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among of sadness   作者: 瑞姫
1/1

act. 4

-声羅side-


痛い。


身体が。


心が。


助けてくれる人は居なくて。


誰?


いつかは信じてくれる人が出てくる


皆は仲間だよ


って言った人。


現状はこれだよ?


言ってる事は幸運論でしかないんだよ。


言葉なんか私を助けてくれないじゃない!



泣きたい


けど涙が出ない。


枯れたんだ。


心が砂漠化したから。



潤いなんてない



今は従順な犬になった気分だわ。







ー…死にたい。



-輝希side-


学校帰り。


住宅街を歩いて居たら、ボロボロになった女の子が座っていた。


生きる気力を無くしたみたいに。


「どうしたんですか?」


話掛けたら、反応はしたが、出た言葉が仰天だった。


「アンタもヤりたいの?自由にしなよ。私をどっかに連れていって縛るなり、ヤりまくったりすればいいよ」


「!!?」



驚いて言葉も出なかった。


「ヤんないの?」


「…。」


「ふーん、ならいいよ。散れば」


「僕の家に来てください」


手当てをしてあげる、僕が。

全てを。


「いいよ。どこ?」


「………っ」


歯を食いしばった。


(くそっくそっくそっくそっ!!!!!!)


「ついて来てください。立てれますか?」


「大丈夫、余計だから」


「そうですか、わかりました」


彼女は、僕と変わらないぐらいなのに、こんな風になってるなんて....。


悲しい現実を突き付けられた気がするよ


-声羅side-


もうどれくらい歩いたのだろう

足を引きずり声枯らす


感覚を奪っていく


出来損ないの曲が終われば


砂時計が命を繋ぐ



「生きている意味があるというなら、考えられる余裕を頂戴」


意識もまだらで、歩いた先に、私を拾ってくれる人がいた。


黙ってついて行くと、家

に入り、救急箱を持ってきて、歩いて怪我をした足などを消毒してくれた。


そこから先の記憶は暗闇。


起きたら、ベッドの上。


何もない朝は初めてだった。



何気無い優しさに触れたのも初めてだった。




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