防災リュックは準備してますか?
わたくし、モーニングあんこの実体験をもとに書きました。
理想だけでは人は生きていけない。
8月上旬に宮崎県沖で発生した地震。マグニチュード7.1と強い地震でした。
それによって、にわかに思い出す防災リュックの準備というのを。
例年なら9月1日の関東大震災を教訓にした日本全国で一斉に、防災グッズを考え直す日として多くの人が大手メディアの掌で転がされる日でもある。
防災リュックにグッズを入れて満足してませんか?手に持つポリタンクとか準備して、やった気分になっていませんか?
その防災リュックはどこに置いていますか?いつでも逃げられるように玄関に置いていませんか?それともすぐに手に取って持ち運べるように、リビングの棚の中に入れてませんか?
予想できずに急にやってくる地震で、あなたの準備した防災リュックを持って出られる自信はありますか?用意だけして満足していたらイザ本番となった時に、身ひとつで逃げてしまいませんか?自主的に避難訓練をしてますか?
玄関に置いている人は、玄関に行き360℃見回してください。あなたの玄関に鏡や花瓶を置いていませんか?大きな地震が発生したときは、それらがあなたの行動を阻止するのです。
鏡や花瓶は落ち割れる。玄関に出しっぱなしの靴に破片が入る。そうとは知らずに防災リュックを背負い靴を履き外に飛び出そうとする。足に破片が刺さり痛みで悶える。その間に玄関の扉は開かなくなり外に出れなくなる。足裏から血が出る。靴を脱ぎ破片を出す。足の血を止めるため布で止血。その間に揺れ戻しが来て家のあちこちが潰れて行く。逃げ場を失いそのまま防災リュックととどまることになる。
リビングや自室に防災リュックを置いてる人は、剥きだしたまま置かないと思われる。棚に仕舞っていつでも持ち出せるように準備をして満足をしていることでしょう。
その棚が扉側に倒れた場合どうするんですか?棚を起こしている時間はありません。固定してるから大丈夫。なるほど。地震をナメてませんね。しかし、準備しているのを忘れて飛び出してませんか?ひとまず逃げて、後で取りに行くと考えてます?それって防災リュックにグッズを詰め意味はあるんですか?
自称防災グッズ評論家な方を年に何回かお見掛けしますが、あの方たちのお家訪問という感じの番組を見てると思うのが、花瓶やら鏡が無造作に飾られている。あれ落ちたらどうするの?割れませんか?
「いつでも持ち出せるようにこのように棚に」などと言われてますが、人は慌てたら棚に仕舞ったグッズの数々を忘れて飛び出すのですよ。避難所に行って手ぶらの自称防災グッズ評論家がいたら笑いを堪えるでしょうね。理想は完璧なのですが、現実味のないことをツラツラと言われてもね。
自家用車をお持ちの方なら車に積んでおくというのは現実的で良いですね。トランクの片隅に置いとけばまず邪魔になりませんからね。2Lの水を箱で購入して積む。毛布なども積んでおけますね。
数日分の準備をしておけば良いのですから。
ここからは実体験です。
今年1月に能登地震があったときに自身も過去に震災被災者になったということを書きました。
その後も地震が相次ぎ、未だにその余震だといわれている揺れに慣れずにいます。
そのわたしの経験からいいます。
防災グッズは一時購入してました。最初の1回であまり意味がないなと実感します。
防災グッズは、車のトランクに積んでいました。ただのガソリン車だったため燃費を悪くするということでやめました。水だけで10kg以上あります。トランクの3分の2を占めてたのもあり無駄の長物でした。
わたしは実家に住んでいますが、年老いた母と同居しているため母の介護をして生活しています。
今地震が発生したら飛んで海の方向へ車を走らせ家に帰ります。津波が発生していようと海から1kmと離れていない家に母がいるから。自殺行為だと思われても仕方ありません。我が身可愛いというわけにはいかないのです。これまでも何度も飛んで帰った経験があります。それがあまりにも多いため仕事を続けるのが困難になります。
防災グッズを家の中から取り出すよりも先に、母の寝室に行き母を簡単に着替えさせ外に止めた車に乗せて避難です。車で避難してはいけないと言われますが、現実問題徒歩で逃げるのは非現実的すぎる。介護されてる母をどうやって徒歩で逃がすのですか。防災リュックに入れてたとしても徒歩なら母を背負う方がよほど楽です。
だったら車で逃げるのが一番なんです。渋滞したら端に止めて徒歩で移動すればよいのです。そもそも渋滞しそうなところは走りませんけどね。
わたし自身力がある方ではないため、体力の必要な動きはかえって邪魔になるので。
クルマで避難をすれば素早く逃げれますしクルマの中で冷暖を取ることが出来ます。スマホ充電も出来ます。防災グッズやリュックを持ち出すくらいならクルマで避難するのが一番だとわかりました。日本政府が、なんだかんだと言いますが、心の準備をしておきなさいよ。という意味であり、防災グッズやらリュックを準備しておけよ。という意味だけではない。
ということで、その防災グッズはこれまでに1度でも役に立ったことありましたか?
キャンプ好きの人は強いですね。準備が整っていることが多いですから。
テントや寝袋に、簡易コンロやなんやらを普段から使ってるわけですから。避難所に行ってからもなんとかしてそうじゃないですか。
キャンプブームは去りましたが、今一度本格的なキャンプをして身に着けておくと良いのではないでしょうか。雨水を飲料水にするグッズとか持ってたら強いですよね。キャンパーは強いですよ。火起こしから重宝されますし。
防災グッズを購入して満足するよりかはずっと有効的ではないでしょうか。
わたしはキャンプはしませんが、母を逃がすことだけに生きることでしょう。
それを選択したのはこのわたしです。
満足してるだけの人よりかはずっとマシだと自負しております。
大事なのは、覚悟と優先順位じゃないですか?
お子さんのいる家庭ならお子さんを最優先にするでしょうし。
防災グッズを持ち出すのに時間がかかって助かる命を捨てることもありますからね。
実体験ですが、言葉を選んで書いたため読みにくいかもしれません。
本音をすべてさらけ出したら、罵詈雑言になりかねませんので。
ぐっと控えて書きました。
大事なのは、満足してやった感を出すのは無駄だってこと。
金儲けのために、グッズを定価で販売しているんですから。
定価でも売れるのは、防災グッズくらいですよ。
誰でも1円でも安い方を選びますからね。