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異世界でも発注管理 〜日本から発送されます!〜  作者: 班長
1章 モルントの街
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1章-5 はじめての納品

よろしくお願いします。

 16時になると、タブレットに『商品が納品されました。』という通知が届いた。そこで、在庫管理の納品フォルダを開くと発注した商品がちゃんと収納されていた。


 試しに、黒コショウをテーブルに取り出してみると50gずつ瓶に入っている状態であった。どうもこの「発注管理」は、日本で市販されている状態で届いてしまうらしい。このままでは、ガラス瓶に注目が集まってしまうので、さっそくテーブルに風呂敷を敷いて詰め替え作業を行うことにした。


 詰め替え作業を行う前に、この黒コショウを商人組合に販売するときの参考のために、先ほど購入したこの世界の黒コショウと比較してみることにした。

 比べてみると、この世界の黒コショウとそこまで大差がないことがわかった。また、唐辛子も比較したところ大差がなかった。どうも、この世界のスパイスと発注したスパイスには見分けがつくほどの差がないようである。なので、発注したスパイスを販売しても疑われることがないと考え、これらのスパイスは農家から直接仕入たものだという説明で販売することにした。


 黒コショウは1kgの麻袋に、それ以外のスパイスは250gの麻袋に詰め替えてリュックにしまった。そして、リュックごと倉庫に収納し明日の予定を確認するのであった。


 現在、発注するための運営資金には余裕があるが、その他に使っている資本金が減ってきてしまっている。なので、早急に発注した商品を販売する必要がある。また、お店で買い物をする上で組合に口座をつくる必要がある。そうすることで、いちいち金庫からお金を収納したりする必要がなくなる。


 そして、これまでは分からなかった自分の細かいステータスについても調べる必要がある。その結果次第で護衛を雇うべきか検討しなくてはならない。

 そこで、商人組合に商品を販売するときに、護衛の相談という形でどれくらいのステータスが必要か聞いてみることにした。


 なので、明日は朝から商人組合に行くことになった。


 予定も決まったので、夕食の時間になるまで次に発注する商品を吟味し、納品に1日かかるので念のため昨日と同じ商品を発注しておいた。また、シャワールームがあるならば売れる可能性があると考えて、コンビニに売っているシャンプーやボディソープが入っている「お出かけお風呂セット」と、洗顔や化粧水、乳液が入っている「お出かけお手入れセット」も発注した。詳しい内訳は以下の通りである。


 ・黒こしょう 5kg 銀貨  5枚

 ・白こしょう 3kg 銀貨 30枚

 ・山椒    1kg 銀貨 10枚

 ・唐辛子   1kg 銀貨  3枚

 ・お出かけお風呂セット  40個 銀貨 20枚

 ・お出かけお手入れセット 40個 銀貨 20枚

                   計 銀貨88枚


 そうこうしていると、いつのまにか夕食の時間になっていた。どうも、詰め替え作業に時間がかかってしまったらしい。お金に余裕ができたら、従業員を雇う必要がありそうだ。


 夕食を食べに1階に向かった。本日のメニューはオーク肉の炒め物であった。この世界にはお米がないようで、今日もバケットが5枚と卵スープがついていた。


 夕食を食べた後に、昨日と同じようにシャワーを浴びて部屋に戻ってきた。明日は大事な日になるので、早く寝ることにしてベッドに入った。


 気づいたら、朝7時であった。朝食のメニューは昨日と同じであり、朝食を済ませた後に部屋に戻ってこの世界で購入した服を着て商人組合に向かった。


 商人組合は朝7時からやっているらしく、組合の中にはすでにお客さんがいた。受付に行くと声をかけられた。


 「ようこそ商人組合へ。本日はどのようなご用件で?」

 「仕入れてきた商品を商人組合に販売したいのですが…」

 「わかりました。では、この番号札を持ってそちらの

  待合でお待ちください。」


 7番の番号札を受け取った後、5分くらいで自分の番が来た。


 「7番の番号札をお持ちのお客様。

  4番の商談室にお入りください。」


 商談室に入ると、50歳をすぎたくらいのいけてるおじさんが待っていた。


 「お待たせいたしました。本日担当させていただく

  フェロンと申します。」

 「まずはじめに、身分証をお預かりさせていただきます。」

 「行商人のフミト様ですね。では、本日お持ちいただいた

  商品を見せてください。」


 そういわれたので、商談室の真ん中に置いてある机の上に香辛料が入った麻袋を取り出した。


 「本日お持ちしたのは、コショウ2種類と唐辛子、

  山椒になります。」

 「これはこれは…。 なかなか手に入らない

  素晴らしい商品ですね。」

 「ありがとうございます。ぜひ、手に取って

  ご確認ください。」


 確認してもらっていくと、白コショウが注目を集めた。


 「これは…!? 貴重な白コショウがこんなにたくさん。」

 「そんなに白コショウは貴重なんですか?」

 「えぇ。おおよその基準になるのですが、

  黒コショウの3倍が唐辛子、黒コショウの10倍が山椒、

  黒コショウの15倍が白コショウの価格になります。

  ですので、この街でも大商会くらいしか取り扱いが

  ありません。」


 どうも、持ってきた香辛料は高く買い取ってもらえそうである。なので、いよいよ本題の買取価格について切り出した。


 <残金>

  運営資金: 金貨3枚 銀貨64枚

   資本金: 金貨3枚 銀貨83枚



  

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