくってみたら漢字も少なかったんでちょうどいいかなーって思って。
それにちゃんと感想書いたら、ごほうびがもらえるみたいだし。
では、内容の説明です。
昔むかしあるところに一人の旅人かいたのだそうです。彼は