第0話 傾国の美女の普通(普通じゃない)1日。夜の部part1
PM6:00
無事帰宅。
うっわ、ぐちゃぐちゃじゃん。
片付けなきゃなぁ。
姉ちゃんたちは、祥ちゃんと四つ子の兄ちゃんたちと一緒にいて、離してくれないから、帰れないし、妹たちも悟志たちの会社で、アイツらに捕まってるんだって。
なんで付き合ってないんだ、アンタら。
揃いも揃って、神藤兄弟がウチの姉妹たちにベタ惚れなの丸わかりじゃんよ。
ということを祥ちゃんに伝えると、ものすごく、物言いたげというか、呆れたとか、遺憾の意みたいな顔で見られた。
なんで???
何?帰りたいの?
いいよ、祥ちゃん家隣だし、帰ればいいと思うよ、って実際言ったら、また怒られた。
なんで????
というか、ストーカーたちの粛清はどうしたの??
アイツら、姉ちゃん&妹たちっていう、惚れた女といちゃついてる(姉ちゃんたち&妹たちはいちゃついてない!!って認めない)みたいだけど。
…………終わった???
………………さよか。
PM9:00
片付け、疲れた…
本当、疲れたから、チャーハン作ってちゃっちゃと食べた。
ん?私が作ったよ?
意外?
─────遺憾の意!
まぁ、もうお風呂もいいやって風呂キャンしようとしたけど、祥ちゃんから、着替えとともに風呂場に突っ込まれた。
祥ちゃん、下着、どうやって準備した?
って聞いたら、真っ赤になってすごく謝られた。
年頃の女の子に──とか女性にすることじゃないとか、めっちゃ悔やんでるけどもさ。
相変わらず紳士だね。
そこまで謝らんでも。
ただの布だし。
って言ったら、怒られた。
遺憾の意?!
PM9:15
お風呂ナウ。
長くて鬱陶しい髪洗ってたら、覗き魔が現れたんだけど、いつものノルマだから、気にしない。
見る前に、目隠しした祥ちゃんが胴回し回転蹴りしてくれたし。
やっぱり、第三の目ない?祥ちゃん。
ちなみに、目隠ししてるなら、髪洗うの手伝ってって言ったら、怒られた。
祥ちゃんたちが、切るなっていうから、私も姉ちゃんも妹も切れないんじゃん…ロングヘア、面倒くさいんだよ。
誰にでも言うのかって失礼な。
祥ちゃん以外に言わないよ!
って言ったら、足早に出てった。
なんで?
PM9:30
お風呂しゅーりょー。
お風呂って入るまでが面倒くさいよね。
入ったら気持ち良いけど。
でも、これからまだ面倒くさいことがあるんだよなぁ。
髪乾かすのって本当面倒くさい。
髪長いから時間かかって仕方ないし。
まぁ、1日乾かさないくらいで、傷まんだろー。
なんて思ってたら、祥ちゃんがドライヤー持ってやって来た。
乾かしてくれるの?
あざーす!
ん?お前のことだから、乾かすのが面倒くさいとか言って乾かさないんだろって?
よくお分かりで。
ブォーって多少やかましい音を聞きながら、祥ちゃんに乾かして貰う。
祥ちゃん、乾かすの上手いよね。
タオルドライも洗い流さないトリートメントのつけ方も完璧だし。
君、何が出来ないの?
どこぞのコンシェルジュかって思うくらい、ハイスペックだし。
何処に向かってるの祥ちゃん。
……ズボラな幼馴染を持った結果だって?
……サーセン。




